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giantのロードバイクはなぜ激安?世界最大自転車会社を解説

2018.5.26

giantは、1972年に創業された台湾の自転車メーカーです。

その規模は世界最大の自転車メーカーといわれ、特にロードバイクは、ツールドフランスを始めとしたビッグレースでも使用されるなど、高い評価を得ています。

その一方で性能に比べて価格は激安、という意見があります。

今回は、giantがリーズナブルな価格を実現している理由について解説していきます。

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giantのロードバイクは激安?

giant(正式名称は、ジャイアント・マニュファクチュアリング)、は1972年に台湾で創業された自転車メーカーです。

アメリカの大手自転車メーカーのOEM(委託者ブランド名製造)を手掛けることで発展しました。

世界的に有名なブランドのロードバイクも、実際の開発や製造はgiantが手掛けている、という例も少なくありません。

giantは、各社のOEMを手掛ける一方、自社ブランドでもロードバイクを数多くリリースしています。

giantロードバイクの中でも、TCR ADVANCED SLはツールドフランスを始めとしたビッグレースでも使用される、最高峰のバイクです。

価格は、SHIMANO DURA ACEフルコンポで、完成車850,000円(税抜)となっています。

TCR ADVANCED SLは、フレーム単体で300,000円(税抜)となっていますが、同じくツールドフランスで使用されているイタリアンブランド、ピナレロのフレーム、DOGMAはgiantの倍以上の価格をつけています。

イタリアンブランドよりは、ややリーズナブルな米国製のTREKのフレームでも、50万円以上はします。

自転車に詳しくない方からすれば、「85万円は高い!」と思うかもしれませんが、他のブランドと比較すると激安といってよいレベルでしょう。

giantのロードバイクが激安な理由は?

giantがロードバイクを激安な価格で販売できる理由の一つに、他社のOEMで培った高い生産技術にあります。

いくら高性能なフレームであっても、一つ一つ手作りしていたのでは、低価格を実現することはできません。

giantのロードバイクが激安な理由は、生産ラインが機械化されていることです。

ロードバイクの複雑な形状のフレームについては、大量生産が可能な体制が整えられているのです。

現在、giantは台湾を中心に世界に9ヵ所の工場をもち、その生産台数は全世界で650万台となっています。

かといって、単なる大量生産メーカーではなく、最新の生産技術であるリーン生産方式を採用しています。

自転車は同じ車種でもフレームが複数用意され、コンポーネントも価格別に異なるものが用意されるなど、少量多品種生産が求められます。

放っておくと、原材料の在庫が積み上がり、生産ラインに歩留まりが生じるリスクが非常に高いのですが、giantの工場では、可能な限りそういったリスクを避ける取り組みが行われているのです。

giantが激安なのではなく他社の価格が高いだけ

giantがロードバイクを激安な価格で提供できるのは、自社で開発、生産を行っているためです。

giantからOEM提供を受ける他社では、giantからフレームを購入して、そこに自社ブランドとしての利益を加えて販売することになります。

このため、giantよりも価格は高くなってしまうのです。

つまり、giantの方が適正価格で、他社ブランド製品はそのブランド料の分だけ、余計にお金を払っているともいえるのではないでしょうか。

もちろん、他社ブランドには独自のブランドストーリーやイメージがあり、またカラーリングやデザイン面での魅力もあり、不当に高いわけではないのですが、それらは自転車の基本性能とは一切関係ない部分です。

とはいえ、まだまだgiantには安い値段のロードバイクメーカーというイメージは強いようです。

しかし、日本国内でもプロショップをオープンさせるなどの取り組みにより、giantに対する見方も変わってきています。

名より実を重んじるユーザーには、giantは激安ではなく、適正な価格のメーカーという意識も強くなってきているのではないでしょうか。

激安ロードバイクを実現するgiantの高い技術力

giantの強みはなんといっても高い技術力と、それを自社工場で製品化できる点にあります。

たとえば、ロードバイクではまだまだ主流のアルミフレーム。

スチールフレームに比べて軽いのが特徴ですが、強さでは劣ることから、それを補うために必要な部分は分厚く、剛性に関係ない部分は薄く、フレームを成形する必要があります。

giantでは、車種によってさまざまな形状が必要なアルミチューブについて、すべて自社工場において、高度な液圧成形や曲げ加工を行っています。

加工済みのアルミチューブをすべて金属メーカーに発注していると、原材料在庫が増え、管理や保管に手間やコストがかかることになりますが、giantは金属メーカーから、無加工のアルミパイプを納入するだけなので、部材に無駄が生じません。

また、giantは、トップチューブのアウターストッパーなどをロボットを使って自動的に溶接する一方、美しい仕上げが必要な部位については、最高ランクの職人が手仕事で仕上げ加工を行うなど、メリハリをつけた生産方法がとられています。

こういったアルミフレームの加工一つをとってみても、激安といわれているgiantのロードバイクが単なる安物とは違うことが理解できるのではないでしょうか。

カーボンフレームのロードバイクでもgiantなら激安

レースではすでに主流となったカーボンフレームのロードバイクですが、まだまだ高価なイメージがあります。

giantのカーボンフレーム作りは25年以上の歴史を誇り、すべて自社工場で製作しています。

有名なブランドであっても、実はカーボンフレームについては設計のみで、専門のメーカーに実際のカーボンフレーム制作を委託しているメーカーは少なくありません。

また、実際にカーボンフレームを作っているといっても、加工済み状態のカーボンを仕入れてフレームを制作しているメーカーもあります。

giantの場合は、まずカーボンを繊維の状態で仕入れます。

さまざまな種類のカーボン繊維を、それぞれの特性に縫い合わせてシート状になったものをさらに加工してフレームを成形していきます。

世界的に見ても、これほど大規模にカーボンを加工しているメーカーはなかなか見当たりません。

カーボン繊維の状態から自社で購入しているので、半加工品を使用するのに比べるとコストは大幅に下げられます。

実際にgiantが製造したカーボンフレームを、OEMとして購入しているメーカーも多いほどなので、giantのカーボンバイクは激安、という評価につながっているのでしょう。

これは激安!giantのロードバイクのおすすめは

イタリアの有名ブランドバイクに比べると、ブランド的な神通力は劣るといわれているgiantですが、その分、コストパフォーマンスは抜群です。

さまざまなロードバイクがラインナップされていますが、その中でもおすすめはTCR ADVANCED 2(195,000円(税抜))です。

上位グレード譲りの、本格的なカーボンフレームのロードバイクでありながら、定価で20万円を下回る価格を実現しているのは、激安といっても大げさではないでしょう。

他メーカーの低価格カーボンバイクでは、コンポーネントでコストダウンすることが多いのですが、このTCR ADVANCED 2ではSHIMANO 105が装着されています。

そして、クロスバイクからのステップアップ入門用ロードバイクとして最適なだけでなく、コンポーネントやホイールをアップグレードすることで、レース機材としても十分な実力を備えています。

激安?いやgiantこそ適正価格

giantのロードバイクが激安、といわれる理由が理解いただけたでしょうか。

giantの自転車生産の実態をみると、「激安」というよりも、むしろgiantのロードバイクこそが適正価格なのではないかとも思ってしまいます。

しかし、いまだにgiantについて、イタリアの有名ブランドに比べると安物という印象をもつ人もいるようです。

giantの値付けが正直過ぎた、ともいえるのでユーザーにとってはありがたいことですが、ブランドイメージを高めるという点については、少し失敗だったかもしれませんね。

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