ロードバイクのクラックは珍しいものではない!?

ロードバイクともなると、最低でも10万円から、高いものでは100万円を越えるものもあります。
このような高級なロードバイクですが、クラック(亀裂、裂け目)は起こらないとお考えの方もいるのではないでしょうか?

ロードバイクは価格によって、クラックする、しないは関係ありません。
どんな高価なロードバイクであっても、衝撃が加われば、クラックし、破断することもあります。

今回はロードバイクのクラックについて、ご紹介していきましょう。

ロードバイクでもクラックすることは十分考えられる

ロードバイクのフレームが折れてしまったり、壊れてしまったりする事はまず無いだろうと思っていませんか。

確かに最近のフレームはより丈夫に作られているので、その可能性は低いかもしれません。
しかし、フレームの素材は金属やカーボンですが、劣化する事もあれば、錆ついてしまう事もあるのです。

特にカーボンは傷に弱いとされており、クラック(亀裂)などが入りやすく、そこから一気に裂けてしまったりする事もあります。

また、表面上にクラックが入っていなくても、フレームのチューブの中にクラックが入っている事もあります。

さらにフレームは消耗品です。
素材に関わらず完全に劣化しない物はあり得ないという事です。

もちろん使用頻度やメンテナンスの状況にもよりますが、年間に1万㎞も走る人であれば2,3年もすると、乗り心地や、スピード感覚が変わってくるでしょう。

ただそれが買い替えや交換の時期とまでは言えませんし、すぐに壊れたり、割れたりするかと言えばそんな事は無いです。

ロードバイクにクラックが見つかったら乗らないこと

上記のように、ロードバイクのフレームの寿命は個々の状況によって違うという事は認識して頂いたと思います。

実際の寿命としての判断は、フレーム自体が錆ついて来たり、クラックが入ったり、走行性能の低下があった時に寿命と判断して、交換する方が多いです。

特にクラックがっ入ったまま乗り続けていると、そのクラックがひどくなり、やがては裂けたり、折れたりする事になります。

そのため、もし何かトラブルがあってフレームにクラックや傷が見つかった時は、自転車屋さんで点検してもらいましょう。
先ほどもお話しましたが、表面上は何ともなくても内部にクラックが入っている場合もあるので、念には念を入れておいた方が賢明です。

また、このようなトラブルが無い場合でも、交換時期の目安は知っておきたいところでしょう。

ここで寿命と言う言葉を持ち出すと、これはもう自転車メーカーの人でも答えてくれないと思います。

ですから、これはあくまでも主観となりますが、一般的なアルミフレームの場合3000㎞位走った辺りから、性能に若干の衰えを感じるかと感じています。

もちろんここが交換時期などとは到底思いませんし、本当にわずかな劣化を感じる程度です。
無責任なこととなりますが、やはりそこは個人的な判断という事になってしまいます。

ロードバイクは雨の走行後、メンテナンスは欠かさないこと

ロードバイクのメンテナンスの中で欠かせないのが、水対策です。

雨の日に乗ったら、まず確実に後処理をしましょう。
と言うのも、フレームは金属素材でできている物が多いですから、水に濡れたまま放置していると錆びつく原因になります。

錆びてしまえばそこから塗装が剥げてダメになってしまったり、強い力をかけるとクラックができたり、最悪な場合は折れたりします。

特に錆びに気をつけたい金属の素材と言えば「クロモリ」です。

クロモリは、ロードバイクの素材としては、一般的ではありません。
しかし、こだわりの素材と言われるように、一部愛好家からは絶大な人気があり、クロモリフレームのみが参加できるロードレースがあるほどです。

前置きが長くなりましたが、クロモリは簡単に言えば「鉄」です。
ですから、錆びやすいのは当然ですので、それだけ気を使ってメンテナンスしなければいけないのです。

また、アルミ素材であってもそれは変わらず、クロモリに比べれば錆びにくいですが、全くその心配が無い訳ではありません。

ロードバイクのクラックは、チェーンの伸びで起こる可能性もある

ロードバイクのフレームに傷がついてしまったり、クラックが入ってしまう原因にチェーンが落ちてしまう事が挙げられます。

チェーンがホイールとフレームの間に落ちて引っ掛かった状態になったとします。
この状態でペダルを回してしまうと、ガリッと削ってしまうわけです。

特にカーボンフレームはこういった削れなどの「横の衝撃」に弱いので注意が必要です。

チェーンが外れてしまう原因は様々ありますが、やはり直接の原因はチェーンの劣化によるものだと思います。
チェーンが伸びているとギアの歯の上に乗ってしまい、上手くかみ合わなくなって落ちてしまいます。

基本的にこの場合はチェーンを交換することが対策となります。
また、チェーンキャッチャーという脱落をある程度防いでくれるパーツも売っているので、使用してある程度防ぐのも良いでしょう。

チェーンは、フレームなどに比べれば明らかに劣化するのが早い消耗品です。
また、走行距離3000㎞位が寿命と言われているので、これに従って交換しても良いと思います。

さらにヒルクライムや重いギアを好む方は早くダメになる傾向があります。
ピンきりですがそれほど高価な物ではないので、フレームを傷つけないためにも完全に伸びきる前に早めの交換をおすすめします。

ロードバイクのカーボンフレームのクラック

ロードバイクのフレームで最も高級なのが、カーボン素材のものです。

ほとんどのメーカーの上位機種のフレームはカーボンが使われており、フレームがアルミやクロモリでもフロントフォークにはカーボンを使うといった車種も多いです。

しかし、このカーボンフレームは以前から強度に問題があるとも言われてきました。
現状は、耐久性も考慮されているので、すぐに破損してしまうという可能性は低いです。

また、小さいクラックはほとんどの場合が塗装のヒビの可能性が高く、フレームそのものにまでは影響がない事が多いです。

重大なクラックは一目見て分かる程度ですから、よほどの事が無ければいきなり割れたりはしません。
とは言っても日々の点検、メンテナンスは当然必要です。

例えばヒビが入っている部分を押すと異音がするとか、とげ状になっている場合は、クラックがフレームにまで届いてしまっている可能性が高いです。
この場合は、修理しないと破損してしまうので、専門店に相談することをおすすめします。

ロードバイクのカーボンフレーム、内部のクラック調べるには!?

前項では、最近のカーボンフレームは強度が上がってきているという話をしました。
とは言え、アルミなどの金属フレームに比べればクラックが入る可能性は高いのです。

また、表面上は大丈夫でも、実はフレームの内部にクラックがあり、そこから割れてしまったなんてケースもあります。

カーボンフレームは高価ですから、なるべく長く使い続けたいものです。
そこでここでは、ロードバイクのカーボンフレームの調査をしてくれる施設をご紹介します。

F1カーや航空機に使われるような超音波で深い場所までくまなくチェックをしてくれます。

カーボンフレームの内部のクラックはもちろん、構成されている素材の厚さまで確認できるので、補修が必要な個所が一目で分かる仕組みになっています。

値段は少し張りますが、高価なカーボンフレームを守るためですので、一考する価値があるかもしれません。
興味のある方は「カーボンドライジャパン」で調べしてみてください。

するとホームページなどがありますので、どういったものかがわかることでしょう。

ロードバイクのクラックが見つかったら乗らないこと

ロードバイクは高価ですが、必ずしも、破損したり、クラックが入らないというわけではありません。

強い衝撃を与えればどんなに高価なフレームでも、破断します。

クラックが入ってしまったロードバイクは危険ですので、乗らないでくださいね。

フレームの寿命を延ばすには、メンテナンスが重要になります。

クラックや破断を防ぐために、日ごろから、メンテナンスは行うようにしましょう。