ロードバイクのホイールには向きがあるの?どこで分かる?

ロードバイクのパーツには、左右や前後の取り付け方法が決まっているものが多いですよね。

ペダルにも左右決まった向きがあったり、タイヤにも回転方向が決められている商品もあります。

では、ホイールはどうなのでしょう。

向きは決まっていないようにも思えますが、決まりはあるのでしょうか。

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ロードバイクの後輪のホイールの向きは?

ロードバイクを走行させるために、ペダルを回しますよね。

ペダルを回すとチェーンを伝わり、後輪を回転させ、前に進む推進力に変えていきます。

まずは後輪のホイールについて見てみましょう。

後輪のホイールは、単にタイヤを保持しているだけでなく、ペダルの回転をタイヤに伝え、推進力にしています。

そのため、後輪のホイールにはスプロケットが取り付けられています。

このスプロケットは、ロードバイクの車体の右側に来るように設計されているため、フリーホイールが車体の右側に来なくてはいけなくなります。

つまり、後輪のホイールに関しては、左右の向きが決まっていることになります。

ホイールに取り付けられているフリーホイールのある側が、車体の右側に来るように取り付ける必要があります。

それでは、前輪の場合はどうでしょうか。

次に、前輪のホイールについて向きがあるのかご説明します。

ロードバイクの前輪のホイールの向きは?

次に、前輪のホイールに関してですが、向きがあるのかというと実はありません。

厳密に言うと、回転方向による向きは発生します。

しかし、向きが逆だからと言って、大きな問題にならないと言った方が正確かもしれません。

前輪の主な役目としては、ロードバイクを前進させるときの舵取りや、安定させるための要素となります。

そのため、どちらの向きに回転していても大きな問題は生じません。

例えば、ディスクブレーキ搭載車では、ディスクの向きとブレーキ本体の向きが一致する必要があります。

通常、ディスクブレーキの本体は、車体の左側に取り付けられるため、ホイールに取り付けられているローターが左側に来るように取り付けられます。

このように、特別な装備品が取り付けられているホイールに関しては、その装備品の取り付け位置によりホイールの左右の向きが決まってきます。

先ほど、向きが逆でも大きな問題にはならないとご説明しました。

しかし、本当になにも問題はないのでしょうか。

また、特別な装備品がないのに、左右の取り付け位置が決まってしまうホイールはないのでしょうか。

ロードバイクのホイールの向きを逆にすると問題ある?

ホイールの向きが逆でも、大きな問題は起こらないと言った理由は、通常の走行に支障はないと考えられるからです。

ベアリングの回転方向に対しての抵抗は発生すると言いますが、ずっと同じ方向に回転していれば、馴染んできます。

そのため、前輪のホイールの役目である、安定性や舵取りに関しては、ホイールがどちらの向きでもその役目は果たせることになります。

ですが、見た目の問題が発生します。

ロードバイクに乗る人は、見た目にも気を遣う人がほとんどではないでしょうか。

「ホイールの向きのどこで見た目が変わるのか?」と思う人もいるかもしれませんが、ホイールのリムの部分にはステッカーが貼られていたり、メーカーのロゴがプリントされている場合が多いです。

また、ハブにもメーカーのロゴが入っているものがほとんどなため、前輪と後輪でデカールやロゴの向きが違うと、変な感じに見えたり、素人だと思われることが多いです。

そのため、デザインであるステッカーやロゴの向きを揃えるように決めると、やはりかっこよく見えます。

なんとなく装着している人も多いかもしれませんが、ホイールの向きを揃えることで更に自慢したくなる1台になるのではないでしょうか。

ホイールの組み方で回転方向が決まる?

ロードバイクの動きをシビアに追求していくと、ホイールの組み方で、ホイールの向きが決まってしまうこともあります。

運動不足解消や、通勤通学に使う程度であれば、全く気にすることはないかもしれませんが、レースに出場する場合や、タイムを少しでも早くしたい場合、ロスを極力減らし推進力を得たい場合などには、ホイールの組み方と回転方向が重要となってきます。

ではホイールは、どのような組み方をされているのでしょうか。

通常ホイールは、スポークを交差させて組んでいます。

スポークを交差させることで強度を持たせているのですが、ラジアル組という組み方は、この交差が存在しません。

スポークがハブから放射線状にリムに向かってまっすぐ伸びていきます。

この組み方を行う場合、ホイールの回転方向はどちらでも同じことになります。

そのため、ホイールの向きはどちらでもよいということになるのです。

では、ホイールの向きが決まってしまう組み方はあるのでしょうか。

実はラジアル組に対する組み方で、タンジェント組という組み方があります。

この組み方は、スポークをクロスさせて組んでいく方法なのですが、タンジェント組の中には、更にいくつかの種類に分けることができます。

それらの種類は、イタリアン組、ジス組という組み方があり、スポークの取り付け方でホイールの回転方向が決まっています。

では、タンジェント組はどのような組み方で、どちらに回転するように設定されるのでしょうか。

イタリアン組の組み方とホイールの回転の向き

まずは、イタリアン組の組み方です。

ハブの外側からスポークを1本通します。

ハブの左右のフランジは、同じ位置にスポークを通す穴が空いているように見えますが、実は半ピッチずつズレています。

そのため、スポークを真っ直ぐ通すと、反対側のフランジの穴と穴の間にスポークが当たる位置に来ます。

外側から通したフランジの反対側のフランジには、内側からスポークを通します。

このとき、反対側のフランジにスポークが当たった場所から、左側の穴に内側からスポークを通します。

その位置を基準として、それぞれ穴を一つ飛ばしで同じ方向のスポークを一周通します。

その後、空いている穴に逆方向からスポークを全て通すようにします。

これで準備が完了です。

リムとスポークを繋いでいきますが、位置合わせはリムのバルブ穴から覗いて、ハブの刻印が見える位置にセットします。

そこから、ハブの外側から出ているスポークと内側から出ているスポークを内外が逆になるように交差させます。

外側から出ているスポークは、内側から出ているスポークの内側を通りリムへ繋げます。

この作業を繰り返し行い、一周回します。

ホイールの回転方向の向きですが、スポークがどちらの方向に向いているかによって決まります。

ハブから回転の力がリムに伝わるときに、外側のスポークが引っ張られる方向に取り付けられるようになります。

そのためこの組み方の場合は、ロードバイクのホイールの回転方向が決まってくることになります。

ジス組の組み方とホイールの回転の向き

もう一つの組み方である、ジス組についてご説明していきます。

ジス組は、イタリアン組と比べると、一見同じように見えます。

しかし、よく観察してみると全く異なることに気付くと思います。

まず、組み立て方法ですが、ハブにスポークを通します。

イタリアン組と同様に、外側から1本スポークを通し、反対側のハブの当たった場所から右側にズレている穴に内側からスポークを通します。

イタリアン組のときには左側に通しましたが、ジス組の場合には右側に通します。

あとは、イタリアン組と同様に一つ飛ばしで穴にスポークを通していき、空いている穴に反対側からスポークを通すようにします。

ホイールの回転方向の右側から見た場合、イタリアン組と同じように、外側に出て来るスポークが、ハブの回転方向に対して引っ張られる向きになるようにリムに繋いでいきます。

反対側のスポークをリムに繋げるときには、ハブの内側から出ているスポークを、回転方向に対して引っ張られる向きに取り付けていきます。

この部分がイタリアン組との違いになります。

特に、後輪に取り付ける場合で、ディスクブレーキの場合によく使われる組み方ですが、ディスクブレーキの場合は、ハブでタイヤの回転を止めます。

そのとき、外側から見てスポークが引っ張って回転を止める方向に力が掛かるようになります。

ロードバイクのホイールでも、イタリアン組やジス組のような組み方は、それぞれの理由で回転方向が決まってくるのです。

ロードバイクのホイールは見た目だけでなく力の掛かり方で向きが決まる!

ロードバイクのホイールの向きは見た目にこだわれば決まってきます。

ただし、サイクリング程度であれば、もしもホイールの向きが逆になっていても、走行に大きな問題はありません。

しかし、レースやスピードにこだわるのであれば、スポークの組み方から、ホイールの向きにこだわってみてはいかがでしょうか。