ロードバイクのホイールは走りに直接影響を与える部分であり、カスタムでも最優先とされるパーツです。
そのため、需要が多く様々なメーカーが参入しているので、選ぶのが難しくなります。
そこで今回は筆者のおすすめするホイールのメーカー一覧をまとめますので、確認していきましょう。
ロードバイク用ホイールメーカー一覧①定番中の定番
冒頭でもお話ししましたが、ホイールはとにかく多くのメーカーが参入しており、一口でメーカー一覧と言ってもとても網羅しきれませんので、今回は筆者が独断と偏見でまとめさせて頂きます。
まずは、最初のホイール交換時に押さえておきたいメーカーからご紹介します。
【シマノ(日本)】
世界最大級のパーツメーカーであり、ロードバイクのコンポにおいては他の追随を許さないものがあります。
ホイールではアルミリムが柔らかいのが特徴で、ソフトな乗り心地を求める人におすすめです。
また、全体的にリーズナブルで手が出しやすい価格なのも、パーツの中でも単価の高い部類になるホイールでは嬉しいことです。
【カンパニョーロ(イタリア)】
シマノと勢力を二分するほどの世界的パーツメーカーで、ホイールでは世界一のシェアと言っても過言ではありません。
とにかく、様々な種類のホイールを扱っており、価格もピンきりということで、最大の特徴は汎用性の高さです。
特に「zonda(ゾンダ)」は、最初のホイール交換では名前が上がらないことがほぼ無いくらいの人気ホイールで、これを選んでおけば大きな後悔はないとまで評されています。
ロードバイク用ホイールメーカー一覧②定番メーカーを脅かす存在
前項に引き続き、ロードバイク用ホイール最初の交換に押さえておきたいメーカー一覧をご紹介します。
【フルクラム(イタリア)】
カンパニョーロの子会社で、ホイール専業メーカーです。
専業だけあってこだわりも凄く、空気抵抗やパワーロスを徹底して抑える作り方をしています。
そういったことからも硬めの乗り心地のホイールが多く、特にアルミスポークを採用している「レーシング・ゼロ」はアルミリム最速の呼び声もあり、これからレースを目指す方に絶好のおすすめです。
【マビック(フランス)】
高性能のホイールが多い割にはそれほど価格が飛び抜けているわけでもなく、コスパの高いメーカーです。
さらに、コスパということで言えば、マビックは全ホイールにタイヤとチューブがセットされています。
タイヤも価格相応レベルのものが付属していますので、タイヤ込みで車輪全体の一体感が出せるのはマビックだけです。
ロードバイク用ホイールメーカー一覧③世界最高峰と言われるメーカー
おすすめのロードバイク用ホイールメーカーですが、続いては個性が際立つメーカー一覧となります。
【ライトウェイト(ドイツ)】
多くのライダーが世界最高峰のブランドと評するのがライトウエイトで、重量、回転力、剛性とどこを取っても申し分のないホイールばかりです。
以前は軽量ホイールの代表と言えばライトウエイトでしたが、現在は他メーカーの台頭も目覚ましく、軽いというだけでは注目を集めるのは難しくなっています。
しかし、ライトウエイトは重量に対する剛性の高さで、この軽量でも高速コーナーや激しいスプリントに耐え得るのが凄いところです。
それを証拠に、プロライダーが自費で購入してまでレースに使うという話もあるくらいです。
主力ホイールのひとつである「マレンシュタイン・オーバーマイヤー」は、前後計935gという軽量ホイールですが、価格も70万円とスペシャルです。
マレンシュタイン・オーバーマイヤーはチューブレスのため、高いレベルのレースで勝負をするライダーさんに、決戦用のホイールとしておすすめです。
ロードバイク用ホイールメーカー一覧④アメリカを代表するメーカー
ここでは、ロードバイク用ホイールメーカーの中でも、アメリカを代表する個性的なメーカー一覧を記載しましょう。
【ジップ(アメリカ)】
いつかはジップのホイールを履きたいと思う方も多い憧れのメーカーでもありますが、初めてのカーボンホイールならぜひ選択肢に入れたいメーカーです。
「クジラがなぜあの巨体ながら速く泳げるのか?」という点に着目して開発されたホイールなどもあり、斬新な発想力も人気の秘訣です。
また、リムハイトが高いものが多く、存在感という点でも群を抜いています。
【ロルフプリマ(アメリカ)】
ハブから出た左右2本のスポークが交差するような組み方(ロルフ組み)をしており、空気抵抗の大元であるスポークの本数を大幅に減らしています。
また、リムにセラミックコーティングが施されているモデルや、特殊なニップルを採用しており、性能の高さに加え見た目で個性が出せるメーカーです。
ロードバイク用ホイールメーカー一覧⑤常識にとらわれないメーカー
ここでも前項に引き続き、個性的なロードバイクホイールのメーカー一覧になります。
【DTスイス(スイス)】
高性能のハブが有名で、他メーカーの手組みホイールにも多く採用されています。
完組みホイールでも性能は有名メーカーに引けをとらないと言われており、主要ホイールの「RR21 Dicut」は、アルミリムの10万円前後のホイールの中でもかなり軽量な部類に入ります。
奇をてらわない感じのシンプルなデザインが、今の時代では逆に個性に繋がっている印象です。
【ファスト フォワード(オランダ)】
今までご紹介してきたメーカーはリムやハブ、スポークが専用設計になっている「完組みホイール」のメーカーでしたが、ファストフォワードは手組みホイールのメーカーです。
市販されているパーツを組み合わせて製造するのが手組みであり、その第一人者的なメーカーです。
リムはオリジナルで、ハブは上記のDTスイス製、スポークは世界的な専門メーカー「SAPIM(サピム)」製というのが、基本的な組み合わせです。
手組みホイールはスポークを組む技術に全てが掛かっていると言っても過言ではないですが、オランダでマスターの称号を持つ職人さんによって一本一本精巧に組まれています。
ホイール界には、手組みは完組みに及ばないという固定観念がありますが、その観念を打ち破りグランツールで何勝も挙げているのがファストフォワードです。
ロードバイク用ホイールメーカー一覧⑥コスパで優位に立つメーカー
ここではコスパに優れると定評のあるホイールメーカー一覧です。
【トーケン(台湾)】
クランクをフレームに支持するBB(ボトムブラケット)の、セラミックベアリングでも有名な台湾の大手パーツメーカーです。
ハブにも素に技術が活かされており、ロードバイク用の手組みホイールにトーケンのハブを使用する人が筆者の周りにも多いです。
しっかりとした性能を持っていながら、価格が抑えられたモデルが多くコスパの高さが大きな特徴です。
特に「C22A」はありそうで意外と見付けにくいシルバーメタリックのホイールで、クラシカルなクロモリフレームなどとは抜群の相性です。
【プロファイルデザイン(アメリカ)】
トライアスロンのDTバーでは全米NO1のシェアを誇るメーカーで、トライアスロン用のディープリムホイールが有名です。
しかし、ロードバイク用のリムハイトが低いホイールも充実しており、トライアスロンで培った空力性能がいかんなく発揮されています。
カーボンホイールのみですが、前後計でほぼ20万円に収まりますので、特に価格が上がりがちなディープリムを求める方におすすめのメーカーです。
ロードバイク用のホイールは定番メーカーだけではない
今回は、ロードバイク用のホイールメーカーをまとめてみました。
シマノ以外は全て海外メーカーですが、ほとんがネットでも購入可能なので今は知名度に関係なく、様々なメーカーのものが手に入りやすい状況です。
今回ご紹介したメーカーはほんの一部であり、まだまだたくさんのメーカーがありますので、自分なりの一本を見付け出してください。