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ロードバイクホイールのリム高が高くなるとどんな効果がある

2018.7.11

ロードバイクのレースでリム高の高いホイールを見ることがあると思いますが、見た目がカッコよく憧れている人も多いと聞きます。

性能面では空力効果があり、特に高速域で強さを発揮するということで、レースに使われていたりします。

しかし、レース以外での使用はどうなのか?デメリットはないのか?考えてみましょう。

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ロードバイクのホイールで走りに直結するのは「リム」

「リム」はホイールの外周部分なので、ロードバイクの走りの質に直結する大切な部分です。

リムは、カーボンかアルミかによって重量と価格が大きく変わります。

カーボンリムは軽量で中には前後セットで1kgを切るようなものまでありますが、とにかく高価です。

最低でも10万円の後半からのスタートですし、30万円、40万円が珍しくない世界です。

一方、アルミリムは重量では、カーボンよりも重くなります。

しかし、価格はグッと抑えられ、高価なものは10万円台後半もありますが、平均すれば5~8万円というところです。

リム高ですが、素材を多く使うことになるので、重量が嵩んでしまうアルミリムでは30mm以下がほとんどです。

カーボンはノーマルな高さよりは当然重くなりますが、それでも許容範囲には収まるので、「ディープリム」と呼ばれる50mm以上のものも珍しくありません。

仮にアルミリムでリム高50mmのホイールを作ると、600gを超えてしまうでしょう。

リムは500gでも重いと言われますので、正直製品化は難しいと思われます。

ホイールのリム高は何に影響を及ぼす?

ロードバイクのホイールのリム高は、高くなると空力が良くなります。

空気抵抗が減るということですが、特に30km/h以上の速度ではその傾向が明らかというデーターが出ています。

科学的な根拠は割愛しますが、そういう数値が出ています。

また、リムの高さが高くなると「剛性」が上がります。

剛性というのは物質の変形しにくさを表す指標で、高いと変形しにくいことになり、低いと変形しやすいということです。

ホイールは乗り手によって縦方向に加重が掛かりますで、どうしてもたわんで変形します。

変形してしまうとパワーロスをしますので、ペダルを漕いだ力がストレートに動力にならず進みが悪く転がらないホイールになってしまいます。

カーボンは金属製のリムに比べ、同じリム高であれば剛性は低くなるので、剛性強化という側面からもディープリムが多いと考えられます。

ロードバイクのホイールのリム高を高くすると剛性が上がる

ロードバイクのホイールのリム高を高くすると剛性が上がると言いましたが、それはリム自体が加重を受け止めるキャパが大きくなるからです。

リムが加重を受け止めきれないと、下でリムを支えているスポークに力が掛かります。

針金のような細いスポークに、力が加わればどうなるかは言わずもがなで、たわみが大きくなります。

また、リムが高くなってもホイール全体の大きさは変えられませんので、その分スポークは短くなります。

同じ密度のものを考えた場合、長いものと短いものでは単純に短い方が強度は上がります。

そのため、プロのロードレーサーには、重量増を覚悟の上でパワーロスのないディープリムホイールを使用する選手もいます。

剛性が高くなる理由は他に、リムやスポークが硬く変形しにくい素材であることも挙げられます。

特にアルミリムはメーカーによって硬さがまちまちで、それがメーカー特有の個性として認識されています。

ちなみに有名どころですと、シマノは柔らかめ、フルクラムは硬め、カンパニョーロとマビックは普通と言われています。

スポークはスチール製がほとんどですが、アルミスポークはたわみが少なく硬いホイールに仕上げることができます。

リム高の高いホイールがトライアスロンに使用されるのはなぜ?

リム高にも関係してくることですが、ロードバイクのホイールには剛性が重要だということを覚えておいていただきたいと思います。

ここからは、ホイールのリム高の話に戻りますが、ディープリムはトライアスロンに良く利用されます。

トライアスロンの自転車セクションのコースは、起伏の少ない平坦な舗装路です。

そのため、速度重視で、一旦乗ったスピードを維持する「巡航」という走りが主になります。

また、距離もヒルクライムレースやロードレースのタイムトライアルに比べれば長いので、一瞬の加速力よりは巡航性が重要です。

リム高のあるホイールを回すためには大きな力が必要なので、ディープリムは一瞬の加速力には劣りスピードに乗るまでに時間を要します。

しかし、それは同時に回転が落ちるのにも時間が掛かるということなので、スピードの維持に長けています。

先述したように、時速30km/h以上になってくると空気抵抗の低減というメリットもありますので、高速巡航にはディープリムホイールが有利になります。

ロードバイクにおいてリム高の高いホイールのデメリット

リム高の高いディープリムホイールですが、見た目がカッコいいということもあり、レース志向がない人にも人気があります。

しかし、高速巡航以外のメリットはほぼありません。

ここからはデメリットを考えていきますが、必然的にリム高が高くなるとカーボンリムになるので、高額というのが最大の難点でしょう。

ディープリムホイールで有名なメーカー、「zipp(ジップ)」や「Fast Foward(ファストフォワード」。

そして超軽量ホイールで名を馳せている、「Lightweight(ライトウエイト)」などの価格を調べてみてください。

見た瞬間に諦める人もいるでしょう。

そして、メリットの裏返しですがロードバイクを30km/h、40km/hで巡航することがないのなら、ただの重い脚に疲れが来るだけのホイールです。

というのも、ディープリムホイールは風が抜けづらいので、横風に滅法弱くなります。

そのため、公道で横を大型のトラックが通り抜けようものなら、煽られて転倒してしまう危険性もあります。

特にハンドルの舵取りに関わる前輪は、操縦ができなくなる可能性もあるので危険極まりないことになります

アルミリムでリム高が高めのホイール

今回はリム高の高いロードバイクホイールを考えてきましたが、癖が強く向き不向きがハッキリするという感じですね。

何より選択肢がほぼカーボンリムに限られるので、制約が大きくなってしまいます。

そこでもう少し大衆向けというか、扱いやすいリム高が高めのホイールを最後に紹介しておきましょう。

各メーカーには、アルミリムでリム高が35mm前後の、「セミディープリム」ホイールがラインナップされています。

このくらいのリム高であれば普段使いにも危険性は低く、空力効果を体感することができます。

しかも、ミドルグレードでそれほど高価でもないので、気軽に試せるのがメリットです。
特におすすめしたいのは、フルクラムの「レーシング・クワトロ」です。

フルクラムは冠に「レーシング」と付いているように、全体的にスピードを重視したレース向きの仕様です。

リムが硬めなのは有名ですが、スポークの組み方もパワーロスを小さくして反応を良くする設計になっています。

それに加えてクワトロは35mmのリム高ですので、かなりパワーのあるホイールになっています。

リム高の高いホイールには興味があるけど、カーボンまでは手が出ないという人はぜひ一考してみてください。

「ディープリム」ホイールはカッコいいが癖が強い!

今回は、リム高の高いホイールについてお話しました。

カーボンリムで高額ですし、用途が限られてくるので、扱いは難しくなります。

これからロードレースを本格的に目指す人や、平坦の舗装路を速く走ることがメインなら、考えてみたいホイールです。

 - ホイール, ロードバイク, 自転車のパーツ