カンパのbbの人気の秘密を探る!あなたはどのBBを選ぶ?

ロードバイクを愛するライダーにとっては、bbなどのパーツ一つ一つにもこだわりがあるものですね。

カンパニョーロを好きな人は、全てをカンパで揃えたくなるでしょう。

カンパのbbは人気が高く、実際に自転車に組まれている人も多いです。

今回はカンパのbbの詳細や、高い人気の秘密を探ります。

多くの人々を魅了するカンパのbbの魅力とは?

カンパニョーロは、自転車選手だったトゥーリョ・カンパニョーロが1901年に創業したイタリアの老舗メーカーです。

今回は、このカンパのbbについてお話しをしていきます。

そこで、カンパのクランクとbbをグレード別に、その魅力をご紹介しましょう。

〇スーパーレコード ギア11速

スーパーレコードは、カンパのコンポでは最高級グレードになります。

そして、カンパのグレードのスーパーレコードからコーラスまでは「エルゴパワー」というシフトレバーを取り入れています。

この柔らかく握りやすい「エルゴパワー」は、高グレードの魅力です。。

また、スーパーレコードは、素材だけでなくFディレイラーのガイドにもカーボンが採用されていることを始め、クランクその他のパーツにもカーボン柄が美しく施されています。

このようにカーボンの使われ方が細部にまで及んでいます。
これこそが、スーパーレコードの最大の特徴です。

その結果、重量は三大コンポの中で最も軽量となっているので、重さを重視するユーザーにはおすすめです。

〇レコード ギア11速

スーパーレコードと同様に他社のコンポよりも軽量に仕上がっています。
スーパーレコードと違う点を挙げると、Fディレイラーのガイドにはチタンを使用していることでしょう。

ただし、レース向きなスーパーレコードのような頻繁なメンテナンスが不要で、丈夫なハイグレードコンポと言えます。

性能的にはシマノのデュラエースのグレードに匹敵します。

〇コーラス ギア11速

レコードに比べて、カーボンが使用されていないところが多くなりますが、、変速性能などはほぼ同じです。

また、カンパの最大の魅力と言える「エルゴパワー」が採用されているグレードとしては、コストパフォーマンスに優れていると言えます。

〇アテナ ギア11速

変速性能はコーラス以上のグレードと大きな差はないのですが、アルミメインのため、グレードが下がっています。

アテナ以下のグレードではカーボンは使用されず、アルミになります。

〇ポテンツァ ギア11速

2016年に発表された最新モデルコンポです。

他のグレードと比較すると、価格の割に性能が良く、約11万円で購入することができます。
変速性能、重量もシマノのアルテグラと同等クラスです。

〇ベローチェ ギア10速

クロモリフレームでクラシカルなコンポです。
レースよりは一般の街乗りやロングライドに適しています。

良く耳にするbbの規格って何なの?

bbとはボトムブランケットの略で、クランク取り付け軸のことですが、様々な会社から販売されています。
その中でもシマノとカンパのbbは、高い人気を誇るbbと言えます。

bbの規格は多くありますので、まずはその規格のことをご紹介していきましょう。

bbの規格には、「JIS]「TTA」「FRE」と呼ばれるものがありますが、「JIS」が全国共通、「TTA」がイタリアン、「FRE」がフレンチです。

「JIS」左正ネジ 右逆ネジシェル幅が68㎝
「TTA」左右とも正ネジシェル幅70㎝
「FRE」左右とも正ネジシェル幅68㎝

となっています。

bbを取り付ける時には、フレームの寸法を測って、自分のロードバイクフレームにはどのbbが対応するのかを調べなければなりません。

シェル幅がどれくらいか、ネジが切ってあるかないか、圧入式か、bb内径の大きさなどを確認して、どのメーカーのクランクを取り付けたいかを考えます。

そして、bbはクランクとの互換性が大切です。
互換性がないと、基本的には取り付けられないので、揃える前には必ず確認しましょう。

カンパのbbにはどのような種類があるの?

カンパは、ヨーロッパに多い「ITA・イタリアン規格」をメインに製造を続けています。
ワンのネジ山は、左右共に「右に回すと締まる」タイプで、シェル幅が70㎜となっています。

また、基本的にbbにも種類があります。
カンパには、スクエアーテーパーというタイプと、シールドベアリングタイプがあります。

そして、このカンパのシールドベアリングタイプのbbは、グレードで取り付けられているものが違います。

そこで、ここではカンパのbbの種類についてご説明していきましょう。

まずは、カンパのシールドベアリングタイプの種類には、「パワートルク」と「ウルトラトルク」があります。

この内「パワートルク」ですが、このbbユニットは、ドライブトレイン側のベアリングがクランク軸に圧入されています。

左側のベアリングはカップに圧入されています。
クランクは、ドライブトレイン側の軸を左クランクで受け止めて固定するタイプです。

カンパのコンポ、アテナ、ケンタウル、ヴェローチェに採用されています。

一方で、「ウルトラトルク」は、「パワートルク」とは異なり、両方のベアリングが軸に圧入されていて、bbカップはそのベアリングを受け止めるだけになっています。

そのため、クランクの軸は左右から伸びており、シェル内の真ん中で結合されます。

「ウルトラトルク」はスーパーレコード、レコード、コーラスに採用されているbbユニットです。

このようにカンパのbbにも種類があります。

カンパのbbシステムを「パワートルク」から「ウルトラトルク」へグレードアップ

イタリアが誇る自転車部品メーカーであるカンパニョーロから販売されているにも関わらず、カンパ「パワートルク」は意外に辛口の評判が目立ちます。

「ウルトラトルク」のbbシステムとは明らかに性能上の差があるとされており、その理由も納得できるものが多いです。

まず、取り外し用の「プーラー」と呼ばれる専用工具がないことです。

「パワートルク」のbbシステムを使用する人は様々な類似工具で試しているようですが、失敗も多いとあり、問題視されています。

また、アルミ同士の固着の可能性が高くて外しにくいことも不評です。

さらに、bbとクランクセット自体がウルトラトルクと比較して重量が重くなっていることですね。

「パワートルク」はカンパでは、下位グレードに使用されますが、それでも30,000円ほどする上に、使用する工具代が高額です。

「パワートルク」を採用するなら、「ウルトラトルク」にグレードアップする方が確実におすすめです。

「ウルトラトルク」にすることで、回転性能が良くなり、快適になるでしょう。

ただ、そのときはクランクも替える必要がありますので、気をつけて下さい。

カンパのbbシステム「ウルトラトルク」を取り付ける

カンパの「ウルトラトルク」のクランクは、クランクと一体化したシャフトを輪の中央で固定する構造となっています。

シャフトの付け根には、シールドベアリングがセットされていて、bbカップはbbシェル外側に用意されています。

「ウルトラトルク」のメリットは、剛性が強いだけでなく、軽量な上に、見た目の美しさも挙げられます。

では、実際にカンパ「ウルトラトルク」を取り付けていきましょう。
bbシェル外側にbbカップを取り付けます。

まず、右クランクとシャフトを差し込んでいきます。

右bbカップには、ナップリングを装着したら、スナップリング先方では、シールドベアリングを取り付けましょう。

この時に動くことがないよう、しっかりと固定します。
同じように、左クランク、シャフトを差し込み、左右を噛み合わせます。

その後は中空のフィキシングボルトで締めます。

規定のトルクでしっかりと固定して完了です。

カンパウルトラトルクの取り付けには、シマノ用の工具を流用できるので、特別な工具を用意する必要がなく、工具をシマノに符合させてくれているのは、ありがたいですね。

カンパスーパーレコードのbbで最高級の走りを手に入れる!

カンパの最高グレードであるスーパーレコードは、クランクとbbに特殊なセラミックベアリングシステムを使用していて、その回転が画期的に軽いことで有名です。

何故、それほど回転が軽いのでしょうか?

それは決してセラミックベアリングが使われているからだけではないのです。

実は、bbベアリングの奥には白いシールが完備されているのですが、それはレコード以下のグレードに限ります。

スーパーレコードには設置されていないのですね。

この白いシールは、防水、防塵用のシールなのですが、クランクシャフトに触れているため、わずかながらの回転抵抗を引き起こす要因となっています。

スーパーレコードではこのシールを使用していないため、その分、回転の軽さを維持しているのです。

昨今のカーボンフレームは、bb周りの構造が改善されていて、問題はありません。

しかし、クロモリのフレームでスーパーレコードのシールを省いたbbを使用することで、シートチューブ開口部からの水や埃がベアリングに入り込んでしまうデメリットが考えられます。

頻繁にメンテナンスができないのであれば、、クロモリのフレームでスーパーレコードのbbカップを使用する際、耐久性を考えてシールを入れた方が良いですね。

高価なカンパbbで満足のいく自転車をカスタマイズする

カンパのbbは高額で有名ですが、このカンパで自転車を組むことはロードライダーにとって憧れでもあります。

昨今は様々なコンポが出ており、どのコンポを使うか迷いますが、最終的にはカンパで組みたいと考える人が多いです。

カンパの魅力をあらゆる角度から検証し、自分にとって自慢の自転車を組んでみませんか?