クロスバイクのタイヤに空気が入らないとき、皆さんはどうされているでしょうか?
多分、一番初めに疑うのがパンクかと思います。
ただ、タイヤに空気が入らない場合というのはパンクだけだとは一概には言えません。
空気が入らない原因は他にもあるのです。
今回は、その対処法をご紹介します。
クロスバイクのタイヤに空気が入らない!一番初めに確認すること
クロスバイクのタイヤに空気が入らない場合、パンクよりも前にまず確認することがあります。
それは、お持ちの自転車のバルブがどの種類なのかを確認することです。
まず、バルブは英式バルブ、仏式バルブ、米式バルブの3種類があります。
その3つの中で、どのバルブが使用されているのかを確認しましょう。
クロスバイクですと、仏式バルブが一番多いです。
また、ロードバイクに使用されているバルブでもあります。
次いで、英式バルブです。
一般的なシティサイクル等にも使用されています。
そして、中にはクロスバイクでも使用されている可能性がありますので、まずは英式なのか仏式なのかという部分を見分けてください。
それから、バルブは自転車の種類によって簡単に区分けされておりますが、チューブを該当の種類に交換すれば、どちらでも使用できます。
ですので、どちらも対処法を覚えておいて損はありません。
ちなみに、米式はマウンテンバイクに使用されていることが多い為、クロスバイクでは、まず見かけないバルブです。
あまり気にしなくても構いません。
次は、それぞれのバルブでの、対処法についてご説明します。
英式バルブでタイヤに空気が入らないときの対処法
まずは、英式バルブからご説明します。
クロスバイクで英式バルブを使っている場合も、基本的な確認方法は変わりません。
以下のように行います。
パンクの確認をする前に、英式バルブのタイヤに自転車の空気が入らない場合は、まず、バルブのムシゴムを確認してみましょう。
ここが破けていたり、なくなってしまっていると空気が漏れていきます。
破けている箇所が小さければ、そこまで大きく空気は漏れていきません。
しかし、大きくなればパンクと同じくらい空気が入らない状態になります。
ですので、まず、ムシゴムの交換をしてください。
このムシゴムですが、100円均一で販売されておりますので、そこで購入していただいても構いません。
ただ、100円均一でご購入されると、透明のムシゴムか、僅かに黄色くなった透明のムシゴムになります。
こちらは、黒いムシゴムに比べて少し弱くなっておりますので、気になる場合は、近くの自転車屋さん等で黒いムシゴムをお求めください。
それから、実は多いのが、ロックナットの閉め忘れです。
バルブのロックナットが緩ければ、空気が入らないということはないですが、パンクと同様に空気が抜けていきます。
ロックナットは、意外と盲点ですので確認してみてください。
次は、仏式バルブのご説明になります。
仏式バルブでタイヤに空気が入らないときの対処法
タイヤの仏式バルブにはムシゴムはありませんので、気をつける部分は小ねじとアダプターです。
仏式バルブの小ねじの閉め忘れが意外に多いです。
アダプターを使用している人は、アダプターをつけてそのまま閉め忘れるということがあります。
まるでパンクしているような状態になりますので、ここをまずご確認ください。
次に、アダプターです。
ロードバイクを乗る場合は、しっかりとしたポンプを購入することをオススメします。
しかし、クロスバイクで街乗りをする場合は、そこまでポンプにこだわる必要はないです。
アダプターで十分、対応可能です。
ですので、クロスバイクを乗る方には、アダプターの使用をオススメします。
そして、このアダプターですが、バルブにしっかりと装着しないと空気が漏れる場合があります。
ここが、まず一つ確認しないといけない点です。
しかし、それ以上に確認しないといけないところは、アダプター自体の状態です。
アダプターは、ホームセンターなどで低価格な物が売っています。
普通のどんな空気入れにも対応しておりますので、使えない物ではないです。
ただ、あまりオススメできません。
何故なら、初期不良というほどでもないですが、少し接触が悪い場合があるからです。
空気を入れる際に、差し口を斜めに寝かさないと空気が入らない、なんてことがあります。
そして、空気が入らないというケースを引き起こす場合があります。
ですので、ホームセンターでアダプターを購入するのはあまりオススメしません。
予備のアダプターとして持っておく、というのが一番の使い方になります。
アダプターを購入する場合は、近くの自転車さん等に置いてある物を購入してください。
200~300円くらいで、しっかりとしたアダプターが購入できます。
あるいは、ネット通販で200円~300円のアダプターを購入しても良いです。
とにかく、アダプターはそこまで高い物でもないので、あまり惜しまないのが一番です。
クロスバイクの仏式バルブにオススメのポンプ
タイヤに空気が入らないときの対処法について、ご理解いただけたでしょうか。
さて、クロスバイクに乗る際に、アダプターをオススメする理由として、ポンプさえあればどこでも空気を入れられることにあります。
携帯式のポンプを持ってさえいれば本当にどこでも入れられるでしょう。
しかし、少々面倒なのもアダプターの欠点でもあります。
まず、空気圧計がないポンプですと、自分で空気圧を調整していかなければなりません。
また、アダプターが一つしかなければ、前後タイヤの空気を入れる際に、「取り外して取り付けて…」を行う必要が出てきます。
そういった事が面倒なら、ポンプを購入したほうが良いです。
いくつかポンプにも種類がございますので、比較的有名な物を簡単にご説明させていただきます。
・シマノ プロ フロアポンプ
標準的で使いやすいポンプ。
米式と仏式に対応しています。
グリップが握りやすい構造で、世界の有名なレースに参戦しているプロロードレースチームの要望を取り入れ、開発されました。
・TOPEAK(トピーク) JoeBlow Sport Ⅲ
デザインが豊富。
米式と仏式を切り替えずに使用できます。
ワンタッチでエアリリースができる為、空気圧の微調整が可能です。
・SERFAS(サーファス) FP-200 フロアポンプ
大型メーター装置付き。
切替なしに仏式と米式バルブに対応していて、英式バルブ用アダプター付きです。
ボールなどにも空気を入れられるアタッチメント付きなので、自転車以外にも幅広く使えます。
・LEZYNE(レザイン) STEEL FLOOR DRIVE BLACK
仏式&英式バルブに対応。
木製のハンドルの為、デザインが他社とは違い高級感が感じられます。
仏式バルブへ口金をネジ込んでいく固定の為、取り付けが非常に楽なポンプです。
・BBB ポンプ エアーステルス フロア
英式・仏式・米式全てのバルブに対応しているポンプです。
補修部品も充実している為、長く使用できます。
以上が、比較的、有名なポンプです。
お値段のほうは、高い物だと1万円を超えますが、安い物だと3,000円台で販売されております。
特徴を鑑みて、検討してみてください。
クロスバイクのタイヤに空気が入らない!チューブ交換
タイヤに空気が入らないとき、バルブ周辺に異常がなければ、やはり原因はパンクです。
パンクにも、当然ながら度合いがあり、パンク穴が大きい場合や、穴が付近に二つ以上ある場合は、チューブ交換を行う必要があります。
特に、パンク穴が大きい場合は注意が必要です。
一見、大丈夫そうでも修理パッチが剥がれることがあります。
ですので、明らかに穴が大きい場合は、チューブ交換を行ってください。
ただ、問題はここからです。
パンク穴の原因は何なのか、という部分を調べなければチューブ交換はできません。
何故なら、パンク穴ができた原因が、まだタイヤに刺さっていることがあるからです。
これが刺さっていると、また直ぐにパンクするどころか、空気を入れられないこともあります。
ただ、問題のない穴というのもありますので、パンク穴の種類を知っておかなければ、何度もタイヤを調べることになります。
これはクロスバイクだけでなく、他の自転車でも同じことですので、覚えておいてください。
では、次はパンク穴の見分け方について、ご説明します。
クロスバイクのタイヤに空気が入らない!パンク穴の見分け方
パンクの穴の種類には、いくつかあります。
そして、パンク穴の中でも問題なくチューブ交換をしても良い穴と、してはいけない穴の二つに分かれます。
チューブ交換を安易にしてはいけない穴には特徴があり、まずその特徴をご紹介します。
・チューブの裏と表のどちらにも穴が空いている場合
・チューブの特定の1箇所に無数の小さい穴が空いている場合(2箇所以上)
この2つは、チューブ交換をすぐにしてはいけません。
タイヤを確認する必要があります。
まず、チューブの裏と表のどちらにも穴が空いている場合、というのは何か長い物が刺さっている状態になります。
気をつけてタイヤを見れば、何かしら刺さっていることがありますので、それを抜く必要があります。
もしくは、既に抜けている可能性もありますが、注意深く探してみてください。
クロスバイクやロードバイクの細いタイプのタイヤの場合、比較的発見しやすいのでサッと見て、なかった場合は、抜けたと判断しても構いません。
また、この場合はタイヤ交換を考える必要もあります。
次に、チューブの特定の1箇所に無数の小さい穴が空いている場合です。
この穴は、針金くらいに小さい何かがタイヤに刺さっている状態になります。
この針金くらいに小さい何か、というのはタイヤを外側から見て確認するという方法がとれません。
ですので、タイヤの内側を調べる必要があります。
ただ、どれだけタイヤの内側を目で見ても、全く見えないことがほとんどです。
よって、タイヤの内側を手でなぞっていく必要があります。
人差し指で、タイヤの内側を何周かするだけで構いません。
どこかで、引っかかりを感じる硬い物にぶつかります。
その部分に何かが刺さっているので、確認できたらペンチ等で抜いてください。
ただ、その小さい物も、乗っている内に抜けてしまった、という可能性もあります。
ですので、必ずしもその小さい何かが見つかる訳ではないということに、ご留意ください。
このような2つのケースでは、空気が入らない、という以前にクロスバイク自体を傷めてしまいますので、よく確認しましょう。
まずはバルブを確認してみよう!
タイヤに空気が入らない場合、まずはバルブを確認してみてください。
ただ、「バルブが原因」ではなく、「バルブも原因」という場合もあります。
この場合は、バルブを確認してから、パンクなど、チューブの状態を確認する必要があります。
原因が一つではないかもしれませんので、もし空気が入らない場合は、バルブとパンクと両方を確認するようにしてください。