電動アシスト自転車は楽に走ることができますので、長距離の通勤に使用したり、買い物に子供のお迎えにと忙しい主婦の方にもおすすめです。
そんな電動アシスト自転車ですが、どのように選べばよいのでしょうか?
また、前輪にモーターが付いた両輪駆動の自転車のメリットとデメリットについてご説明していきます。
電動アシスト自転車を選ぶ時にチェックしたい機能
電動アシスト自転車には、モーターを動かすことでバッテリーに電力を溜め込むことが出来る機能を備えたものがあります。
高額ですが価格に見合うだけの性能を秘めており、使用するといつもの2倍以上の距離を走りきることが出来ます。
長距離走行を頻繁に行う人にとっては非常に便利であると言えるでしょう。
なお、バッテリーに溜めた電力はあくまでもいざという時のサポート用なので、メインの電力は通常の電動アシスト自転車と同様に、あらかじめ充電しておいてください。
また、前輪にモーターが取り付けてあり、後輪はペダルを漕ぐことで前進するタイプも存在します。
坂道でもバランスを崩さずに走れますが、モーターの重量が加わるので、段差を乗り越える際などにやや動かしにくいと感じるかもしれません。
大抵の電動アシスト自転車は、ペダルの近くにモーターを組み込んで、その回転で生まれたエネルギーをチェーンを通じて後輪へと送る仕組みになっています。
スイッチを押すことで電力を溜めるかどうかを決められるものもありますが、これはどんなタイミングで充電するのかは設定出来ないので、乗る目的が「走る」のではなく「充電」へと変わりがちです。
のんびりと自分のペースで乗りたい人にはぴったりのタイプです。
電動アシスト自転車のアシスト比とレスポンスの違いを知ろう
前輪や後輪にモーターを搭載している電動アシスト自転車は、電力によるサポートのおかげで通常よりも軽く漕げることが大きな特徴となっています。
ですが、後押ししても良いとされている速度は24kmまでと道交法で定められていて、これをオーバーするものは原付として扱われ、ナンバープレートなどを取り付けなければ法律違反と見なされます。
このアシスト機能は限度である24kmに達すると反応しなくなり、それまでにどれくらいのエネルギーを使用するのかは自転車によって異なります。
容量に余裕のあるバッテリーを組み込んでいるものは相応の電力を溜め込めるので、必然的に長く強力なアシストをすることが出来ます。
反応速度に関しては、トルクセンサーの数値を確認してください。
ペダルを漕ぐエネルギーが少なければ、モーターは多めの電力を消費して手助けしてくれますが、強めに踏み込んでいると少量の電力しか使ってくれません。
どの程度のアシストをしてくれるのかというのは、実ははっきり決められているわけではなく、算出されている数値はあくまでも目安でしかないのです。
そのため、電動アシスト自転車を比較する時は、実際に乗ってみるのが一番有効と言えるでしょう。
店舗によっては試乗が行えるので、積極的に利用することをおすすめします。
前輪にモーター!両輪駆動の電動アシスト自転車の利点
電動アシスト自転車は、アシストするための装置をクランクの近くに取り付けて、チェーンを通じて後輪を動かす仕組みがメインとなっていますが、前輪にモーターを装着させているタイプも少数ながら存在します。
このタイプは値段が安いことに加え、性能面も決して悪くはないという、一見するとメリットしか備えていない自転車です。
ただし、性能に関してはあくまでもカタログや取扱説明書などに記載されている数値を確認した結果なので、実際の性能は乗ってみるまで判断はつかないでしょう。
とはいえ、後輪を作動させるタイプはハブなどに大量のエネルギーをつぎ込まなければならないので、それを受け止めるための高品質のパーツを組み込む必要があります。
使い勝手は申し分ないものの、それらは総じて値段が高く、結果的に出費が多くなるという難点があるのです。
ブレーキを掛けることでバッテリーに電力が溜まる機能を搭載しているものは、スピードこそあまり出ませんが、下り坂を安全に走りやすくなります。
これがあればエネルギーを無駄に消耗することがなくなるため、今までよりも効率が上がります。
最近はこの機能が最初から備え付けられた自転車も増えているようです。
両輪駆動方式の電動アシスト自転車の欠点
前輪にモーターを取り付けるタイプの電動アシスト自転車は、その分だけ前側の重量を増すため、やや動かしにくくなります。
また、アシストする力は強いとされていますが、これは性能や機能について記した書類上でそう述べられているだけであり、実際に乗った時の手応えはそれほどでもなかったりします。
有名メーカーやブランドから販売されている、後輪を動かすための装置が組み込まれているものは、電力と人力の両方を使用するので、強いエネルギーが生み出されます。
一方、前輪を作動させるものは、ペダルを漕ぐサポートはしてくれません。
つまり、モーターひとつで自転車と人間をどちらも支えていく必要があるのです。
また、種類によっては発進した瞬間にフロントホイールが空回りしてしまい、進んでくれなくなるというアクシデントが発生します。
この現象は、仕組みが似ているからといって、原付と同じように操作してしまうことで起こります。
電動アシスト自転車の場合、モーターは決してメインの動力源ではないということを頭に入れておきましょう。
前輪にモーター!電動アシスト自転車ビビチャージシリーズ
パナソニックから開発された「ビビチャージ」シリーズは、前輪にモーターが組み込まれているタイプの電動アシスト自転車です。
その中でも今回は「ビビ・EX」について詳しく見ていきたいと思います。
取り付けられたバッテリーは他のどのタイプと比べても圧倒的に容量が大きく、オートマチックなら80km近く、長距離走行になるとおよそ110kmもの距離をサポートしてくれます。
電力が満タンになるまで8時間ほどを要しますが、充電の頻度は少なめなので、意外と手間は掛かりません。
アシスト機能には発進時に強力なエネルギーを与えてくれるユニットが使われているので、荷物が多い時や、赤信号や上り坂の途中で止まってしまった時などに、スムーズに走り出す手助けをしてくれます。
そのためバッテリーに溜め込まれた電力を無駄遣いすることもないのです。
タイヤの大きさは24インチと26インチの2種類があり、好きな方を選べるので、自分に合っているものを使ってください。
前輪のモーターで安定性アップ!アルベルトe
数多くのメーカーやブランドから売り出されている電動アシスト自転車のうち、ブリヂストンの「アルベルトe」は前輪にモーターを組み込むことで、電力と人力の両方を使って大量のエネルギーを生み出します。
その結果、バランスがどちらか一方に偏ることはなくなり、スリップ事故の可能性を大幅に減らしてくれます。
また、後輪のブレーキを掛けると、同時に前輪のブレーキも反応するので、コントロールしやすいです。
さらにブレーキを掛けた瞬間に発生する抵抗力はすぐさま電力へと変わり、バッテリーに溜め込まれます。
ほんのわずかではあるものの、塵も積もれば山となるとはよく言ったもので、1週間走れば1日分のエネルギーが確保出来ます。
そして、本来ならチェーンが取り付けられている部分にはカーボン製のベルトが装着されているので、錆が浮き上がることも、揺れ動いた衝撃で外れることも、オイルを塗り直す必要もなくなります。
フレームの形とタイヤの大きさ、バッテリーの容量はそれぞれ2種類ずつ揃っているため、好みの組み合わせを選ぶことが出来ます。
前輪駆動方式の電動アシスト自転車を知ろう
電動アシスト自転車には、前輪はモーター、後輪はペダルで動かす両輪駆動方式と、後輪駆動方式があります。
主流は後輪駆動ですので、後輪駆動から両輪駆動に乗り換える際には試乗することをおすすめします。
バッテリーが長持ちする、おすすめの両輪駆動電動アシスト自転車をご紹介しましたので参考にしてください。