新世代のロードバイク入門モデル!ピナレロGANディスク!

ピナレロGANディスクは、近年注目度の高い、ディスクブレーキ仕様のロードバイクです。

ベースとなったピナレロのGANは、ハイエンドモデルのドグマF8の特徴を受け継いだ、ハイスペックなロードバイクです。

この記事では、ドグマF8を踏襲しつつ、ディスクブレーキに最適化した、ピナレロのGANの詳細についてお話しします。

ドグマF8の特徴を受け継ぐ!ピナレロGANディスク!

ピナレロのGANディスクは、ピナレロのミドルクラスのカーボンロードバイクです。

その外見は、フラッグシップモデルのドグマF8と瓜二つです。

それは、ピナレロのGANディスクは、ドグマF8に採用されたテクノロジーをそのまま受け継いでいるからです。

例として、空気の整流効果の高いフラットバックチューブデザインや、左右の剛性バランスを整えるアシンメトリックデザイン、ドグマF8と同じ、ONDA F8フロントフォークを採用しています。

ドグマF8との大きな変更点は、使用するカーボン素材がT600であることです。

このT600を使用したことにより、剛性はドグマF8よりも低下しましたが、強度と耐久性には優れています。

また、ピナレロのGANディスクは、その名の通りディスクブレーキを搭載したモデルであるために、それに伴いフレーム各部が強化されています。

ディスクブレーキを搭載することで、ブレーキに安心感が増し、ロードバイク初心者の方や握力に不安がある方でも、安心して乗車できます。

コンパクトギアで峠もOK!ピナレロのGANディスクのコンポーネント!

では、ピナレロのGANディスクの詳細を見ていきます。

最初にコンポーネントに注目します。

コンポーネントは、ドライブトレインには機械式の105を、ブレーキ本体とSTIレバーにはRS505を使用しています。

ギア比は、フロントギアが50-34Tのコンパクトクランク、リアは11-28Tとワイドなものが搭載されています。

フロントギアがコンパクトのため、リアに30Tなどの変則的に大きなギアに頼らなくとも、ほとんどの峠で足をつかなくても登りきれるでしょう。

また、カーボンフレーム特有の軽量性も相まって、初心者の方でもヒルクライムを存分に楽しめると思います。

ピナレロのGANディスクのSTIレバーは、性能的には105グレード相当です。

STIレバーの形状は、ブラケットの握り部分が細身であるため、手の小さな方でも無理なく握れるように設計されています。

しかし、STIレバーの頭の部分がかなり大型ですので、見た目の面では少し頭でっかちで、重たい印象を受けるかと思われます。

リムの軽量化で走りが軽い!ピナレロのGANディスクのホイール!

続いて、ピナレロのGANディスクに使用されるホイールに着目します。

ピナレロのGANディスクには、「Fulcrum Racing 600 DB」というホイールがアッセンブルされています。

フルクラムのホイールは、剛性が高いことで知られています。

そのため、よれたりせずに、しゃきしゃき進みます。

また、ディスクブレーキモデルのため、リムの重量が削減されています。

リムブレーキと違い、ディスクブレーキはリムで制動をしないため、ホイールにブレーキシューを押し付ける面が必要ないため、リムの重量の削減が可能になりました。

ホイールは、ホイールの外側にある部品ほど、重量が走行感に直結します。

そのため、同じ重量のホイールでも、リムが軽いホイールのほうがよく進みます。

つまり、完成車に付属するホイールとしては、「Fulcrum Racing 600 DB」は、かなり走行感の軽いホイールであると言えます。

また、構造的にリムの磨耗が発生しないため、ホイールの寿命が長いというメリットもあります。

ジオメトリーからピナレロGANディスクの特徴を見る!

この章では、ピナレロのGANディスクのジオメトリーを分析します。

なお、身長が170cmの方に適切なサイズのフレームを基準としています。

はじめに、シートチューブ長を見ると、500mmと長めです。

これは、トップチューブがスローピングしていないために長くなったと思われ、初心者の方には多少乗りにくさを感じさせる原因になるかもしれません。

そのトップチューブは525mmと少し短めであり、これにより、ハンドルが近くなる、長いステムが使用できるといったメリットがあります。

特に、スポーツバイクに初めて乗る方は、ハンドルの遠さに苦戦されるかと思いますが、ピナレロのGANディスクは、その点を軽減できます。

ヘッドチューブは、125mmと短めです。

そのため、深い前傾姿勢を可能にしますが、それほど深い前傾姿勢をとる必要がない方や、ポジションがまだ定まっていない方は、コラムスペーサーが必要であると考えられます。

ハンドリングに関わるヘッドアングルは、71.4度とやや寝た角度です。

そのためハンドリングは、軽快性が損なわれない程度に安定したものであるでしょう。

ピナレロGANディスクの「ディスク」ブレーキの利点とは?

ピナレロのGANディスクの特徴は、ディスクブレーキを搭載している点です。

そのディスクブレーキについて、詳しく見ていきます。

先述したように、ディスクブレーキには、ホイールのリムを軽量にすることが可能で、さらに、リムが磨り減らないため寿命が長いといったメリットがあります。

さらに、峠の下りなどの長時間のブレーキングが必要な場面では、少ない握力でスピードをコントロールできるだけでなく、熱による制動力の低下という問題が起こりません。

また、ディスクブレーキは油圧システムを採用しており、レバーの引きがワイヤー式を比較してスムーズであり、ケーブルの取り回しに影響を受けません。

なお、キャリパーブレーキとディスクブレーキは、ブレーキの感覚が異なるために、キャリパーブレーキのバイクからの移行には、慣れるまで注意が必要です。

逆に、ロードバイクに初めて触れる方は、ロードバイクのブレーキに対する先入観がないため、ディスクブレーキは大いに効果的です。

ピナレロのGANディスクに付属するパーツ紹介!

最後に、ピナレロのGANディスクの、サドルなどの細かいパーツに着目します。

ピナレロのGANディスクに付属するサドルは、フィジークのアリオネ R7です。

このサドルは、座面がフラットかつ穴などが開いていない、非常にシンプルな形状です。

そのため、万人に受け入れられるサドル形状であると言えます。

ステムは、ピナレロのパーツブランドである、モストのアルミ製ステムを使用しています。

このステムは、ステアリングコラム側のクランプが、エアロ形状になっています。

それにともない、付属するコラムスペーサーもエアロ形状です。

ハンドルもステムと同様、モストのアルミハンドルを使用しています。

ダンシング時の振りの重さに影響するシートポストは、フルカーボン製のため、重量が気になりません。

ホイールの固定には、スルーアクスルを採用しており、ハブとホイールの接点の剛性が高まっています。

なお、完成車にペダルは付属しないため、別途購入する必要があります。

また、このようなパーツ類は変更になる場合があります。

ピナレロのGANディスクで、ディスクブレーキのネイティブになろう!

ピナレロのGANディスクは、ドグマF8のパフォーマンスを受け継ぎつつ、誰にでも扱いやすいように間口を広げたロードバイクです。

今回の記事をまとめると、このロードバイクは、これから本格的にロードバイクをはじめたいと考えている方におすすめします。

ディスクブレーキが本格的に普及しはじめた今、最初の1台目として高性能なディスクブレーキロードバイクを購入するのは、非常に賢い選択であると言えます。