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メリダの「リアクト5000」は用途のカバー範囲が広い!

2018.9.14

今やロードバイクを扱う各自転車メーカーでは、必ずといってよいほどラインナップされているのが、エアロロードです。

レースの中でも、平地やタイムトライアルのステージ用に開発された、スピードに特化したロードバイクです。

メリダにも「リアクト」というエアロロードがあり、種類の多さから主力バイクの一つとして扱われています。

今回はそんなリアクトシリーズの中から、「5000」についてお話ししていきます。

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メリダの歴史を知る

メリダは自転車大国台湾の中でもジャイアントに次ぐ2番目の販売数を誇る、巨大自転車メーカーです。

1970年代から欧米メーカーのOEM生産を請け負い、着実に技術を磨いてきました。

OEM生産というのは同じ業種の他メーカーから依頼された物を、名義をそのメーカーのまま生産し販売します。

その際一切生産を行ったメーカーの名前は表には出ませんので、メリダは知る人ぞ知るメーカーだった時代が長かったです。

今でも台湾のメーカーは多くのOEMに携わっており、その名残りもあってメリダはドイツの「センチュリオン」や、アメリカの「スペシャライズド」と業務提携を結んでいます。

特にロードバイクにおいてはセンチュリオンとの提携が大きく、設計をドイツで行うようになってから、デザイン性も認められるようになり、一気に販売数が伸びたという話もあります。

今回の主役リアクト5000などは先進的なデザインで、昔のメリダを知る人は、明らかに設計のコンセプトが変わっているのが分かると言います。

メリダのレースでの活躍を知ろう

メリダは2000年代になると、元々性能の高さが認められていたMTBにおいて、世界選手権チャンピオンやオリンピックの金メダリストを輩出して世界に名をとどろかせます。

しかし、ロードバイクは後発のイメージもあってか今一つ伸び悩み、相変わらず知る人ぞ知る的な評価でした。

それでも豊富な資金源をバックに2013年には、世界に18しかない「UCIワールドチーム」の「チーム・ランプレ(Lampre)」のセカンドスポンサーとなり、ワールドツアー初参戦を果たします。

ランプレ時代はそこまで目立った活躍ではありませんでしたが、2017年に「バーレーン・メリダ」に籍を移すと、いきなりツール・ド・フランスでステージ優勝を果たします。

そして、2018年のツールではチーム総合2位に食い込む大躍進を見せ、長年に渡る技術の積み重ねが花を咲かせる格好となりました。

そのチームを支えたバイクの一つが今回ご紹介する「リアクト」で、5000はホビーユーザーが手の出しやすい価格帯のモデルになります。

メリダ・リアクトシリーズの2018年モデル

前項でもお伝えしたように、メリダのロードバイクは今が旬になりましたので、注目しておいて損はありません。

2018年モデルのリアクトは、カーボンフレームが8種類、アルミ1種類の合計9種類で、モデルとしてはエースバイクである「スクルトゥーラ」に次ぐラインナップ数になっています。

ハイエンドモデルでバーレーン・メリダの選手に供給されている「TEAM-E」を筆頭に、「8000-E」「7000-E」「6000」までが最高級のカーボンフレーム「CF4」を採用しています。

ちなみに品番の後に記載されている「E」は電動式の変速機構を採用しているという意味で、電動を表す英語「Electric」の頭文字です。

そして、今回の主役である「5000」と「4000」が「CF2」というカーボンフレームになります。

なお、アルミフレームは品番が「400」になります。

そして、リアクトはCF4もCF2も2018年モデルで新設計となりましたので、正に最新鋭のエアロロードになっています。

メリダ・リアクト5000のフレームと空力性能

それではここから、メリダのリアクト5000について詳しくお話ししていきます。

前項でもお伝えしたようにフレームはCF2となり、プロ仕様を含めた上位モデルに比べるとカーボンの質が少し変わります。

しかし、ジオメトリ(フレームの形状)は同じなので、プロがワールドツアーで乗っている形状のものに乗れるということになります。

また、上位モデルと同じ風洞実験から生み出されていますので、出来る限りの空力の技術が盛り込まれています。

5000は従来通りのキャリパーブレーキモデルですが、前後にダイレクトマウント規格のブレーキを採用しています。

特にリアは従来のシートステイでは無く、キャリパーをBB(ボトムブラケット)の裏に隠すようにして取り付けてあります。

これによりブレーキが空気に触れる部分が大幅に減少しますので、空気抵抗の削減に繋がります。

また、エアロロードでは定番のワイヤーケーブルをチューブ内に通す「インターナルケーブルルーティング」ですが、リアクトはトップチューブではなくダウンチューブに通しますので、メンテナンスのしやすさも特筆ものです。

メリダ・リアクト5000のインプレ評価

それでは、メリダのリアクト5000のインプレをご紹介します。

筆者も同じフレームを採用している4000共に、何度か試乗させて頂きましたが、踏み込んだ時の硬さが他のエアロロードに比べるとマイルドで、漕ぎ出しの軽さすら感じました。

5000付属のホイールは正直かなり重量がありますので、この軽い感覚はフレームがもたらしてくれるものと判断できます。

また、ダイレクトマウントブレーキでBB付近の剛性が高くなっていることもあり、パワーロスがなく踏んだ分だけ前に進んでくれる感覚があります。

特に下り坂で脚を止めてみると分かりやすいのですが、バイクの方が勝手に加速していく感じが剛性の高さを表しています。

振動吸収性はシートポストに特殊技術なども使われていますが至って普通で、路面の情報はしっかり伝えてくるレベルに感じました。

川べりの少しダートが混じるようなオフロードでの試乗では、地面からのコツコツとした突き上げが気になりましたので、そこは他のエアロロードと同じかと思います。

しかし、フロントのベアリングに大口径なものを使っているので、ハンドルのぶれがなく安定している分、神経質な挙動になるエアロ独特のピーキーさは抑えられています。

そのため、これは筆者以外も多くの方が指摘していますが、坂の上りなどでも安定感があり、スルスルと軽く登っていけます。

勾配にもよりますが、登れるエアロロードと言ってもよく、平坦での強さは言うまでもないので、タイヤやサドルで衝撃吸収に対応すれば、ロングライドも行けるのではないかと思います。

メリダ・リアクト5000は価格に見合うか?

最後にメリダ・リアクト5000のパーツスペックと価格を確認しておきます。

コンポはシマノのロード用セカンドグレード「アルテグラ」をメインに、ブレーキとリアギアのスプロケがワングレード下がって「105」、クランクがメリダと同じ台湾メーカー「FSA」の「ゴッサマー」になります。

ブレーキとクランクはどの完成車もほぼコストカットの対象になりますので、このレベルのものが付属していれば、まだひと安心です。

ホイールは、リムハイトが35㎜あり見た目にはエアロロードに合うものですが、メリダの手組みであり、前後計で2000gを超えるようなものなので、このレベルのフレームに組み合わされるものとしては残念と言わざる得ないレベルです。

しかし、これはミドルグレード辺りの完成車ですと、コストの問題でホイールのレベルを求めるのは酷な話なので、致し方ありません。

ただ、せめて一つ上のグレードである「6000」に付属している、フルクラムの「レーシング・クワトロ」レベルのホイールは履かせたいところです。

リアクト5000は、税込312,120円、50サイズで8.2㎏となります。

字面のパーツ構成だけを見ると、ややコスパに微妙な部分を感じるかもしれませんが、ツールで大活躍したフレームと同じ形状と考えれば、価格相応と判断してもよいかと思います。

リアクト5000は多くのユーザーに対応できる!

今回は、メリダのエアロロード「リアクト5000」を確認してみました。

プロ仕様と同じ形状ながら、剛性を少し抑えてホビーライダーの脚力に合わせたエアロロードに仕上がっています。

ホイールを交換すればレースを目指せますし、サドルやタイヤに気を配ればツーリングなどのロングライドにも対応できますので、幅広い用途で乗っていけるはずです。

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