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ビアンキのクロスバイク「アドバンテージ」を振り返る

2018.7.28

イタリアのビアンキはツール・ド・フランスを制したこともある、老舗のレーシングブランドです。

その一方で、象徴でもある「チェレステ」カラーの影響もあり、おしゃれな街乗り車というイメージもあります。

今回はそんな街乗り車の中でもクロスバイク、特に歴史を作ってきたとも言える「アドバンテージ」について振り返ってみます。

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ビアンキの「アドバンテージ」は現代風のクロスバイクだった

クロスバイクはMTBの感覚で舗装路も速く走りたいというコンセプトの元、1980年台半ばに登場しました。

最初は各メーカー共にラインナップは僅かでしたが、MTBの人気が陰り始めた1990年台半ばより力を入れ始めます。

今回のテーマであるビアンキの「アドバンテージ」は、2000年モデルの情報がありますので、クロスバイクが軌道に乗った時代に製造されたものでしょう。

今ではそこまで多くはない、フロントサスペンション付きで、フレーム素材にはクロモリが使用されています。

写真で見る限りでは、クロモリ特有の細身ですっきりとしたフォルムですが、少し華奢過ぎて剛性が気になるところではあります。

正式なスペックは入手できませんでしたが、タイヤは700×38cで少し太めです。

しかし、現在でも38cなどの太めのタイヤをはいているクロスバイクがありますので、取り立てて珍しいものではありません。

フロント3速リア7速で、ギア比も現在のクロスバイクと特に変わりません

時代を感じさせるのは、ブレーキが「カンチブレーキ」であることくらいで、あとは言い方は悪いですが、割と現代風な印象を受けます。

ビアンキ・アドバンテージのフレーム素材「クロモリ」はどんなもの?

前項で大まかではありますが、ビアンキのクロスバイク「アドバンテージ」の仕様を確認しました。

イタリアのメーカーは伝統的にクロモリ(スチール)に強く、プロレース界でも最初に主流になったということで、歴史を作ってきました。

クロモリは独特のしなりがあって、衝撃吸収性に優れているので乗り心地の面ではいつの時代も高評価を得てきました。

また、頑丈で衝撃に強く、カーボンのように避ける心配がないですし、少し凹んだくらいであれば板金で十分に直せます。

このように、耐久性が高い素材であることも、1年を通じて戦うプロレースでは重要な要素です。

しかし、しなりは同時に剛性が低く変形しやすいということでもあるため、パワーロスをしてしまいます。

プロレーサーの進化によって徐々にこのパワーロスが深刻な問題となり、クロモリは一線を退き、アルミにその座を明け渡すこととなります。

ビアンキのクロスバイク・アドバンテージは息長く活躍している

ビアンキのクロスバイク「アドバンテージ」は2000年モデルが確認できたので、発売からかれこれ20年弱は経過しているものと思います。

それでも、今だに修理を依頼したり、カスタムをして中古品として販売されているシーンを見かけます。

クロモリフレームは前項でもお伝えしたように、非常に耐久性があり、サビにさえ気を付ければ20年、30年と乗れると昔から言われています。

アドバンテージの素材のグレードは不明ですが、変わらぬ性能を有しているので、今でも乗っている方がいるということです。

パーツが古いので、カスタマイズには限界がありますが、変速段数を増やすこと以外なら何とか可能でしょう。

しかし、変速段数を増やそうとすると、ほぼ確実にホイールまで交換することになりますので、大掛かりですし、現在このバイクに合うホイールが見付かるかどうか微妙です。

そのため、もし中古品で購入するのであれば、変速の仕様変更は期待せず、そのままで乗ると考えておいてください。

アドバンテージはサスペンションのメンテナンスが重要

ビアンキのクロスバイク「アドバンテージ」ですが、一つだけ避けて通れない話があります。

このアドバンテージではないのですが、同時期のビアンキのクロスバイクに乗っていた男性が、走行中にサスペンションフォークがすっぽ抜けて、大けがをする事故がありました。

詳細に関しては語りつくされていますので別記事を参考にして頂きたいのですが、この事故によりビアンキは大きな損害賠償とともに、信頼を失ってしまいます。

直接の原因はビアンキではなく、サスペンションの製造を委託していた業者にあったのですが、この業者が製造したものが、アドバンテージにも搭載されているという報告があります。

ですから、アドバンテージをもし購入するのであれば、サスペンションのメンテナンスや、交換まで視野に入れてもらいたいと思います。

しかし、現在は製造を委託している業者も、日本の販売代理店も当時とは違います。

まして、ビアンキはこの事故を教訓に一層安全面の強化を図っており、特にリコールの必要を感じないものまで、回収・無償交換の対応をしたこともあります。

そして、今でも世界中で多くの人がビアンキの自転車を愛用し、プロツアーでもトップクラスで活躍しています。

これが、今のビアンキがしっかりと信頼を取り戻していることを物語っています。

また、当時事故になってしまった自転車が、サスペンションのメンテナンスを行っていたのかも曖昧な部分があります。

特にサスペンションは構造が複雑でメンテナンスが容易ではないので、定期的にショップに持って行き整備してもらう必要があります。

現在(2018モデル)のビアンキのクロスバイク

現在までアドバンテージを愛用されている方もいるように、ビアンキは昔からクロスバイクの人気が高いメーカーです。

イタリアの街並みをあのチェレステカラーの自転車で走るのが、女性を中心に一つのステータスになっていた関係で、日本でもそれを受け継いでいるのです。

ただし、最近はクロスバイクにもスピードやより高いスポーツ性が求められるようになり、特にレーシングブランドのメーカーはその傾向が強くなっています。

ビアンキも2018年から、主力の2モデル(ローマ・カメレオンテ)に絞り込み、ツーリングやサイクリングなど、ある程度長い距離にも対応する機種が多くなっています。

アドバンテージも比較的そういった要素があるように見受けられましたが、さすがに現状のラインナップと比べれば街乗り要素が強いものです。

また、アドバンテージが販売されていた時期のビアンキのクロスバイクは、サスペンションが標準装備だったようですが、2018年モデルにサスペンション付きはありません。

これも、舗装された平坦な道を走るというコンセプトに基づいているものであり、スピード化の波は顕著です。

アドバンテージの面影を残すビアンキ「ヴィアブレア」

ビアンキの2018年モデルでは、アドバンテージのようなクロモリフレームのクロスバイクはありません。

ロードバイクを含めてもクロモリが少ないのですが、その中にアドバンテージの面影を残すバイクがありますので、ご紹介します。

【VIA BRERA(ヴィアブレア)】

ロードバイクのカテゴリーに入っていますが、クロスバイクと同じフラットバーハンドルです。

厳密に言うと、フレームはクロモリではなく、「ハイテン」という鋼材を使用していますが、クロモリより少しだけ強度が落ちる程度で、自転車のフレームならば問題ないレベルです。

フレームのすっきり感や、形状が同じスチール製といこともあり、アドバンテージに酷似しています。

サスペンションこそありませんが、スチール独特のしなりがあり、乗り心地のマイルドさはアドバンテージ譲りと言えます。

しかし、このヴィアブレアは変速機からホイールまで全てがロードバイク規格であり、ハンドルをドロップに交換すれば、ロードバイクそのものです。

その意味ではアドバンテージとは違いますが、街乗りに支障があることはないですし、何よりヨーロッパの街並みが似合いそうな、ビアンキらしいオシャレさは群を抜いています。

アドバンテージはオシャレな中にスポーツ性が垣間見えるクロスバイク

今回はビアンキのクロスバイク「アドバンテージ」を振り返りました。

ビンテージものとまでは言いませんが、クロモリフレームでサスペンション付きのクロスバイクは今となっては希少な存在です。

ビアンキらしいオシャレで街乗りに合うタイプですが、スポーツ性の強いクロスバイクのはしりだったイメージもあります。

今でも中古市場などで見かけますので、さすがに耐久性も素晴らしいと言えます。

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