チネリのドロップハンドル「ネオモルフェ」の特徴や重量は?

「ネオモルフェ」はイタリアの老舗「チネリ」が販売している、ロードバイク用のドロップハンドルです。

独特の形状でファンも多いですが、その重量を気にするライダーの方も多いと思います。

今回はネオモルフェを掘り下げると共に、ロードバイクにおいてのハンドルやその他のパーツの重量について考えてみましょう。

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チネリ・ネオモルフェの特徴

チネリの「ネオモルフェ」はフルカーボンハンドルで、カーボンの成形しやすい特徴を活かした複雑な形状が目を引きます。

チネリは比較的オーソドックスな形状のものが多いのですが、ネオモルフェは中々に個性的です。

上ハンドルはただの水平ではなく、ウイング形状でしかも薄くなっており、空力効果に優れています。

ブラケット部分には指を添えやすいようにくびれがあり、指3本でブレーキレバーを握ることができます。

また、下ハンドルが長くしかもエンド部分が鋭角に立ち上がっているので、非常に持ちやすく力が入りやすい状態になっています。

手が短い人でもハンドルの方から自分に近付いてきてくれる感覚なので、無理なく握り込むことができます。

このようにどの部分を握っても快適になるように設計されており、さすがにロードバイクの老舗の仕事と納得させられます。

ハンドル幅は380、400、420、440mmで、公表重量は230g(420サイズ)です。

日本の販売代理店である「株式会社ポディウム」のホームページによると、定価は29,800円となっています。

チネリ・ネオモルフェはカーボン製では平均的な重量

チネリのネオモルフェですが、カーボンハンドルとしては平均的な重量です。

200gを切るものも珍しくありませんので、取り立てて軽量というわけではありません。

ロードバイクは「軽さが正義」という言葉もあるくらい、あらゆる部分で軽量化を目指すものです。

プロレベルであればそれこそ数十グラム単位で軽量化を考えますので、ネオモルフェのように平均的な重量であれば選択肢に入らない可能性はあります。

ハンドルは、自転車の中心よりも上に位置するパーツなので、空気抵抗を受けやすい部分です。

そのため、サドルなども同様ですが、ハンドルの軽量化を図る意味はあります。

しかし、ロードバイクは持ち歩くものではないので、物理的な重量以上に走りの軽さを考えなくてはいけません。

走りの軽さは足回りが重要ですので、その意味からすると、ハンドルはそこまで重量に神経質になる部分ではありません。

重いアルミハンドルとカーボン製ほどの差であれば無視できませんが、ホビーライダーレベルなら20~30g程度はあまり気にしなくて良いでしょう。

ロードバイクのハンドルは重量と剛性のバランスが難しい

チネリのネオモルフェはカーボンハンドルですが、プロレーサーには重量のハンデを覚悟でアルミハンドルを使う人がいます。

これは、ハンドルを押さえ込み、もがいて走るような場合、カーボンは柔らかいので、プロの腕力だとたわんでしまうことがあるからです。

たわみはパワーロスに繋がりレースでは致命的なので、たわみの少ないアルミハンドルを使用しているのです。

たわみの強弱は「剛性」という表現がされ、ロードバイクでは頻繁に使用される言葉です。

剛性はたわみ(変形)が少なければ高い、たわみが多ければ低いと表現され、繊維であるカーボンは、金属に比べれば剛性が低くなります。

私は以前ネオモルフェを装着した知人のロードバイクに乗ったことがあります。

決定的に剛性が低いとは思いませんでしたが、ハンドルに体重を預けたときに沈み込む感覚はありました。

そのため、ハンドルに体重を掛けながら走るトライアスロンや、ロードレースでもタイムトライアルのようなスプリント勝負には向かないかもしれません。

しかし、それもレースに限ってのことであり、レース志向にない人なら全く気にならないかと思います。

チネリ・ネオモルフェは重量以外でも優れた点が多い

ロードバイクのハンドルで重量以上に考えなくてはならないのが、疲労の軽減です。

ロードバイクはスピードに特化すると共に、長距離を乗ることも想定されています。

そのためにドロップハンドルは、持ち手を多くして長距離走行による疲労の軽減を図っています。

また、これはハンドルの素材によるところが大きいですが、地面からの衝撃を吸収する役目もあります。

フレームやフロントフォーク同様、カーボン製のものは金属製に比べて衝撃吸収性が高くなります。

こういったことを考慮すると、チネリの「ネオモルフェ」は優秀なハンドルであることが分かります。

先述通り、どこを握っても手にフィットする形状は、間違いなく疲労の軽減につながりますし、カーボンの吸収性の高さは言うまでもありません。

特に、基本ポジションであるブラケット部分のフィット感は、握ってみたことがある人の多くが称賛しています。

チネリ・ネオモルフェはヒルクライム向き

ロードバイクは軽量であることが有利な場面が多く存在しますが、中でも登坂競技である「ヒルクライム」が代表的です。

ヒルクライムは坂の上りに設けられたコースでタイムを競うレースで、集団走行になりづらく駆け引きがいらないので、初心者の方にも人気の競技です。

重力に逆らって進むことになりますので、やはり重量は軽いに越したことはありません。

また、ヒルクライムは前傾姿勢を必要としない分、ハンドルの上側=フラット部分を握ることが多くなります。

その点でチネリのネオモルフェはただの偏平形状ではないウイング型なので、握りやすいことに加えて上手く力を込めることができます。

さらに、ワイヤー類をハンドルに通すことができるようになっているので、取り回しが軽くなります。

ヒルクライムは力を込めてペダルを踏み込むので、立ち漕ぎ(ダンシング)が多くなります。

ダンシングはハンドルを左右に振りながら行うので、取り回しの軽さは大きな武器になります。

こういったことからも、ネオモルフェはヒルクライムに最適なハンドルであるといえます。

チネリ・ネオモルフェにSTIレバーを取り付ける際の注意点

チネリのネオモルフェには、重量など今までお話してきたこととは趣旨の違う注意点があります。

ロードバイクのドロップハンドルには、シフト・ブレーキ一体型レバーを取り付けるのが一般的です。

中でも多くの完成車に付属しているのがシマノの「STIレバー」になりますが、ネオモルフェとの相性に少し疑問があるようです

ネオモルフェは同じイタリアのメーカーである、「カンパニョーロ」の一体型レバーを想定して作られているという話があります。

ハンドルにはレバーを取り付ける目安の位置が示されているのですが、ここにシマノのSTIレバーを取り付けるとかなり前下がりになるといわれています。

ハンドルを上にしゃくれば同じことではありますが、そうなると下ハンが大きく落ち込みますし、フラット部分が後ろ下がりになります。

だからと言って、ブラケットを推奨場所よりも上に取り付けると、今度はせっかくくぼみを作って指3本分確保している部分が狭くなり恩恵が受けられません。

そのため、これは個人の好みの問題になりますが、ブラケット重視か下ハン重視かでポジションを変えるしかなさそうです。

ハンドルのグレードを上げたいなら「ネオモルフェ」

今回は、チネリのドロップハンドル「ネオモルフェ」についてお話しました。

手へのフィット感が素晴らしく機能性の高さは折り紙付きで、重量も平均的ですから全く気にならないレベルです。

安い買いものではないので簡単におすすめとは言えませんが、ワンランク上のハンドリングを目指すなら視野に入れたい逸品です。