自転車のホイールについているバルブの種類と選び方

自転車の空気を入れるために、バルブの種類を理解しておきましょう!

バルブには主に3種類あり、それぞれの空気入れを使用しないと空気が入りません。

空気を入れようとしたはいいものの、一向に入らないという場合は、バルブと空気入れが合っていない可能性があります。

今回は、ホイールについているバルブの種類を理解し、適切な空気入れを選びましょう。

自転車のホイールに一番多いバルブはこれ!

自転車のホイールに多く使用されており、最も馴染みのあるタイプのバルブは「ウッズ・ダンロップ」と呼ばれる英式バルブです。
自転車に使う空気入れと聞いて、ほとんどの人が思い浮かべる形は恐らくこれではないでしょうか。

大抵は、バルブキャップという黒い蓋のようなものが付いているので、空気を入れる時にはまずこのキャップを外します。

あまり高い空気圧は入れられず、さらに入れた後で量を調整することは出来ないので気を付けて下さい。
量を測定することも不可能です。

バルブには虫ゴムとも言われる「バルブコア」というパーツが入っています。
これは1年ほどで破れてくるので、こまめに取り替えて下さい。
放っておくと空気が漏れてきます。

そして、中に詰める空気は、バルブコアを超える必要があるため、ポンプを押す際は最初から思い切り力を込めるようにしましょう。

この時、キャップは外さないで付けたままにしておいてください。
バルブコアが空気に触れてしまうので、劣化するペースが早まります。
キャップをしておけばチューブも長持ちします。

スポーツ自転車といえばこのバルブ!仏式バルブの特徴

スポーツタイプの自転車のホイールに使われているバルブは「フレンチ・プレスタ」という仏式バルブであることが多いです。
ロードバイクならほぼこれであると言っても良いでしょう。

空気圧が高くても耐えられる上に、入れた後でも微調整することが出来ます。
空気圧の量も測定出来るので、入れる量を間違えることは滅多にないはずです。

筒の部分がネジ付きかそうではないかの違いがあります。
付いていないものはやや細身で、摩擦力が通常よりも減るので空気入れによっては、空気を入れられないというケースがあるので、気を付けて下さい。
チューブラータイヤやヴィットリアのチューブは、この付いていないタイプに含まれます。

バルブを留めるには、根元をナットで締めますが、手で軽く回す程度で構いません。
きつくしすぎると、チューブが破ける可能性があります。

ディープリムにも合うような、長いバルブも存在します。
それでも長さが足りなければ、「延長バルブ」と言われるアダプターの役割を果たすバルブで繋ぎましょう。

ホイール、フレンチバルブの正しい空気の入れ方

自転車のホイールのバルブには、正しいやり方で空気を入れる必要があります。

空気入れはバルブのタイプに合ったものを用意しましょう。
今回は「仏式バルブ」の空気の入れ方をお教えしたいと思います。

まず、先端にあるボルトを回すと空気が入れられるようになります。
栓が中でくっついていることがあるので、上から押すのも忘れないで下さい。

余計な空気が抜けたら空気入れを差し込みます。
奥まで差したら、レバーを上げましょう。
そうすると、入っている空気圧が表示されます。

空気圧は必ず決められている数値を守って下さい。
適正でなければパンクを引き起こします。

触ることで自己判断するのではなく、空気入れの測定器をきちんと確認しましょう。
特にスポーツバイクは空気圧が高いため、触った時には大量の空気が入っていると感じられても、実際はあまり入っていないことが多いです。

一定量の空気を入れたら、レバーを下ろして空気入れを抜きます。
レバーを下げ忘れると、バルブの先端が折れるので注意しましょう。

また、抜く時はまっすぐ抜いて下さい。
左右に捻ったり、傾けたまま抜き取ると、バルブが曲がってしまいます。

抜いた勢いで手をぶつけないように気を付けて下さい。

最後は手でボルトを締め、キャップをはめれば完了です。

ホイールの米式バルブの特徴は?

自転車のホイールに付いているバルブのひとつに「アメリカン・シュレッダー」という米式バルブがあります。
マウンテンバイクやクロスバイクに使われており、太いのでとても頑丈なことが特徴です。

米式バルブは、自動車のタイヤに使用されているものと同じなので、空気入れを持っていない場合は、ガソリンスタンドやカーショップへ行けば、空気入れを借りることが出来て、空気を入れることが出来ます。

中に取り付けられた弁のおかげで空気が漏れにくく、備え付けのゲージを使えば空気圧も測ることが出来ます。
空気圧も後から調整することが可能です。

バルブを使うには、リム側に穴が空いていなければなりませんが、英式と米式のサイズは一緒なので困ることはないでしょう。
仏式は、一回りほど小さいので、もし入れるならスペーサーを取り付ける必要があります。
スペーサーを付けるには、バルブにネジ切りがないと使えません。

クロスバイクのタイヤは、太いものと細いものがあり、米式バルブは太いタイヤの場合に使われていることが多いです。

米式バルブの正しい空気の入れ方

今回は、自転車のホイールのバルブが米式だった場合の空気の入れ方をお教えしたいと思います。

まずは、先端に被せてある黒いキャップを取り外します。
開閉を繰り返していると割れてきたり、緩んでいつの間にか紛失していることがあるので気を付けて下さい。

外したら口金(バルブと空気入れを繋ぐ部分です)を取り付けて、レバーを起こしましょう。
すると口金が動かなくなります。
これで準備が整いました。

空気を入れる前に、空気圧の数値を確かめて、適正な量を調べましょう。
数字と目盛りがあるので、すぐに分かると思います。
空気を入れる際、空気圧が高くなるにつれて、空気入れを押し込むことがきついと感じるかもしれませんが、ハンドルに体重を掛けるとやりやすくなります。

一定量を入れられたら、レバーを倒してから口金を抜いて下さい。
高気圧の空気を詰め込んだ場合は、口金が勢いで飛んでいく可能性があります。
両手で押さえながら抜きましょう。

最後はキャップを締め込めば、空気入れの全工程が終了します。

空気は乗らなくても少しずつ抜けていきます。
クロスバイクは週に1度、マウンテンバイクは2週間に1度のペースで空気を入れて下さい。

自転車のタイヤの空気圧の大切さ!

自転車のパンクの原因は、ほとんどの場合が段差などの障害物とタイヤがぶつかったことで、チューブに穴が空いて発生することが多いです。

この場合のパンクに関しては、2ヶ所の穴が空きます。
稀に1ヶ所のこともあります。
これはまるで蛇に噛まれた跡に見えるため、スネークバイトと呼ばれるパンクです。

空気圧が足りていないと、衝撃を直接受けやすくなるので、その影響でパンクするのです。
パンクしないためにも、タイヤには常に一定量の空気が入っているようにしましょう。

さらに空気の少ないタイヤを乗り回すのは、エネルギーが伝わりづらく疲れやすくなるだけです。
だからといって、空気圧が高すぎると、今度は乗り心地が悪くなります。

舗装されている道路を走ることが多いのなら、空気圧は程々にしておいて、乗っている時の感触が柔らかくなるように調整しましょう。

また、どれくらいの空気圧にすれば良いのかは、タイヤの側面に表記されています。
太いタイヤなら60PSI、細いタイヤなら100PSIであることが多いです。

空気圧を調整するには、ゲージの付いた空気入れを使えば確認しながら空気を入れることが出来ます。
ただし、バルブの種類によっては空気が入れられない可能性があるので、事前にホイールのバルブのタイプを確かめておきましょう。

空気入れがなければ、自転車屋さんに行き、空気を入れてもらい、タイヤを指で押してへこみ具合を覚えて下さい。

自転車の空気圧はしっかりと

自転車のバルブについてご紹介しました。

これで自分の自転車が、どのバルブだかお分かりになりましたね。
バルブが分かったら、自転車に空気を入れましょう。

空気圧は、乗り心地にも大きく左右します。
スポーツバイクは特に空気が抜けやすいので、一週間に一度空気を入れることをおすすめします。