昨今、街角でロードバイクを見かけることが多くなってきました。
そんなロードバイクを購入する際、どのようなメーカーが良いだろうかと、色々悩む方も多いことと思います。
実に多種多様なメーカーの中から、今日はイギリスの老舗、ラレーをご紹介します。
さて、ラレーが提供するロードバイクとは?
そして、その評判は?
ラレーというメーカーの成り立ちと評判は?
まず、ラレーとは、どういう自転車メーカーなのかをご紹介していきます。
ラレーは、1888年にフランク・ボーデンという人物が設立しました。
彼は1870年代、香港で実業家として活動していましたが、イギリスに帰国した時には、長年の激務のせいで体調を崩していました。
それを解消する為、友人の勧めでトライシクル(三輪車)での運動をするようになり、それがきっかけで自転車の素晴らしさを知るに至り、人生を自転車に捧げる決意をしたのです。
フランク・ボーデンは、当時イングランド・ノッティンガム・ラレーストリートにあった自転車の工房を買い取り、Raleigh Cycle Companyを立ち上げ、その後も世界の自転車のスタンダードとして、各国でその裾野を広げていくことになるのです。
◆「Raleighの歴史は自転車の歴史」
自他共に認める、ラレーの自転車業界への影響力は、日本の自転車にも大きく作用しています。
初めて日本に輸入された自転車はラレーの物と言われており、現在の自転車のブレーキの機構も、その時の自転車から来ている物となっています。
このように歴史的にみても、ラレーには多くの実績があるため、ユーザーからは常に高い評判を得ています。
次からはいよいよラレーのロードバイクについてご紹介していきます。
ラレーのロードバイクのデザインの評判は?
さて、ラレーのロードバイクですが、他のブランドとは少々毛色が異なった物となっています。
このように言っても、大幅に作りが違うというわけではなく、その他と少し違う印象に見られる原因は、クラシカルなデザインにあります。
もちろんただ古いモデルというわけではなく、古き良き物に対するオマージュを感じさせる物となっており、ある種とても絵になる美しいバイクと言えるでしょう。
まさに1つの芸術作品と言って差し支えないと思います。
ラレーのクラシックなデザインがたまらないというユーザーも決して少なくはないのではないでしょうか。
それほどラレーのロードバイクのビジュアルの評判は良いのです。
実際にロードバイクの購入の際、デザインの見た目を大きな決め手とする方もいらっしゃるようです。
ですが、ラレーのロードバイクの人気は、そのデザインのみではありません。
次からはバイクの仕様についても触れていきたいと思います。
ラレーのロードバイクのフレーム素材には何が?
さて、そんなラレーのロードバイクですが、多くのユーザーから高い評判を得ている1つの要因として、フレームにクロモリが使用されているモデルが多いことが挙げられると思います。
実はラレーのロードバイクを調べていると、必ずと言って良い程見かける単語なのですが、では実際どういう物なのでしょうか?
クロモリというのは、「クロム・モリブデン鋼」という金属の略称で、スチール等が使用された合金のことを指します。
クロモリはアルミよりも重量はあるのですが、素材そのものがしなやかで衝撃吸収という点で非常に優れています。
このクロモリをフレームに使用することで、タイヤの高速回転時に車体そのものにバネのような作用があり、また少々の悪路でもスムーズな走行を助けてくれます。
また、基本的に鉄なので、その強度も特筆すべき利点です。
ロードバイクのフレーム素材では、他に主流の1つとしてカーボンがあるのですが、重量こそカーボンよりも重いものの、割れたりするのなどの破損にはとても強い作りとなっています。
カーボンのような軽く強い素材のロードバイクも良いですが、クロモリのような重厚感のあるフレームもまた、風情があるのではないでしょうか。
ラレーのロードバイクに使われているコンポの評判は?
コンポと言っても、何のことか全然分からないといった方もいらっしゃると思います。
コンポとは「コンポーネント」の略で、バイクのフレームやホイール以外の部品の事を指します。
フレームやホイール以外というのは、「ブレーキ」「クランク」「ペダル」「チェーン」「ディレイラー」「スプロケット」のことで、バイクはこれらコンポーネントとフレーム、ホイールで構成されていると言って良いでしょう。
さて、ではラレーのロードバイクに使用されているコンポと、その評判はどういったものなのでしょうか?
ラレーのロードバイクで採用されているコンポは主に「シマノ」というメーカーの物です。
一言にコンポと言っても、それぞれにグレードがあり、下記のようになっています。
●DURA-ACE 9100 11速
●ULTEGURA 6800 11速
●105 5800 11速
●Tiagra 4700 10速
●SORA 9速
●Claris 8速
グレードとしては下位に属しますが、「Claris」や「SORA」は初心者が扱いやすいものとして人気があります。
「105」から上は中級、上級者向けとなっています。
下位モデルに使用される「Claris」「SORA」は、ロードバイク初心者から段階を踏んで移行するのに違和感も無く、尚且つ高い品質を実感できると、評判を得ています。
また、上位グレードの「105」以上に関しては、性能がとても良く満足しているとの評判が多いです。
では、次からはいよいよラレーのロードバイクそのもののご紹介をします。
ラレーのスタンダードモデル「カールトンシリーズ」
まずは比較的初心者の方や、普段使いに適したモデルをご紹介します。
●CRA Carlton-A
価格は\98,000(税別)と、ロードバイクとしては安価な部類となっており、初めてのロードバイクとしても人気で評判の高い、ラレーのスタンダードなバイクです。
安価とは言え、そのスペックに隙はありません。
フレームは先ほどもご紹介した、クロモリフレームが使用され、軽量性と適度な剛性を実現しています。
また、コンポーネントは、新設計でリニューアルされたシマノのSORAがフルセットで採用されており、レースシーンのみならず、ツーリングにもその性能を発揮してくれます。
さて、実はラレーのロードバイクは、クロモリフレームやシマノのコンポだけではありません。
●CRTI Carlton Team TI
ラレーが誇るカールトンシリーズの中でもハイスペックモデルです。
価格は\290,000(税抜き)と、Carlton-Aと比べると高価と思えるでしょうが、それに十分見合う性能を有しています。
フレームにはクロモリと並ぶ強度を持つ、マンガンモリブデン鋼が採用されており、コンポもカンパニョーロのPOTENZAが使われており、コストパフォーマンスと性能の高さの両立に成功しています。
では、次は少々クラシカルなモデルをご紹介しましょう。
番外編「クラシックシリーズ」の魅力
ここでご紹介するのは、ラレーのラレーたる所以であるクラシカルなバイクです。
カールトンシリーズのような純粋なロードバイクとは少々毛色が違いますが、それでもラレーのファンからは根強い人気と評判を得ているモデルです。
●CLS Club Special
一世紀近く変わらないそのデザインは、ラレーというメーカーそのものを具現化した物と言って良いのではないでしょうか。
まさに読んで字のごとくの「クラシックシリーズ」のロードバイクモデルです。
ラレー型とも呼ばれる独特なデザインのマッドガードが再現されており、よりクラシックテイストが溢れるフロントデザインが演出されています。
また、クラシカルな外見ながら、シマノのロード系コンポーネントが採用されていて、機能性と操作性も追及されています。
価格は\152,000(税抜き)と、Carlton-Aなどと比べると少々値が張りますが、昔ながらのデザインは、愛好家にはたまらないのではないでしょうか?
日本人にも長く愛されているラレーのロードバイク
いかがでしたでしょうか?
日本で販売されているラレーのロードバイクは、実は全て日本の自転車老舗ブランド、ARAYA企画製造を手がけています。
ARAYAはラレーのブランドとしての品質やイメージはそのままに、より日本人が乗るに適したバイクを提供してくれています。
日本人の体系や乗り方に合ったロードバイクを提供し続けてくれているのも、今日まで多くのユーザーから愛され高評価をされている大きな要因と言えるのではないでしょうか。