ロードバイクはとても繊細な自転車です。
タイヤの状態一つで、全く乗り味が変わってしまうこともあります。
ですから、タイヤに物凄く気を使う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
もしかすると、ロードバイクのタイヤを買い貯めしている人がいるかもしれません。
今回はそのような人の為に、タイヤの保管方法をご紹介します。
ロードバイクのタイヤは極力長期保管しないことが基本
ロードバイクに限らず、タイヤは基本的に長期保管に向いておりません。
例えるなら、食材と同じです。
あまりの長期保管をすると、どこかが傷んでくると思っておいてください。
また、もしタイヤの予備を保管するのであれば、前後合わせて二つだけにしてください。
それ以上の保管は、いつ使うかも分からず、いたずらにタイヤを傷めてしまうだけになります。
結果、使わないまま処分しなければならないこともあり得ますので、お気をつけください。
それから、できるだけ新鮮なタイヤを使用する方が、ロードバイクにとっても、乗り手にとっても、安心で安全と言えます。
購入する際は、タイヤ交換の目途が立ってからにしましょう。
しかし、そうは言っても予備のタイヤを持っておきたい人は沢山いるでしょう。
そのような人に為に、タイヤをどういう形で保管すれば良いのかを、いくつかのパターンに分けて、ご紹介します。
ご参考にしてください。
ロードバイクのタイヤに直射日光は厳禁
ロードバイクのタイヤを保管する際は、確実に直射日光が当たらない場所に置くようにしましょう。
そもそもゴム製品は、空気や紫外線で劣化する性質を持っています。
これは、タイヤやチューブであっても同じです。
もし仮に、チューブだけをお持ちの場合でも同じように、直射日光は避けてください。
チューブは、極端な話、直射日光に当てているだけで半年も持たない可能性もあります。
直射日光にだけは当てないように注意しましょう。
また、購入した時点で、チューブが袋に入っている場合もあります。
この場合も直射日光には当てないでください。
袋入りのチューブは、空気に触れていないので、比較的長く持ちます。
しかし、袋から出して空気に触れると、劣化が早くなりますので、それだけはご注意ください。
タイヤの裸保管は厳禁
ロードバイクに限ったことではありませんが、自転車のタイヤを裸のまま保管することは、やってはいけないことです。
先ほどもお伝えしたようにタイヤもチューブも、とにかく空気に触れさせない方法で保管することが望ましいからです。
購入時点で、袋や薄いビニールに覆われている場合ですと、劣化が早まる心配もないのですが、もし裸のままで購入したときは、保管方法を少し工夫しなければ、劣化が早まります。
ですので、以下に保管方法の工夫を記載しております。
ご確認ください。
まず、保管方法の工夫として、タイヤにラップを使用してください。
これは、食品等を保管する際のラップで構いません。
チューブであれば、折りたたんだものをラップで巻いてください。
タイヤであれば、タイヤの接地面と内面を覆い、そのまま一周してください。
そして、空気に触れる部分がないように最後にラップの巻き残しがないか全体的に確認しておいてください。
この保管方法をすると、前後のタイヤを同時に購入した際、どちらか一方しか使わない場合でも、劣化を防ぐことが可能です。
また、チューブは、購入した時点で段ボールなどの箱に入っているケースもあるのですが、この場合は即座にラップを巻いてください。
何故なら、段ボールなどの箱は水に弱く、何かの際に濡れてしまい、そのまま気付かず放置という状態になりますと、タイヤが傷んでしまうからです。
この状態を防ぐ為にも、ラップ巻きは直ぐに行いましょう。
また、ラップも完全ではないです。
ラップ自体の質にもよりますが、ラップがいつまでも綺麗な状態でもつことはありません。
もし、時間があれば、度々ラップの状態を確認することが望ましいでしょう。
ロードバイクのチューブ保管方法!タイヤパウダーを使う方法
ロードバイクのチューブの保管方法の一つに、タイヤパウダーを使用する方法があります。
これは、劣化を防ぐ方法ではないですが、効率を考えるとタイヤパウダーを使用するのも一つの手です。
そもそも、ラップの中では、チューブが折りたたまれていますので、チューブ同士がひっつきやすい状態になっています。
すると、取り出すときにチューブがなかなか離れてくれません。
強引に引っ張ってしまい、穴をあけてしまうケースもあります。
そこで使用するのが、タイヤパウダーです。
タイヤパウダーは、タイヤとチューブをくっつかせない為のものです。
チューブを折りたたむ前に、タイヤパウダーに満遍なく振りかけておくと、このようなトラブルを防ぐことができます。
ただ、注意点として、大量にタイヤパウダーを掛け過ぎないようにしましょう。
あまりに掛け過ぎると、次はチューブの乾燥を招きます。
チューブを乾燥させてしまうと、チューブが劣化していきます。
ですので、タイヤパウダーは使用する際は、量に注意してください。
タイヤは長期保管しない!
タイヤの長期保管をオススメしない理由として、一番はもちろん劣化です。
しかし、劣化以外にも理由があります。
それは、しっかり保管していたハズなのに、タイヤやチューブに初期不良があった場合です。
例えば、元々チューブの一部分が弱くなっていて、パンクの直接的な原因がないのにパンクしてしまったなどが考えられます。
もちろん、各メーカーでしっかり検査と審査を行って出荷しています。
さらに、ロードバイクなどでは繊細に作っていますので、タイヤやチューブの初期不良は万に一つもないでしょう。
ですのでこのような初期不良は、ほとんど考えられませんが、まったくないかと言ったらそうとは言い切れません。
例えば、半年間ご自分で保管した後に、初期不良に気づいたとします。
その場合、当然ですがメーカーでは対応できません。
また、タイヤを購入することになるでしょう。
ですので、しっかりと保管ができていたとしても、このようなトラブルが起こる可能性もあり得ます。
このようなことから、タイヤとチューブの長期保管はオススメしません。
ロードバイクの予備チューブを持つ場合
ロードバイクでサイクリングにいくとき、予備にチューブを持っているという人はかなり多くいるでしょう。
実際、パンク修理をするよりは、チューブ交換のほうがはるかに時間を短縮できますし、タイヤにさえ異常がなければ、チューブ交換が一番だと言えます。
したがって、ここでは、その際のチューブの保管方法をご紹介します。
まず、予備のチューブはラップした状態か、袋の状態で持つことオススメします。
特に必要でなければ、チューブは空気に触れないよう、ラップを剥がさないまま持っていくことが基本になります。
そのチューブをサドルバック等に入れていただければ大丈夫です。
ただ、このとき工具なども一緒にサドルバック等に入れていると、工具とすれてラップが破ける可能性がありますので、ラップは少し多めに巻いていただくと安心です。
ロードバイクのタイヤを保管する場合は早めのご使用を!
ロードバイクのタイヤの予備を持っておくということ自体は、一般的ですね。
ですが、あまりに長く保管しておくとタイヤが劣化してしまう等、勿体無いことになります。
基本的には、今回ご紹介した方法を試してもらって、あまり先にタイヤは買わないようにしましょう。
もしくは、サイクリング用に、チューブだけは予備を持っておくというのも手です。
それから、タイヤは根本的に消耗品です。
さらに、人によっていつ交換するのかは、消耗の度合いによってまちまちでもあります。
ですので、先にタイヤを購入する場合は、少しタイヤが傷んできたな、と思ったときなどにしましょう。