ロードバイクのブレーキが効かない原因とは!?点検方法

安心してロードバイクに乗れるのは走る、曲がる、止まるという基本的な反応があるからこそです。

しかし、乗り続けていると、様々な要因によって、ブレーキが効かないことがあります。
ブレーキが故障して、止まらなくなってからでは遅いのです。

安全に直結する箇所だけに、ブレーキ部分に違和感を感じたら、そのままにせずに調整などを行いましょう。

自転車のブレーキが効かない!考えられる原因は?

スポーツバイクなどの自転車のブレーキが効かないという状態になったことのある方もいることでしょう。
そこで、ここではブレーキが効かなくなった原因についてご紹介します。

まず、ブレーキが効かない原因の一つとして、ワイヤーが切れていることが考えられます。
この場合は、ブレーキワイヤーを交換する必要があります。

他には、長期間使っているブレーキだと、劣化による磨耗でブレーキの効きが悪くなることもあります。
毎日、自転車を使うなら、磨耗が主な原因になるので、定期的にブレーキを確認することをおすすめします。

このように自転車のブレーキが効きが悪いときは、自分でメンテナンスすることができます。
メンテナンス方法は、オイルを注入することです。

使用するオイルは、自転車用のオイルを使用してください。
油膜を作るグリスは、ブレーキのメンテナンスには使わないほうが良いです。

ブレーキを握って、効き具合を調整しながらオイルを注しましょう。
オイルを1回注入して、効き具合が良くなればそれでOKです。
しかし、あまり効きが良くなければ何度か注入して、効き具合が良くなるようにしてください。

また、ブレーキにはたくさんの種類がありますので、交換するときは、自分の自転車に付いているものと同じタイプのものに替えてください。

ロードバイクのブレーキは効かない?

ロードバイクに乗っている方ならブレーキが効かない、または効きづらいと感じている方もいるかと思います。
このようにロードバイクのブレーキは、どうして効きがあまいのかをご説明していきます。

ロードバイクは、人が動力になるレース用バイクで、限られた出力をスピードに効率良く変換しないといけません。

そのためには、抵抗を除かないといけません。
そして、どれだけ軽くできるか、というのも重要です。

また、タイヤに関しても、スピードのことを考え、路面の摩擦抵抗を減らす必要があります。
そこで接地面積を直進するときと旋回するときで面積が変わることを考慮し、タイヤ幅の標準が23C(細いタイヤ)となってます。

このようにとても速いスピードで回り続けるタイヤにブレーキをかけると、摩擦が生じます。
そこで、ブレーキをかけていると、リムとの接地圧が変化してしまいます。

このような状況では、ブレーキはコントロールできません。

また、とても速いスピードの中で、ブレーキの効きが良すぎても転ぶ原因になります。

その結果、レーサーが怪我をしたり、自転車が壊れたりしてレースが続けれない状態になるくらいであればと、効きは悪いですが、軽量のキャリパーブレーキが採用されることが多いのです。

このような理由で、ロードバイクのブレーキの効きが悪く感じてしまうのです。

ロードバイクのブレーキが効かないときの点検方法①

ロードバイクのブレーキがいつも異常に効かないと感じるときは、ブレーキの点検をおすすめします。
そこで、点検方法をご紹介します。

●ブレーキがセンターになっているかを確認

ブレーキシューは、使っていると削れてしまいます。
それも左右均等でなく、左右の削れに差が出て削れます。

また、ホイールの付け外しや、輪行などでぶつけるとキャリパーが少し動くことがあります。
カーボン素材なら締付けトルクの問題などで特に滑りやすいです。

このようにブレーキシューが左右均等になっていない場合や、ブレーキキャリパーがズレていると、中心でしっかりブレーキをかけることができないので、効きが悪くなります。

そのため、定期的に左右の幅をチェックしてください。

ブレーキの効きが正確にできるためには、ブレーキを握ったときと、リムにシューが当たるタイミングが同じである必要があります。
この部分も正確に調整していきましょう。

実際にブレーキキャリパーを調整する際のコツをお伝えします。

まず、ブレーキキャリパーを動かす時は、止めてるボルトを緩めます。
緩めるとすぐに動きます。

この状態でセンターになるように調整します。
ただし、ここを止めるボルトはネジなので、閉め込むときにズレてしまうことがあります。

ズレる場合は、ズレないように固定する方法を探す必要があります。
何かでズレないように押さえて、ネジを締めましょう。

このようにセンターを調整したら、握りこんでいき、ブレーキがリムに接触する直前で紙等を挟んで左右のブレーキの噛み具合を確認をするのがコツになります。

センタリングボルトで微調整は可能ですが、目で見てわかるくらい曲がっていたら取り付けボルトを緩めて、もう一度微調整するのをおすすめします。

ロードバイクのブレーキが効かないときの点検方法②

ロードバイクのブレーキが効かないときの原因はまだ他にもあります。
ブレーキがセンターになっていないこと以外の原因もご紹介しましょう。

●ブレーキの汚れ
ブレーキをかけ続けると、ブレーキシューのカスがリムに付いたり、異物がシューに挟まることがあります。
このようにブレーキシューやリムの状態によっては、ブレーキの効きが悪く感じてしまうのです。

そこで、ブレーキシューの確認をしてみましょう。

ホイールを自転車から外し、ブレーキシューをチェックします。
チェックの仕方は、指でブレーキシューを触ってみます。

このように指で触っていると指の感覚で、異物を簡単に発見することが可能です。
異物があったら細い工具で取り除きましょう。

また、摩耗の状態も確認して、変な形に摩耗していたり、異物が大きいなら、交換することをおすすめします。

また、リムの掃除もしていきましょう。

リムの掃除は、ヤスリ等をシューに挟んで削ることもできます。
しかし、このようにヤスリを使っての掃除はしない方が良いでしょう。

リムが削れてしまうからです。

汚れがひどくなければ、洗剤などで濡らした柔らかい布で拭きましょう。
汚れが取れないなら、ゴムヤスリ・砂消し等で汚れを取りましょう。

このようにブレーキシューとリムの状態を良く保つことで、ブレーキの効きも変わってきますので、しっかり確認しておきましょう。

ロードバイクのブレーキメンテナンスは初心者でもできる!

ロードバイクのブレーキのメンテナンスは初心者でもできます。

ブレーキワイヤーの緩みなどは、絞めなおせば大丈夫ですし、消耗品のブレーキシューの交換は、六角レンチがあればできます。
このような作業は、ロードバイク初心者にとっても難しい作業ではありません。

自転車工具セットを購入すれば、六角レンチとドライバーもありますので、最低限のメンテナンスは可能です。

しかし、レバーやブレーキを替える場合は、異なります。
また、ワイヤー交換は重要な作業で、交換するにはある程度の知識と経験が要ります。

ブレーキは、効き方で安全性が変わってきます。
ご自身でワイヤーやレバー等の交換作業をするのが難しいと思っているなら、素直に自転車屋等に依頼しましょう。

しかし、日常的に点検をして、ブレーキの異常をご自身で見つけることができるようになりましょう。
もし、異常に気付けないと、どこを交換して良いかが分かりません。

自転車のメンテナンスをしっかりして、知識を増やしていき、自信が持てるようになったときに交換作業をご自身で行ってみると、より自転車が楽しくなることでしょう。

ロードバイクに補助ブレーキは必要!?

ロードバイクを主に街乗り用に使う方もいることでしょう。
もし、安全性を向上させたいと考えた場合には、補助ブレーキの取り付けも選択肢に入ります。

補助ブレーキは、必ず必要というわけではありませんが、より安全にロードバイクを楽しみたい方は検討してみても良いかもしれません。

しかし、補助ブレーキがあるから安全というわけではなく、大事なことは、危険を予測して走れるかどうか、ということです。

ロードバイクでもママチャリでも、止まる際にはスピードを緩めるためにブレーキに手をかけます。
このように止まることを予知すれば、突然のことに対しても停止可能になるはずです。

どんな自転車であってもぶつかりそうになるときは、運転者が危険物を見ていない、もしくは気付くことができないからです。

そのため、安全面で考えると、危険を予測することが大切と言えます。
この予測を常にしているのであれば、補助ブレーキがなくても大丈夫と言えるかもしれません。

また、補助ブレーキをつけたら重くなります。
輪行のときも邪魔になるでしょう。

安全にロードバイクを楽しむためには、ブレーキが効かないことがないよう点検とメンテナンスをしっかりすることと、危険の予測をしておくことがとても大切になります。

ブレーキは命に関わる重要部分

ブレーキは少しずつ消耗していき、効きづらくなっていきます。

ブレーキは命に関わる重要パーツですから、毎日の点検は欠かさずおこないましょう。

ブレーキの点検は初心者でも簡単に行うことができるので、今回ご紹介した記事を参考にメンテナンスしてあげましょう。