自転車の前輪がパンクする原因と予防策!修理の方法もご紹介

自転車のタイヤがパンクすると、それが前輪でも後輪でも困ってしまいますよね。

でも、なぜパンクするのかがわかると、それを防ぐ乗り方もわかってきます。

そこで今回は、自転車のパンクを予防する方法と前輪の修理の方法をご紹介します!

自転車の前輪、後輪のパンクの種類と原因①

自転車の前輪、後輪タイヤのパンクには、大きく分けて2種類あります。

一気に空気が抜けるパンクと、スローパンクと言って徐々に空気が抜けるパターンがあります。
更に細かく分けると幾つかの種類が存在します。

その中でも大半のパンクが「リム打ちパンク」という中のチューブに穴が開いてしまうものです。

空気圧の少ない時に段差などに乗り上げてしまうと、地面とタイヤのリムの間にチューブが挟まれてしまい穴が開きます。

スポーツ系自転車のタイヤが細いこともあり、ママチャリの感覚で段差を乗り越えようとしたりすると、リム打ちパンクを起こす可能性があります。

そのため、特に買い替えたばかりの時などは、十分に注意して走行してください。

リム打ちパンクは、別名でスネークバイトととも呼ばれ、蛇に噛まれた様な小さな2つの穴が開きます。
もし、タイヤに強い衝撃を与えてしまったと感じたら、確認してみてください。

また、「リムテープの劣化」でのパンクも考えられます。

リムテープはタイヤとリムの間に貼ってあるテープの事で、スポークを通すための穴をふさぐ目的で貼られています。

このテープが無いとスポークを通す穴にチューブが入り込んでしまってパンクしてしまいます。
そのため、リムテープが劣化することによっても、同じ事が起きうるということです。

リムテープは消耗品なので交換が必要です。
タイヤを交換する際に一緒に替えるのがリムテープの交換をし忘れなくて良いでしょう。

自転車の前輪、後輪のパンクの種類と原因②

その他には、「異物が刺さる事で起こるパンク」があります。
これは自転車の場合は、前輪よりも主に後輪に起こりやすい現象です。

なぜかと言うと、寝ている状態のガラスやくぎを前輪が踏む事で起こしてしまい、それを後輪が踏んで刺さってしまうからです。

これがタイヤを貫通してチューブに届いてしまうと、パンクしてしまうのです。

また、この場合はタイヤも傷ついてしまっているので、1回ではパンクしなくても走っているうちにチューブに届いてしまう事があるのです。

すぐにパンクしていないこともあるので、パンクする前に踏んだ時に良く確認するのが良いでしょう。

また、「バルブの亀裂によってパンク」することもあります。

空気を入れる穴の所にバルブが付いていますが、そのバルブは金属で出来ているため、劣化する可能性もあります。

この劣化により、亀裂が入ってしまいます。
このパンクは修理が出来ないので、チューブ自体を交換しなくてはいけません。

特に雨ざらしで放置などしていると、この現象が起こったりします。

パンクの種類は他にもありますが、よく起こるものとしてはこのような現象です。

自転車タイヤのパンク修理に必要なもの

自転車のタイヤのパンクは日常茶飯事までとは言いませんが、結構頻繁に起こるものです。
近くに自転車屋さんがあるとも限りませんし、深夜に起こってしまったら悩みものです。

そこでここでは、自転車の前輪のパンク修理のやり方をご紹介します。

まず、準備する物からご説明します。

・タイヤレバー

タイヤをホイールから外す際に使用します。
1本をタイヤとリムの間に差し込み、もう1本で外していくので2本用意してください。

・パッチ

穴をふさぐシールのようなものです。

・サンドペーパー

チューブの表面を削ってパッチを貼りやすくします。

・バケツ、洗面器

チューブを水につけて、穴が開いてる場所を確認します。

・マジック・サインペン

穴の開いている箇所にしるしを付けます。
チューブは黒いので、白とか赤にしてください。

・タオル、軍手、空気入れ

ただ、もしこれらをバラで用意する事ができない場合は、タイヤレバーやパッチ、サンドペーパーがセットになったパンク修理キットがホームセンタ―や100円ショップに売っているので、そちらを使ってもOKです。

自転車の前輪がパンクした時の修理方法

それでは自転車の前輪のパンク修理の手順をご説明していきます。

まず、タイヤレバーをタイヤとリムの間に差し込みます。
その後もう1本のレバーを少し離した位置に差し込み、ぐるっとタイヤを1周させるようにして外していきます。

1/3くらいまでは硬いかもしれませんが、そこまで行けば割と簡単に外れます。

次にタイヤからチューブを引き抜き、水に漬けます。

この時、泡が出ている箇所があると思いますが、そこがパンクしている穴があるところです。
タオルで良く吹いたら、マジックで印をつけておきます。

そうしたら、サンドペーパーで印のある付近をこすってザラザラにします。
あまりこすり過ぎずに、表面がざらついて来ればOKです。

そこにゴムのり(修理キットに入っています)を塗りますが、貼り付けるパッチの大きさよりも広めに塗ってください。

数分乾かして手にのりが付かなくなったらパッチを貼り付けます。
あとはパッチ付近をハンマーか木槌で軽く叩いて圧着させます。

あとはチューブをタイヤに戻して終了ですが、この時にチューブがよれていたり、リムに挟まったりすると、空気を入れた時にバーストしますので、慎重に戻すようにしてください。

乗り方を注意するだけで自転車のパンクを未然に防げる?

先ほどスポーツ系自転車のタイヤは、細くてパンクしやすいお伝えしましたが、乗り方を注意すれば前輪、後輪ともにパンクは防げるものです。

そこでパンクを未然に防ぐ方法をご紹介しましょう。

まず、パンク防止にもっとも効果が大きいのは、「適正な空気圧を守る」事です。

スポーツ系バイクのタイヤには適性の空気圧が記載されているので、しっかりと空気を充填する事は可能です。
ここでしっかりと空気を入っていないと、リム打ちパンクにつながります。

また、異物が刺さる場合も空気圧が足りない場合に多いです。
適正な空気圧であれば、異物は刺さらずに跳ね飛んでいきます。

また、スポーツ系バイクに限らず、自転車のタイヤは自然と空気が抜けるものなので、「1週間に1度くらいは空気圧を点検」してください。

あとは「段差などを渡る時はスピードを緩めてゆっくり渡る」ようにしてください。
それならば段差の角にタイヤが当たる事もなく、リム打ちにはなりません。

また、スポーツ系自転車は総じて軽いので、段差を渡る時は手で持ち上げて乗り越えるのも一つの手です。

自転車のパンクを未然に防ぐアイテム

また、アイテムで自転車のパンクを防止する方法もあります。

★シーラント剤を注入する

シーラントとは、パンクを防止する液体で、タイヤに注入すると薄い膜を張り空気の漏れを防いでくれます。
また、パンクしてしまった際に、中から液体が流れ出て穴をふさぐので、パンク修理にも使えます。

前輪、後輪ともに注入する適量としては30mlとなっており、1ボトル60ml入っていて1,000円前後で販売されています。

★パンク防止ライナー

タイヤとチューブの間に張り付けておく事で、異物が刺さった時にチューブまで貫通するのを防止できます。

色々なタイプがあり、値段も500円~2,000円と幅広いので、自転車屋さんなどに聞いてから購入した方が賢明です。

★チューブレスタイヤ、チューブラータイヤに履き替える。

チューブが入っていないタイヤですので、少なくともリム打ちの心配はありません。

ただし、空気漏れやパンクが起こってしまうと対処が厄介なので、パンク防止剤をあらかじめ注入しておいた方が安心ではあります。

自転車のパンクの原因を知り、パンクしにくい乗り方をしよう!

ここまでで、自転車のパンクの原因にもいろいろなパターンがあることをご理解いただけたかと思います。

パンクの修理の方法をマスターすることももちろんですが、パンクさせない乗り方を心がけることでチューブなどのパーツの寿命を延ばすことも大切なことではないでしょうか。

ぜひ、愛車をいたわる乗り方をしてみてくださいね。