サドルにボトルケージを増設しよう!おすすめのアイテム紹介

真夏にアスファルト上を走る自転車乗りにとっての水分は不可欠であり、炎天下では特に大量の水分が必要です。

しかし、通常のスポーツサイクルでは、ボトルを取り付けられる本数は最大で2本で、これではとても間に合いません。

そこで、サドルにボトルケージを取り付ければ、ボトルを持てる本数を増やせます。

この記事では、そのサドルにボトルケージを取り付ける際におすすめの製品をご紹介します。

ボトルが足りない!ならばサドルにボトルケージを付けてしまおう!

真夏に灼熱の国道を行く自転車乗りにとっては、スポーツドリンクなどの水分は、命と金銭の次に重要です。

皆さんもご存じであるように、水分補給の基本は「喉が渇く前に飲む」ですが、その通りにすると、想像以上に大量の水分が必要であると気付かされます。

また、水の場合は飲むだけでなく体に浴びて直接冷やすといった方法で使用するので、水分の消費はさらに激しくなります。

その大量の水分を持ち運ぶには、スポーツバイクに本来取り付けが可能な2つのボトルケージで持ち運べる分では到底まかなえません。

そこで、サドルにボトルケージを取り付けることで、より多くのボトルの持ち運びができます。

また、ボトルをより多く持ち運びするためだけでなく、スペアチューブなども取り付けが可能であるため、サドルにボトルケージを取り付ける利点はたくさんあります。

とはいっても、通常のボトルケージをそのままサドルに取り付けられるわけでもはありません。

専用のアタッチメントを使用することで、取り付けが可能になります。

そして、この記事ではその専用のアタッチメントや、サドルに取り付けるボトルケージや、ボトル本体について、おすすめの製品をご紹介します。

「軽さ&シンプル」重視の方におすすめ!ミノウラ製アダプター

最初に、サドルにボトルケージを取り付けるためのアダプターとして、一番シンプルな製品をご紹介します。

それが、ミノウラから販売されている「SBH-80」および「SBH-300」です。

「SBH-80」は、サドルレールに取り付けるタイプで、サドルレールを本体と板金具ではさみこんで固定します。

「SBH-300」も同様の方法で固定します。

「SBH-80」は、ボトルケージの取り付けが可能な数は1つですが、「SBH-300」は2つです。

この2つ製品は、ボトルケージのマウントのみに焦点を合わせてつくられています。

これらは、機能が限定されているために、価格もそれほど高くなく、「SBH-80」は980円、「SBH-300」は2050円(いずれもメーカー希望価格)と、低価格です。

さらに、このシンプルな製品は、シンプルであるが故に非常に軽量です。

サドル部分の重量は、ダンシング時のバイクの振りの重さに関わりますので、軽いに越したことはありません。

以上のことから、「サドルにはなるべく余計なものを取り付けたくない」、「ボトルだけマウントできればいい」と考えている方におすすめします。

ボトルケージだけじゃない!サドルにいろいろ取り付けられるアダプター!

前章に続いて、おすすめのアダプターをご紹介しますが、今回は多機能なものを取り上げます。

それが、TNIから販売されている「トライマルチケージ」と、シマノから販売されている「PROトライアスロンサドルマウントケージ」です。

価格は「トライマルチケージ」が3888円(実売価格)、「PROトライアスロンサドルマウントケージ」が2000円(実売価格)です。

これらの製品は、ボトルケージの他にもタイヤチューブなどが取り付けが可能で、工夫すれば携帯工具も取り付けられます。

また、「トライマルチケージ」は、ボトルケージやタイヤチューブの他、パンク修理用CO2インフレーターなどをマウントが可能です。

サドルへの取り付け方法は、どちらも同じく、本体と金具によってサドルレールをはさんで固定します。

しかし、「PROトライアスロンサドルマウントケージ」は固定位置の関係上、サドルレール後端に、20mmのほどの余裕がなければ取り付けができないので注意してください。

これらの製品は、「とにかく長距離を淡々と走りたい」「無駄なストップで時間を使いたくない」といった方におすすめです。

ボトルケージは軽さ&取り出しやすさ重視のおすすめ製品!

この章では、サドルに取り付けるボトルケージとして、おすすめの製品をご紹介します。

始めに、サドルに取り付けるボトルケージに求められる条件を明確化しておきます。

第一に「軽い」ことです。

前々章でもあったように、軽いに越したことはありません。

第二に「取り出しやすさ」です。

サドル後ろにボトルをセットした場合、走行中にボトルを取ろうとすると取り出し難く感じます。

そのため、ボトルの取りやすさは重要になってきます。

そして、その2つの条件を満たすボトルケージが、エリートから販売されている「カンニバルXCボトルケージ」です。

このボトルケージの形状は、ボトルを左右から抱いて固定する形状ではなく、ボトルを下から抱え上げるような形状になっています。

その形状から、ボトルを手前方向に引きながら引き出すよりも、右か左に向かって引き出しやすくなっており、腕の動きから考えて、サドル後ろに取り付けるボトルケージとしては最適です。

また、ボトルケージの素材も柔軟性があり、多少無理な方向にボトルを引き出しても形がゆがみません。

「モジュラーケージⅡ」でペットボトルを有効活用しよう!

次におすすめするボトルケージとして、トピークから販売されている「モジュラーケージⅡ」をご紹介します。

「モジュラーケージⅡ」は、ボトルケージ底にあるボタンにより、ボトルケージのサイズを自在に変えることが可能で、さまざまなボトルにフィットさせられます。

それにより、通常用の自転車ボトルから、コンビニエンスストアなどで普通に販売しているペットボトルのサイズまで対応ができます。

その、ペットボトルのサイズに対応が可能である点が、この製品をおすすめする理由です。

ボトルをサドルに取り付ける都合上、ボトルの重量が与える影響は大きく、サドル部は無駄な重量増加を避けるのが理想です。

それを考慮し、ペットボトルを利用すれば、飲み終えたペットボトルは捨ててしまえるため、不必要な重量増加を避けられます。

このボトルケージの形状も、下から抱え上げるタイプですので、サイドからのボトルの出し入れがしやすく、その点もサドル後ろに取り付けるボトルケージとして適しています。

また、同じくトピークから、サイズの可変機構が簡略化された、「モジュラーケージEX」というモデルも販売されています。

価格は、「モジュラーケージⅡ」が1180円、「モジュラーケージEX」が800円(どちらもメーカー希望価格)です。

サドルに取り付けるならこれ!おすすめのボトル2選!

最後の章では、サドルに取り付ける場合に、おすすめのボトルを2つご紹介します。

最初に、エリートから販売されている「FLYボトル」をご紹介します。

ボトルケージと同様、ボトルも軽いに越したことはありません。

この「FLYボトル」は、54gと、ボトルの中でも超軽量です。

また、ボトル本体の肉厚が非常に薄いためやわらかく、少ない力でドリンクを押し出せます。

そのため、チームSKYなど多くのプロサイクリングチームで使用されています。

続いてご紹介するのは、「コアラボトル」です。

この、「コアラボトル」は専用のボトルケージとセットで販売されています。

最大のセールスポイントは、ボトルを磁力によってボトルケージに固定する点です。

それにより、ボトルをボトルケージに戻す際に手間取らずに済み、ハンドルから手を離す時間も短縮されるため、安全性の向上にもつながります。

また、「コアラボトル」は、その名の通りにコアラをモチーフにしたロゴが、ボトル全面にあしらわれており、そのデザインも支持される理由の1つです。

取り付けるアイテムの重量バランスを考慮しよう!

アタッチメントを用いて、サドルにボトルケージを取り付けることにより、ボトルを多く持ち運べるだけでなく、予備チューブや携行工具もスマートに持ち運びが可能です。

しかし、サドルに取り付けるという都合上、ボトルなどの重量バランスが実際のライド時に大きな影響を及ぼします。

そのため、空になったボトルはサドルの方へ回す、取り付ける携帯工具はなるべく軽量なものを選ぶなど、重量のバランスを考慮しましょう。