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フルクラムのレーシング7のベアリング交換について考える

2017.12.12

レーシング7はフルクラムで最も安価なホイールです。

そのため、完成車に付いてくることは多いですが、正直、好んで購入するかと言われると微妙です。

完成車付属については、ベアリング交換やグリスアップで、何とか相応のレベルを保ちながら使用していくということになります。

そこで今回は、レーシング7のメンテについてお話します。

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フルクラム・レーシング7の悲哀

独断と偏見ですが、フルクラムのホイールの欠点のひとつに、下位グレードの「置き去り感」が強いことが挙げられます。

他メーカーであれば、下位グレードであっても、どこか1ヵ所くらいは、上位グレードの技術を踏襲しているものです。

例えば、フルクラムの親会社であるカンパニョーロは、G3パターンという独自のスポークの組み方を、最下位モデルに至るまで採用しています。

フルクラムにも「2:1スポークレシオ」という、特殊技術があります。

ところが、レーシング7と下から2番目のレーシング5だけは、その技術を採用していません。

また、ハブのベアリングについても、中位モデルであるレーシング3からは特殊加工が施されますが、当然それもありません。

ベアリング交換をして、上位グレードに合わせれば良いと思われるかもしれません。
しかし、それをするなら、最初から上位のグレードにしておいた方が賢明です。

そのため、価格の問題は当然ありますが、あまりにもあからさまな差別化によって、下位グレードの需要がなくなっているのが現状です。

レーシング7自体が悪いホイールなのではなく、あくまでも、中位グレード以上のレベルが高いのです。

フルクラム・レーシング7のベアリング交換前に確認①~べアリングの種類

レーシング7とレーシング5は、シールドベアリングを採用しています。

スチール製のボールが、ひとつの輪で繋がってカードリッジ化しています。

それを金属製の受けに入れて上からシールで覆い、これをハブやフリーボディに直接圧入する方式です。

フルクラムの場合は、レーシング3以上になると、ベアリングの取り付け方式がカップ&コーン式になります。

どちらが良い方法なのかは、賛否分かれるところです。

シールドベアリングは、基本的にノーメンテで済むのがメリットです。
しかし、微妙な玉押し調整ができないのが難点です。

カップ&コーン方式は微妙な調整は効きますが、構造上、グリス抜けなどが起こりやすく、定期的なメンテが必要です。

そのため、調整さえしっかりできれば、カップ&コーンの方が性能が上という意見もあります。
しかし、ノーメンテを大きなメリットと捉えれば、シールド優位となるので、何とも言い難いです。

フルクラムは、たまたま中位モデル以上のハブの評価が高いだけで、必ずしもカップ&コーンが優位というわけではありません。

また、シールドベアリングは破損したら修理が効かず、ベアリング交換が必須になります。

ベアリング自体は、そんなに高価なものではありませんが、交換に手間が掛かるのが厄介です。

フルクラム・レーシング7のベアリング交換前に確認②~ハブの分解方法

ベアリング交換は、破損などの場合なので頻繁に起こりませんが、ハブの分解・清掃は定期的に行いたいものです。

そこで、ここでは、まずハブの分解・清掃の手順をご紹介します。
後輪の話のみですが、後輪ができれば、前輪は全く問題なく行えます。

まず、カセットスプロケットを外します。

専用の工具や外し方は、別記事を参考にしていただきたいですが、ケガをしやすいので、くれぐれも注意してください。

本当に多くの人がブログなどで、苦々しい経験を語っています。

フルクラム・レーシング7ハブの分解にあたっては、フリーボディとシャフトを取り外します。
フリーボディは先端のナットを、5mmのアーレンキーと17mmのスパナで外します。

ナット類が外れれば、フリーボディは引っ張るだけで抜けます。

ここに、まず2つのシールドベアリングが圧入されていますが、交換しない場合は、分解は行わなくて良いでしょう。

フリーボディ側にアーレンキーを差し込んだままにして、反対側のナットを外すと、後の細かい部品は手で外せます。

部品を外したら、フリー側から引っ張って、シャフトを引き抜きます。

フルクラム・レーシング7のベアリング交換前に確認③~ハブ内部のメンテ

上記のように、フリーボディとシャフトを抜くと、ハブの中身が見えます。

シールドベアリングをいじらないのであれば、グリスが流れてしまうので、洗剤は使わずに表面の古いグリスをふき取る程度にしておいてください。

また、フリーボディ側にあるのがラチェット機構の歯車ですので、もしラチェット音が気になる場合は、グリスアップしましょう。

レーシング7に限らず、フルクラムのホイールは、ラチェット音が大きい傾向にあります。

しかし、あまり盛り付けすぎると、爪が引っ掛からなくなる可能性もあるので、ほどほどにしておいてください。

これでハブの清掃・分解は終了ですが、シールドベアリングの中身が気になる人もいると思います。

基本的にはノーメンテなんですが、最近はシールをはがして確認している人が多いようです。
行う際は、シールが折れ曲がらないように、慎重に外しましょう。

状況によりますが、グリスが流れているようなら、充填しておきましょう。

ここまで手順を覚えておけば、ベアリング交換が必要になった場合にも、スムーズに分解できます。

ベアリング交換を自力で行うか?お店に頼むか?

そもそも、ベアリング交換する時期ですが、これはもう個人差としか言いようがないです。

年月が同じでも、走行距離には差があるわけですからね。

また、フルクラム・レーシング7のシールドベアリングはガタついたり、ゴリゴリしたら調整ができないので、交換になります。

ハブの分解はご紹介しましたので、ハードルはひとつクリアしましたが、大きな問題は圧入されているベアリングをどうやって取り出すかです。

これは正直、色々と方法がありますし、専用工具を使う人もいれば使わない人もいます。

専用工具は「ベアリングプーラー」と呼ばれるものですが、1万円前後します。

ここで交換をショップに頼むことを考えますが、一概には言えませんが、これも1万円前後です。
そのため、専用工具を購入してまで交換するのであれば、ショップに頼むのが良いと判断する人もいます。

ただ、レーシング7は実売価格約2万円のホイールです。

その部品交換に1万円掛けることがどうなのかは、大きなお世話とは思いますが、考えどころかもしれません。

専用工具以外を使って外しているインプレなどもあるので、自分が納得する選択をしてください。

レーシング7からレーシング3への換装を考える

ホイールのハブは使い古された言葉ではありますが、ベアリングを良いものに交換すると、ギア1~2枚ぶん走りが軽くなると聞きます。

レーシング7のシールドベアリングは1個500円程度のものなので、どう考えても「良いもの」の部類には入りません。

それでも、ガタやゴリゴリ感をなくすには交換しかないので、無意味ではありません。
しかし、冒頭でもお話しましたが、フルクラムのホイールは「レーシング3」からが真骨頂です。

初心者の人が最初にホイールを交換するときに、最も多く候補に挙がる内のいくつかに、レーシング3が入っているのは、ほぼ間違いありません。

5万円前後しますから、ベアリング交換とは、別次元の話になってしまいます。

しかし、ある程度経験を重ね、ベアリング交換までたどり着いた人なら、レーシング3を考えても良いのではないでしょうか。

それこそ、レーシング3を称賛する声はネットなどにあふれていますので、参考にして検討してみてください。

ベアリングの寿命=レーシング7の寿命

レーシング7のベアリング交換を考えてみましたが、個人的にはガタがきたら、ホイール自体の寿命と考えて良いかなと思っています。

決して、悪いホイールではありませんが、エントリーグレードであることは事実です。

ベアリングがヘタるところまで乗ってきたのであれば、もうワンランク上のホイールを考える時期かもしれませんね。

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