ロードバイクは、効率よくカロリーを消費できるスポーツです。
効果が出やすいコツは頑張りすぎず、無理せず続けることです。
楽しく運転して、距離を伸ばしていくだけで、体がすっきりしていく嬉しい効果もあり、ダイエットにもおすすめです。
ロードバイクの消費カロリーや、どのくらいで効果が出るのか調べてみました。
ロードバイクの運転の消費カロリーってどのくらい??
ロードバイクを運転したときの消費カロリーはどれくらいになるのでしょうか?
どんな種目でも同じ計算方法で消費カロリーが計算できます。
METs(メッツ)は運動・活動強度を表す単位です。
安静時を1METsとして、他の様々な動きがその何倍になるかを表します。
METs値を利用すると消費カロリーがどれくらいになるか簡単に算出できます。
計算式は、「活動強度(METs)X時間X体重X1.05=消費カロリー」です。
1時間で進める距離がどれくらいになるかを比較してみます。
ゆっくりしたウォーキングの場合約3kmです。
軽く息がはずむ程度のランニングであれば8~9kmです。
バイクの場合には会話を楽しめる程度で走っても20~30km進むことができます。
体重60kgの人の場合、時速約3.5kmでウォーキングしたときの消費カロリーは1時間で176kcal、2時間で352kcalになります。
時速約8kmでランニングした場合の消費カロリーは1時間で522kcal、2時間で1045kcalとなります。
時速約20kmでロードバイクで走行した場合には1時間で504kcal、2時間で1008kcalです。
時間で考えますと、消費カロリーはランニングに比べて低いロードバイクですが、ロードバイクのほうが長時間持続可能なため、結果として消費カロリーを無理なく増やすことができます。
消費カロリーの高いロードバイクの運転速度は?
消費カロリーが比較的高いロードバイクですが、効率のよい運転速度はどれくらいなのでしょうか?
ロードバイクの運転は運動強度が調節しやすい運動です。
ゆっくり走れば運動強度が低くなり、効果も低下してしまいます。
効率よくカロリー消費につなげるためには、ややきつく感じる程度の強度で続けるのが効果的です。
ダイエットや体力増強を目的としてロードバイクを運転するとき、運転時間によって強度に差をつけます。
30分程度の運転であればやや強めにこぎます。
しかし、強度が強すぎると乳酸が発生して筋肉痛を起こす原因となるので注意しましょう。
1時間以上運転する場合には普通の強度でこぎます。
慣れてきて体力がついてきたらやや強めにこいでもよいでしょう。
運動を始めるとまず、筋肉中の糖質(グリコーゲン)が主にエネルギーとして使われます。
その後時間の経過とともに血液中の糖、遊離脂肪酸がエネルギー源となり、中性脂肪が燃焼し始めます。
脂肪の燃焼が始まる前に疲れてしまわない程度の強度で運動を続けることが大切です。
効率よく脂肪燃焼するための運動強度は”ややきつい”と感じる程度と言われています。
数値を気にせず、その日の体調に合わせた感覚で続けてみましょう。
ロードバイクでの運転はなぜ消費カロリーが高い?
ロードバイクを運転すると高い消費カロリーが得られるのはなぜでしょう?
ロードバイクはジョギングと同じ有酸素運動です。
有酸素運動で脂肪を燃焼させるためには20分以上運動を続けなければいけません。
20分以上ジョギングを続けるのはきつく感じても、ロードバイクであれば楽にできます。
毎日20分のジョギングは無理でも、ロードバイクなら毎日でもさほど苦にならないでしょう。
そのことを考慮すると結果的にロードバイクのほうがジョギングよりも高い消費カロリーを得やすくなります。
また、ロードバイクの運転には全身の約70%の筋肉を使われます。
大きな筋肉を使うのも消費エネルギーが高くなる理由のひとつです。
姿勢を支える筋肉や二の腕の筋肉にも刺激が与えられることで、基礎代謝が上がり太りにくい体質になります。
ペダルをこぐためには主に太ももの筋肉が使われます。
そのため、ロードバイクの運転をすると足が細くなるとも言われています。
ロードバイクの運転はサドルに腰掛けた状態のため、例え長時間続けたとしても膝や腰への負担が少なく運動ができます。
筋肉への負担も少なくジョギングなどと比較して筋肉痛が起こりにくいのもロードバイクのメリットです。
ロードバイクでの運転はダイエットに最適
ロードバイクの運転は得られる消費カロリーも高く、ダイエットに最適と言われます。
ダイエットに最適な理由は、消費カロリーだけではなく、ダイエットには無酸素運動よりも有酸素運動が効果的ということです。
ロードバイクを運転することで、安定した有酸素運動を長時間継続することが可能なのです。
ロードバイクでのダイエットをより快適にするために、体に合ったバイク選びが大切です。
体に合ったロードバイクを選ぶことで長い距離が走りやすくなります。
体型や乗り方、使用目的、予算をすべて満たす一台を見つけることは容易ではありません。
専門店で相談するのがよいでしょう。
長く乗り続けることができる正しいサイズのロードバイクでなければ、乗るのが嫌になってしまいます。
初めてのロードバイクであれば近くの販売店で予算や使用目的を伝えて自分に合うサイズのロードバイクを探しましょう。
ロードバイクといってもダイエットを目的とするならスピードは重要ではありません。
初心者の場合にはまずロードバイクに慣れることが必要です。
ダイエットにはスピードを出すことではなく、正しい呼吸を続けながら一定の速度でこぎ続けることが大切です。
ロードバイクでダイエットする際の注意点
消費カロリーの高いロードバイクの運転ですが、脚を中心に鍛えることができるのも特徴のひとつです。
脚は全身の筋肉量の半分以上の筋肉を占めています。
そこを鍛えることはダイエットにも大きな効果が期待できます。
ロードバイクと言うと競輪選手をイメージして太ももが太くなると思われがちですが、ダイエット目的で普通にロードバイクに乗る場合には、脂肪が落ちて逆に足は細くなります。
また、脂肪燃焼には空腹時の運動が効果的で、消費カロリーは運動強度によっても異なります。
ダイエット目的だと毎日やりたくなる気持ちもあると思いますが、ロードバイクの運転は運動強度も高めになるので、毎日ではなく休養日をとったほうがよい場合もあります。
脂肪は短時間でたくさんのエネルギーを作ることが苦手です。
運動強度が高すぎるとそれについていけずにガス欠状態(ハンガーノック)になりやすくなります。
脂肪を燃やしながらガス欠状態にならない程度のカロリー管理が必要です。
心拍数(ハートレート)モニターの付いたサイクルコンピュータがあれば運動強度の目安となり、カロリー管理が容易になります。
ルートが記録できるGPSロガー機能があるとさらにロードバイク運転が楽しくなるでしょう。
ロードバイクでダイエットするときどのくらい走ればいいの?
ダイエットを目的としてロードバイクを運転する場合、どれくらいの時間運転すればよいのでしょうか?
ダイエット目的でバイクを運転する場合、走る距離は気にする必要はありません。
とりあえず20分以上走り続けることが大切です。
その理由は、ロードバイクを運転し始めてから20分以降に脂肪燃焼が始まるからです。
30分から40分程度ロードバイクに乗って通勤、通学している場合、ダイエットに効果が期待できます。
ロードバイクの運転でダイエットをより効果的にできるポイントがあります。
それは、サドルの高さを5cm程度上げることです。
そのようにすることでロードバイクを運転するときの姿勢が前傾姿勢になります。
二の腕や腹筋にも負荷をかけることができるため下半身だけでなく全身運動にすることができ、ダイエット効果を飛躍的に高めることができます。
サドルの位置は、ペダルが真下にきたときに膝が少し曲がる程度に合わせます。
ペダルをこぐときにつま先をいつもよりも後ろにずらして、つま先でペダルをこぐことでもダイエット効果を高めることができます。
つま先でこぐことで、ふくらはぎや太ももに負荷がかかり、消費カロリーを高めます。
ただし、つま先でこぐのを意識しすぎると筋肉を痛めたり転倒の危険性もあるので注意が必要です。
ロードバイクはダイエットにも効果的
ロードバイクはダイエットにとても効果的なことがお分かりでしょうか?
初心者でも始めやすく、身体の負担が少ないのでダイエットには最適です。
走っていると環境が変わり、変化が楽しめるので、運動が苦手な人にもおすすめなスポーツですよ。