レイノルズのホイール「Performance」のインプレ!

レイノルズのホイールといえば、カーボンが有名ですね。

レイノルズは、カーボンホイールの種類が豊富な上、コストパフォーマンスがいいことから、人気のあるホイールです。

今回は、カーボンクリンチャーホイールの「Performance」シリーズをインプレしたいと思います。

レイノルズホイールのPerformanceシリーズ

レイノルズはアメリカのホイールブランドです。

元々はクロモリパイプの製造を行っていましたが、今ではミドルグレードのカーホンクリンチャーホイールである「Performance」シリーズが有名です。
そのシリーズは、断面の形状を最適化することで空力性能を高めています。

また、2014年にはリム幅をワイド化したことでリム幅が25mmとなり、空力性能を高めました。
そして、フック・ブレーキ面・リム部分という3つのエリアで個別のカーボン素材を使うことで強度を増強したうえで軽量化を実現しています。

「Performance」シリーズはリムハイトの違う3種類のホイールが用意されています。
このシリーズの使ったインプレを簡単に言えば軽量の実感になるでしょう。

リムハイト29mmのアタックは、最軽量モデルです。
リムハイト41mmのアサルトは、オールランドモデルです。
リムハイト62mmのストライクは、平地・TT向けモデルです。

いずれのホイールでも軽いと感じられるでしょう。

また、このシリーズにはCTgブレーキングテクノロジーが採用されていて、レイノルズの「クライオ・ブルー」ブレーキパッドを組み合わせることで熱の発生を控えてスムーズなブレーキングが可能です。

レイノルズホイール、グレード別のスペック

レイノルズのホイールである「Performance」シリーズにはリムハイトが異なる3種類があります。

それぞれのインプレとして簡単に言いますと軽い、ということですが、ここではアタック、アサルト、ストライクの3つのスペックを確認していきたいと思います。

まず、共通したスペックとしては、クリンチャー、リム幅は25mm(外側)と17mm(内側)、スポーク素材はDTエアロコンプ、スポーク形状はブレードで、レイノルズのブレーキパッド「クライオ・ブルー」に対応していることです。

●アタック
リムハイト29mmのホイールで、リムの重量は380g、セットで1365gです。
シリーズ内では最軽量のモデルになっています。

スポークの本数は前20本で、後ろ24本です。

参考価格は16万円です。

●アサルト
リムハイト41mmのホイールで、リムの重量は445g、セットで1475gです。
スポークの本数は前20本で、後ろ24本です。

また、アサルトにはディスクブレーキに対応したホイールも用意されています。
アサルトのディスクブレーキ仕様だとリムの重量は438gで、セットで1565gとなります。

参考価格は18万円です。

●ストライク
リムハイト61mmのホイールで、リムの重量は550g、1635gです。
スポークの本数は前16本で、後ろ24本です。

参考価格は19万円です。

レイノルズ・アタックのインプレ

レイノルズのホイールのアタックのインプレですが、ブレーキの効きはカンパニョーロのBORAと同じ程度で、不満はなく十分という感覚です。
ちなみにブレーキパッドはシマノのブレーキシューを使っています。

リムダメージもなさそうなので問題ないでしょう。

アタックのスペックでは、重量が1400g以下で他のメーカーと比べて特別軽量だとは言えませんが、漕ぎ出しの感覚は非常に軽いです。
正直、軽さに驚いたくらいです。

加速も悪くなくスピードが出せます。

剛性は、BORAやキリシウムと比べると柔らかい感覚があります。
そのため、キビキビした感覚は弱いと思いますが、性能の優劣というよりは好き嫌いかの好みの問題でしょう。

総合的に考えて走りに不満はありませんし、レースにガンガン使えるホイールだと言えます。
カンパニョーロのBORAの代わりとして普段使いなら大満足のホイールです。

それにアタックはクリンチャーホイールなので、タイヤのランニングコストが安いところも嬉しいところです。

レイノルズ・アサルトのインプレ結果

レイノルズのリムハイト41mmのアサルトのインプレのために空気圧は9berにしました。

ローラー台で回したときにホイールが真円でないことからコトコトとした振動が気になっていましたが、走行しているときにはまったく感じません。

それから真っ先に感じたことが軽さです。
坂で今までは時速35kmくらいしか出せなかったのですが、時速40kmを記録できました。

剛性はアルミホイールとは違って柔らかい感覚があったものの、空気圧9berでも走行中には気になりません。
感覚的にはよく転がっているという印象です。

横風の影響はエアロスポークの影響もあるかもしれませんし、ディープリムというもあるので横風でもあまり振られません。

しかしながら、特徴の軽さに弱点があったように感じます。
ホイールの重量減によって直線性能低下があって今までの走行感覚と違ってしまうので、走行には慣れが必要でしょう。

それでも時速30kmを超えてくると問題なく走行できているように感じるホイールです。

レイノルズ・ストライクをインプレ!

レイノルズのリムハイト61mmのストライクのインプレとしては、「Performance」シリーズとしては一番重いモデルなのですが意外と軽かったです。

マビックのコスミックカーボンというホイールでは、乗ったときにズシリと重い感覚ですが、ストライクの踏み出しはイメージと違って軽いです。

じっくりと調べるために直線の多い区間をローテーンションしてみました。
ローテーションしている間にスピードが上がってくるわけですが、まず感じたのはスピードが伸び悩んだことです。

コスミックカーボンだと高速になるほど慣性が強く働いているような回り方をしていたのですが、ストライクにそのような感覚はなく、あるスピードで頭打ちになりました。

リムハイト61mmとしてはマビックのキリシウムSLRやスペシャサイズドのRovalがありますが、それらのようには回ってくれません。

しかし、リムハイトが無駄になっているわけではないと感じます。
漕ぎ出しが異常に軽いのは、高いリムハイトによって重さが分散しているからでしょう。

また、スポークテンションは下ろし立てだとヌルいような気がします。
適正なスポークテンションは不明ですが、スポークテンションを見直してから走行することをおすすめします。

レイノルズのホイールはカーボンが充実している!

何度も言うようですが、レイノルズは、コストパフォーマンスに優れたカーボンホイールが有名です。

また、チューブラー仕様、クリンチャー仕様、またチューブレスレディ仕様など様々なタイプのホイールを展開しており、用途に応じて様々なホイールが選べます。

その中にフルカーボンクリンチャーホイールのエアロシリーズというものもあります。
リムハイトは、46mm、58mm、72mm、90mmの4つです。

エアロシリーズの特徴は、コンピュータシミュレーションによってエアロデザインしていることです。
リムの形状を工夫したり、クリンチャーのフックに段差をつけて整流効果を高めたり、優れた空気性能を実現しています。

また、カーボンホイールの弱点であるブレーキ時の発熱にも工夫が施されており、リムのブレーキ面に特別な樹脂を使っています。

さらに専用パッドを併用することで耐久性が向上し、スムーズなスピードコントロールが可能になります。

この空力性能が高いエアロシリーズを使ったインプレとしてはスピードがだんだんと乗ってくるような感覚があることで、もっとスピードが出せるのではないかと感じさせてくれることでしょう。

カーボンが充実しているレイノルズ

カーボンホイールは、軽量で剛性が高いのが特徴です。

今回ご紹介したレイノルズのカーボンホイールは、コスパがいいので人気のあるホイールです。

買い替えの際は、ぜひご検討されてみてはいかがでしょうか。