ネット上には、実に様々なテーマのブログがあり、自転車関連のブログも星の数ほど存在します。
自転車の購入ブログや、ツーリングなどの紀行をつづったもの、役に立つものでは、メンテナンスのブログなどもあります。
これからスポーツ自転車を購入しようとしている方も、ブログは大変に参考になるツールです。
そこで今回は、スポーツ自転車の入門編でもある、クロスバイクの購入にあたっての注意点や、おすすめをご紹介していきます。
クロスバイクはどんな自転車?
まず、クロスバイクについて特徴を説明しておきます。
クロスバイクは、MTBから派生したスポーツ自転車の機種であり、MTBとロードバイクの中間的な立ち位置の自転車です。
MTBに比べると、軽量なフレームに細いタイヤを使用して、スピードの要素を取り入れています。
それでも、ロードバイクよりも太めのタイヤです。
また、ロードバイクほどではありませんが、前傾姿勢を取れるフレーム形状になっています。
近年の傾向としては、スペックがMTB寄りの車種と、ロードバイク寄りの車種に完全に分かれています。
特に、ホイールに関しては、ほとんどの機種がロードバイクと同じ700cを採用しています。
また、タイヤも細くなる傾向にあり、スピード化の波が来ていると言えます。
とは言え、本来の街乗り車としての趣から大きく逸脱しているわけではなく、価格もMTBやロードバイクに比べれば抑えられています。
クロスバイクだけを取り上げているブログもあるくらいですから、しっかりと市民権を得ている自転車ですね。
自転車関連のブログでクロスバイクのネタが参考になる理由
冒頭で、クロスバイクの購入を考える際には、自転車関連ブログを参考にと言いましたが、これにはもちろん理由があります。
例えば、ロードバイクはレース機材として開発されているので、必然的にインプレなどもレースに向けたものが多くなります。
メーカーと専属契約を結んでいる元プロレーサーや、現役のレーサーが感じたインプレが並びます。
参考になる部分もありますが、大抵はプロの脚力ありきのことだったり、専門用語の羅列で、今ひとつ意味が分からないような文章もあります。
また、メーカーから依頼を受けて書いている記事は、どうしてもネガティブなことが書きにくくなります。
その分、美辞麗句だけが並ぶ「ちょうちん記事」になりやすいので、信憑性に欠けるきらいがあります。
その点クロスバイクは、プロがインプレしているようなことは、ほとんどありませんので、ホビーライダーの人の使用感や意見が見れます。
より自分に近い存在の人のインプレなら、これから購入する際には大いに参考になるはずです。
自転車関連ブログ1番人気のクロスバイクはこれ!
ここからは、自転車関連ブログへの掲載率が多い、クロスバイクをご紹介していきます。
まずは、スポーツ自転車の販売台数では世界一とも言われる、台湾の「GIANT(ジャイアント)」の人気クロスバイクです。
【ESCAPE R3】参考価格:¥50,000
とにかく、クロスバイクのブログを検索すると、必ずと言ってよいほど、目に留まる1台です。
コスパ最強というメーカーのキャッチフレーズ通り、この価格で多くのシマノ製パーツを採用しているのはさすがです。
しかも、入門機でありながら本格的なジオメトリになっているので、スポーツ自転車初心者から中級者くらいまで満足できる内容です。
ブログでは通勤に使っている人をよく見かけますので、ある程度のロングライドもこなせます。
ブレーキやタイヤにカスタマイズの余地がありますが、それは慣れてきたら行なうとして、当面の1台としては何ら文句のないものです。
2018年モデルも既に発表されており、全5色で展開されています。
ただし、本当に人気なので、他の人とかぶることが嫌な人は、別の選択肢を考えた方が良いかもしれません。
ブログ掲載率の高いクロスバイク
引き続き、自転車系ブログへの掲載率の高いクロスバイクをご紹介していきます。
【SPECIALIZED(スペシャライズド):SIRRUS SPORT DISC(シラス スポーツ ディスク)】参考価格:¥82,000
アメリカの人気メーカー・スペシャライズドのクロスバイクです。
カーボンフォークにディスクブレーキ、32cのタイヤを使用していますので、多少のオフロードなら全く苦にならないでしょう。
泥除けやキャリアを後付けできるダボ穴も切ってあるので、通勤・通学にも最適です。
ただし、ドライブトレインに複数のメーカー品が入り乱れているのは少々残念なので、将来的には統一させたいところです。
【RITEWAY(ライトウェイ):SHEPHERD(シェファード)】参考価格:¥56,000
日本の自転車メーカーなので、日本人の体格に合わせたジオメトリになっています。
何と言っても、サイズ別にホイールの大きさを変えているのが、大きな特徴です。
24インチ・26インチ・700cの3サイズから自由に選ぶことができます。
タイヤがママチャリ並みの38mmで、フロントギアはシングルなので、入門機としてすんなり入っていける1台です。
ロードバイクにステップアップしたいならこれ!
自転車メーカーによっては、「フラットバーロード」としてカテゴライズされているクロスバイクもあります。
ジオメトリもスペックもほぼロードバイクで、ハンドルだけがフラットバーである自転車です。
ブログなどで良く見るカスタマイズに、クロスバイクのドロップハンドル化があります。
最初はハードルが高いと思っていても、慣れてくるとドロップハンドルにしたくなります。
また、長距離を乗るようになると、持ち手を増やして疲労を軽減させたい、と思うようにもなります。
そこでドロップハンドルを考えるわけですが、MTB用のコンポだと互換性がなく、かなり大掛かりなカスタマイズになります。
その点でいくと、フラットバーロードなら、ハンドルとシフト・ブレーキ一体型レバーの換装だけでロードバイク化ができます。
そのため、将来的にドロップハンドルにしたいということであれば、フラットバーロードを選択する手があります。
個人的には、こちらがおすすめです。
【GIOS(ジオス):CANTARE SORA(カンターレ ソラ)】参考価格¥:88,000
ブレーキ以外はシマノのロードバイク用コンポSORA(ソラ)で統一されており、ホイールもシマノのロードバイク用です。
タイヤも現在のロードバイクの主流である700×25cですから、完璧なフラットバーロードです。
クロスバイク購入時に気を付けたいこと
最後に、クロスバイクを購入するにあたっての注意点をいくつか書いておきます。
これは、多くの先人たちがブログや記事にしていますが、ある程度、名の通ったメーカーのものを選ぶことが第一です。
ホームセンターでも販売しているような自転車はクロスバイク「風」であり、クロスバイクとは呼べないような代物です。
耐久性だけを追求して、やたら重くなっていたり、とんでもないレベルのタイヤだったりするので、すぐパンクしたりします。
主要自転車メーカーは、大体クロスバイクを販売していますので、ぜひとも、そういった中から選んでいただきたいと思います。
また、クロスバイクはママチャリでは当たり前だったものが、標準装備されていません。
カゴはもちろん、ライトやスタンド、泥除けなどもオプションになっていることが多いです。
そのため、防犯登録料やカギも含めて、本体にプラス5~6千円で予算を見積もっておいた方が賢明です。
ブログに頼り過ぎず参考程度に
今回はブログを参考に、おすすめのクロスバイクをご紹介しました。
ブログはあくまでも書き手の主観ですから、全ての人に当てはまるわけではありません。
購入にあたっては参考程度にしていただき、試乗などで自分の目で確かめてから決断するようにしてください。