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シマノのクランクはアルテグラ以上でレベルが各段に上がる!

2018.12.14

クランクはロードバイクのコンポの中でも、機能、見た目どちらの面からも、「顔」とも言える中心的な存在です。

ロードバイク用コンポと言えばシマノですが、クランクはアルテグラグレード以上が推奨されます。

そこで今回は、アルテグラのクランクについて、スペックなどをご紹介して、推奨される理由を検証してみましょう。

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シマノのロードバイク用コンポ

ロードバイクを走らせる機構のことを「ドライブトレイン」と言いますが、クランクはチェーンを介して動力を後輪に伝えますので、ドライブトレインの要でもあります。

このドライブトレインは、スポーツバイクではブレーキと合わせ「コンポ」とも呼ばれ、シマノはロードバイクにおいて世界のトップシェアメーカーの1つです。

シマノのコンポには、完成車にセットで導入される正規グレードが6つあり、価格、重量、性能などによって順列があります。

その順列も今回のお話の目安として必要なので、シマノの正規グレードのコンポをまとめました。

上から上位グレード、価格はドライブトレインとブレーキの総額で、カタログ掲載のものになります。(税抜き)

◆リア11速

【Dura-Ace(デュラエース)】¥222,171

【ULTEGRA(アルテグラ)】¥107,647

【105(イチマルゴ)】¥69,533

◆リア10速

【Tiagra(ティアグラ)】¥56,916

◆リア9速

【SORA(ソラ)】¥50,694

◆リア8速

【Claris(クラリス)】¥39,423

シマノ・アルテグラとデュラエースの関係性

前項ではシマノのコンポについてお伝えしましたが、価格を見ますとハイエンドグレードのデュラエースだけが突出して高額であることが分かります。

これは、デュラエースがプロの使用を前提に開発、製造されているからであり、コスト度外視で最高級の物を目指している結果です。

しかし、ロードバイクの用途は多様化され、言うまでもないことですが、プロだけのものではありません。

そこで、デュラエースをもっと幅広い層にアピールするコンポが必要となり、開発されたのがアルテグラです。

価格だけを見るとデュラエースの半値以下になっていますので、ただのセカンドグレードと思われるかもしれません。

しかし、この2モデルは投入されている技術は同じであり、機能もほとんど変わらないので、1つのパッケージになっています。

ならば、なぜそこまで金額に差があるのかと言えば、デュラエースは使用している素材がアルテグラよりも高級であったり、加工の仕方が精巧であるということです。

クランクなどは、もしロゴを隠されれば、表面はひと目でどちらかが分からないレベルですが、裏返すとデュラエースの方が精巧に作られているのが分かります。

こういった細かい仕様の違いの積み重ねに加え、デュラエースにはハイエンドモデルとしてのステータスが乗る、すなわちブランド料というものも含まれるので、大きな価格差になっていると言われています。

シマノではアルテグラ以上になるとクランクのレベルが上がる

先ほどコンポ一式の価格をご紹介しましたが、セット販売のみなわけではなく、単品での購入ももちろん可能です。

最初にロードバイクを購入する際は、パーツが揃った完成車が多いですが、クランクは元値が高いのでコストダウンの対象にされがちです。

ちなみに、最新モデルのクランクはデュラエースが約6万円、アルテグラでも3万円はしますので、大きな部分ではあります。

そのため、クランクを含め、デュラエースやアルテグラは高額な車種に導入されることが多いので、ホビーライダーにとってはカスタムするためのコンポというイメージです。

そこで序文でお伝えした、「クランクはアルテグラ以上が推奨される」というお話になります。

クランクは動力の要であると共に、変速をするためのギアも携えています。

クランクには本体である「アーム」にチェーンリングという歯車が付属しており、これをシマノのコンポでは「クランクセット」と呼びます。

そして、クランクにとって重要なのはアームの剛性とチェーンリングの精巧さであり、ここがアルテグラ以上になると、他のグレードと差が大きくなるところです。

シマノ・アルテグラのクランクに用いられる「ホローテック」とは

シマノはクランク周りに独自の「中空構造」の技術を導入しています。

円筒形の物質は同じ重量である場合、中身が詰まっているよりも空洞な方が強度が上という原理を利用したのが中空構造です。

シマノのクランクは全てのグレードでこの技術を採用していますが、パーツのどこまでを中空構造にしているかがグレードによって違います。

シマノは従来ではBB(ボトムブラケット)に付属していた回転軸をクランク側に取り付け、「2ピースクランク」にしています。

これによってBBを空洞化させ、さらに軸も中空構造にすることで、軽量化も果たしながら強度も増しています。

ここまでは既に全グレードで導入されていますが、105から上位の3グレードはクランクそのものも中空構造にしています。

ホローテックというシマノ独自の技術で、クランクアームも中空構造にすることで、さらに強度を増しています。

さらに、剛性に関与しない中心部をくり抜いて軽量化している分、外側の素材の密度を増やせたり、アームを幅広くすることができるので、剛性が高まります。

実際にアルテグラやデュラエースのアームはとても幅が広いですし、硬く踏み応えのあるクランクになっています。

シマノのクランクにはアルテグラ以上にしか導入されていない技術もある

前項ではシマノクランクのホローテックについてお話ししましたが、アルテグラとデュラエースではさらにチェーンリングも中空構造にしています。

「ホローグライド」という技術で、アウター(大きい歯車の方)チェーンリングを中空化することで、剛性を高めています。

フロントはギア数が少なく(デュラエース、アルテグラは2速)歯数の差が激しいので、変速の際にチェーンが大きく動きます。

特に軽いギア(インナー)から重いギアへと持ち上げるには強い力が必要なので、チェーンをアウターのチェーンリングに押し付けるにようにして変速を行います。

この時にチェーンリングの剛性が低いとリングがたわんで変形しますので、十分に押し付けることができず、変速がぎこちなくなってしまいます。

これは筆者も経験していますし、多くのサイクリストも認めるところですが、アルテグラとデュラエースのフロント変速は「カチッ」とはまるというイメージです。

一方それ以外のグレードは、「ガッチャン」と少しタイムラグを感じる変速になります。

アルテグラのクランクを部分的にカスタムできるのは?

ここまでシマノ・アルテグラのクランクについてお話ししてきました。

アルテグラはセカンドグレードですが、デュラエースと同じパッケージで製造されているように、最高峰グレードに近いものがあります。

それでいてデュラエースの約半値ですから、お得感さえ感じます。

実際に筆者の周りでもアルテグラクランクのユーザーは多く、人気の高さを実感しています。

ただし、クランクだけの換装は、あらかじめ注意しなければいけないことがあります。

シマノはリアの変速段数の違うコンポ同士の互換性を保証していませんので、ミックスさせた場合の動作がどうなるかは「神のみぞ知る」、やってみなければ分からないという状況です。

この状況で2万円、3万円とするクランクを購入するのはリスクが大きすぎますので、到底推奨されるものではありません。

そのため、変速段数を変えるカスタムの場合は、コンポ一式を換装するのが基本となります。

したがって、ピンポイント導入をおすすめするのは、現状で105以上のコンポを使用している方が対象ということになります。

105からの交換でも効果はありますが、完成車にコストダウン目的で付属している「FC-RS500」や「RS510」などの、シマノ製でもノングレード品からの交換であれば、その効果は絶大です。

ただし、クランクをアルテグラの最新モデル(FC-R8000)に交換すると、フロントディレイラーも11速コンポの新世代モデル(FD-R9100、FD-R8000、FD-R7000、FD-R5801のいずれか)に交換しないと使えませんのでご注意ください。

性能はもちろん快適性も上げてくれる

今回は、シマノアルテグラのクランクについてお話ししました。

シマノの中でも特別なものであることに間違いはなく、一線を画すレベルにあります。

互換性は気になりますが、単独のカスタムでも十分に満足できるレベルかと思います。

 - SHIMANO, SHIMANO ULTEGRA, メーカー, ロードバイク