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伝統のネオコット・クロモリ!アンカー・RNC3のインプレ評価

2018.10.30

皆さんは、クロモリフレームのロードバイクに乗ったことがありますか?

アルミやカーボンが全盛になる前の主流フレーム素材であり、今では正直レアな存在ですのでインプレ情報なども少なく、経験が無い方も多いかと思います。

アンカーはクロモリに非常に強いこだわりがあり、独自の製法で今でも製造が続けられています。

今回は、そんなアンカーのクロモリロード「RNC3」をご紹介します。

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アンカー・RNC3はクロモリフレーム採用

今回はアンカーのロードバイク「RNC3」をご紹介しますが、まずはフレーム素材であるクロモリについてお伝えしておきます。

クロモリの正式名称は「クロムモリブデン鋼」、鉄にクロムやモリブデンなどを添加した物で、合金の一種です。

鋼(はがね)は鉄に比べ強度が高い上に、引っ張って伸ばしやすいので、加工しやすくフレームのチューブを製造するのに適した素材です。

しかも、耐久性にも非常に優れており、適度なメンテナンスを行っていれば20年、30年と乗り続けられてもおかしくはありません。

ただし、クロムの含有量が腐食耐性が高い(錆びにくい)ステンレスに比べて低いので、錆びに注意が必要です。

のちほど詳しいインプレの情報もお伝えしますが、伸ばしやすいという性質にも表れているように、クロモリには独特のバネ感があります。

これをロードバイクのフレームにした場合、全体的にしなりがあってクッション性が高くなりますので、独特のフワフワした乗り心地になります。

カーボンもアルミも現在はレースモデルが主流のため、全体的に当たりが強くかっちりとした硬めのものが多い中この独特な乗り心地が、クロモリの評価を二分する結果になっているようです。

アンカー・RNC3のインプレ情報に乗り心地の良さを伝えるものが多いわけ

ロードバイクのフレームの話になるとよく使われる言葉に、「剛性」というものがあります。

物質が変化する度合いの大きさを示すもので、剛性が高いと言えば変化が小さいこと(変形しない)を表し、低いと言えば変化が大きい(変形しやすい)となります。

クロモリは前項でお話ししたように、クッション性がある素材です。

クッションの上に座ることを想像して頂ければお分かりかと思いますが、お尻の形に沿ってくぼみますよね。

したがって、クッション性のあるクロモリは変形しやすい性質を持っているので、剛性は低めということになります。

クッションの上に長時間座っていてもあまりお尻は痛くなりませんが、それはクッションが人間からの加重を分散させて、衝撃を吸収してくれているからです。

クロモリにもそれが当てはまり、地面からの突き上げや段差を超える際の衝撃をフレームが吸収しますので、乗り心地はソフトで快適になります。

アンカーのRNC3のインプレ情報を見ていても、乗り心地の良さは多くの方が指摘されています。

しかし、剛性が低く変形しやすいものは、力が分散されるので、自転車ではペダルを漕いだ力がストレートに動力になりにくいというデメリットもあります。

アンカー・RNC3を支える「ネオコット」

前項の最後に触れたクロモリのデメリットですが、クロモリの特性を活かしつつパワーロスを抑えるという点に着目したところから、アンカーのクロモリへのこだわりが始まっています。

約25年前、現在のように金属を自由な形に成形する技術が発達しておらず、自転車のフレームのチューブは丸形のほぼ一択状態でした。

しかし、丸形のチューブは溶接部分など力が一点に集中しやすく、ロスが大きいことから、アンカーは丸形にこだわらない成形を目指します。

それが現在までアンカーのRNC3などのクロモリロードを支え続ける、「ネオコット」という技術です。

溶接部分になるチューブの端をラッパ状に広げ、ラグ(継手)として活用したり、1本のチューブ内で厚みの違う部分を設ける「バテッド」という技術を導入しています。

これによって、各所に複雑な形状のチューブが配されているので、丸形チューブの肉厚感がなく、細身ですっきりとしたデザインとインプレ情報での評価が高いです。

アンカー・RNC3のインプレ情報はレーシー感の強さを伝えている

前項でお話ししたアンカーの「ネオコット」という技術ですが、カーボンが主流の現在ではフレーム成形の基本になっています。

しかし、これはあくまで成形の自由度が高いカーボン繊維だからであり、25年も前に、しかも金属のクロモリで実現しているのは、並大抵の凄さではありません。

ネオコットは、パワーロスをしてはいけないヘッド周りやBB周辺は剛性を高くする一方で、その他の部分は素材を薄くして分量も減らしているので、軽量化にも成功しています。

このバランスを保つことで、スピードも犠牲にしないクロモリロードを作り上げ、オリンピック出場まで勝ち取っています。

RNC3がクロモリロードにしてはレース色が強いというインプレの意見も、オリンピックまで進出したことを考えれば大いにうなづけます。

それは、パワーロスを極力抑え、確実に動力に変えていくという、アンカーのコンセプトが息づいている証拠です。

アンカーRNC7とRNC3の違い

それではここから、アンカーのクロモリロード「RNC3」についてお話しします。

アンカーのクロモリロードには「RNC7」と「RNC3」があり、フレームの製造方法に違いがあります。

大きな違いは溶接方法で、上位グレードであるRNC7の方は、パイプ間にロウを流し込んで溶接する方法です。

強度が高くなる上に、見た目も滑らかなラインになるのが特徴で、フレームに高級感が出ます。

しかも、RNC7は先程も触れましたが、パイプの端がラッパ状になっており、それが継手の役目も果たすため、最低限のロウ付けで済みます。

ただし、高度な技術のため費用が嵩み、高額になるのがネックと言えるでしょう。

一方RNC3は、チューブを溶かして溶接する「TIG溶接」を採用しています。

ロウ付けよりも接合部の面積が小さくなるので、素材自体を痛めにくいのですが、どうしても溶けた金属が盛り上がって溶接痕ができてしまいます。

また、溶接部分に力が掛かってしまい強度を上げる必要があるので、重量もRNC7に比べ200g(フレームのみの重量)ほど重くなります。

しかし、昔ながらの製法でコストが抑えられる分、それが価格に反映されていますので、インプレ情報ではコスパを考慮して、上記のことをデメリットと考えていないユーザーさんも多く見られます。

アンカー・RNC3のスペックとインプレ情報のまとめ

最後にアンカー・RNC3のスペックをまとめておきます。

【フレームセット(フレーム+フロントフォーク)】

参考価格:¥102,600

前項でインプレ情報もご紹介しましたが、上位モデルであるRNC7とは価格差にして8万円ほど安価になります。

【RNC3 EQUIPE】

参考価格:¥210,600

新シマノ・105のフルコンポに、シマノ製のホイールを付属した完成車です。

2018年にリニューアルされた新・105は、STIレバーやクランクなどが早くもインプレでの評価が高まっており、レーシーさと扱いやすさを兼ね備えたRNC3のフレームとの相性も期待できます。

なお、アルミフレーム車である「RS6 EQUIPE」や「RL6 EQUIPE」とは、付属パーツがほぼ同じで、同価格帯になりますので、試乗できる機会があれば乗り比べてみると面白いかもしれません。

【RNC3 EX】

参考価格:¥151,200

リア9速シマノ・ソラのフルコンポに、手組みホイールが組み合わされています。

インプレ情報では必要十分という評価が多く、初心者の方の最初の一台としておすすめできるモデルです。

性能と価格のバランスが絶妙!

今回は、アンカーのクロモリロード「RNC3」をご紹介しました。

こだわりのネオコット製法を投入しながら、昔ながらの製法も加味することで上手くコストを下げ、コスパに配慮したバランスの良い一台です。

同じ価格帯のアルミフレームと比較すると、乗り味や走行感の違いが分かりますので、ぜひ試乗してみてください。

 - ANCHOR, メーカー, ロードバイク