フルクラムの各種ホイールのグレードとメンテナンス方法

フルクラムは、ロードバイクのホイールメーカーとして、とても有名で、3大ホイールメーカーとして呼ばれたりすることもあります。

そんなフルクラムのホイールを、ただ乗りつぶすのはもったいないです。

メンテナンス方法を知ることで、性能を引き出し、長く使っていきましょう。

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フルクラムのアルミリムロードホイールについて

フルクラムのロードホイールですが、種類が豊富です。
また、使用しているハブによって、メンテナンス方法も違います。

それではまず、ホイールの種類を見ていきましょう。

まずはアルミリムのものですが、グレード順に下から挙げていきます。

・レーシング7LG
・レーシング5LG
・レーシングクアトロLG
・レーシング3
・レーシングゼロC17
・レーシングゼロナイト
・レッドウインドXLR

また、レーシング3は、2way-fitとなり、チューブレス対応モデルがあります。
さらに、レーシングゼロには、コンペツィオーネというモデルがあります。

これとは別に、完成車用ホイールのレーシングスポーツというモデルもあります。
これは、完成車の価格帯等から考えても、レーシング7と同等と見てよいでしょう。

最上級のレーシングゼロナイトは、アルミリムですが、リム面にプラズマ電解酸化処理を施すことで、ブレーキング性能の向上が図られています。

さらに、リム穴をなくすことで、リムテープ不要、そして、剛性の向上が図られています。

レッドウインドXLRは、カーボンコンポジットですが、ブレーキ面はアルミですので、アルミリムとして入れてあります。

また、グレードごとにハブも変わっており、スチールベアリング~CULTベアリングまで様々です。
このベアリングの種類については後述します。

フルクラムのカーボンリムロードホイールについて

次は、カーボンリムのロードホイールについて、ご説明していきましょう。

こちらも、フルクラムは種類が豊富なため、自分のホイールのハブの種類を知り、メンテナンス方法を確認しておきましょう。

こちらもグレード順に下からご紹介します。

・レーシングクアトロカーボン
・レーシングゼロカーボン
・レーシングスピード(35)
・レーシングスピード(ライト)XLR
・スピード

並びとしてはこうなのですが、実際のところ、レーシングゼロカーボンと、レーシングスピードの順番は、はっきり分からないところもあります。

レーシングスピード、及びXLRは、昔から販売されているもので、最新の技術が反映されているわけではありません。

例えば、ブレーキ性能の向上を図るための3Diamont処理も、レーシングクアトロカーボンにはあっても、上位であるレーシングスピードにはありません。

ちなみに、レーシングスピード35にはあります。
また、ディスクブレーキモデルがあるのは、クアトロカーボンだけです。

そして、以前はレーシングスピードXLRが最上位でしたが、一昨年あたりに、スピード40Tが登場し、昨年40Cも登場したため、最上位モデルはこちらになっております。

こちらも、ハブは材質含めて、スチール~CULTベアリングまで様々ですので、後述にて解説していきます。

フルクラムホイールのハブについて

次に、ハブの種類についてご説明していきます。

フルクラムは、グレードによって、使用しているベアリングが違います。
まずは、一般的なスチールベアリングについてです。

<アルミリム>
・レーシング7LG
・レーシング5LG
・クアトロ
・クアトロ3

<カーボンリム>
・レーシングクアトロカーボン
・レーシングスピード
・レーシングスピード35

このベアリングは、一般的なスチール製のものです。

次に、USBベアリングです。

<アルミリム>
・レーシングゼロ
・レーシングゼロナイト

<カーボンリム>
・レーシングゼロカーボン
・スピード40C

USBは、『ウルトラスムースベアリング』の略で、鋼球がセラミックになっています。

セラミック自体は摩耗しにくいのですが、スチールとは硬さが違うため、メンテナンスせずに使用していると、スチールのレースが摩耗していきます。

最後にCULTベアリングです。

<アルミリム>
・レーシングゼロコンペツィオーネ

<カーボンリム>
・製品名にXLRがついているもの
・スピード40T

CULTは、『セラミックアルティメットレベルテクノロジー』の略で、レース及び鋼球がセラミックになっています。

よって、摩耗耐性が高く、メーカーはメンテナンスフリーと謳っています。
ですが、高い性能をずっと維持し続けようと思うのであれば、多少のメンテナンスは必要になります。

このように、ホイールによって、3種類のベアリングタイプが使い分けられています。

フルクラムホイールのハブのメンテナンス方法

さて、ここからは、フルクラムのホイールのメンテナンス方法についてご紹介していきます。
ホイールのメンテナンスで、メインとなるのは、ハブのメンテナンスです。

まずは、ハブを分解していきましょう。
リアさえ分解できれば、フロントに関しては何も問題ありませんので、リアハブについてご紹介していきます。

<用意するもの>
・5mmアーレンキー
・2.5mmアーレンキー
・17mmスパナ
・スプロケットリムーバー
・ロックリングリムーバー
・グリス

まずは、スプロケットリムーバーと、ロックリングリムーバーを使って、スプロケットを外します。

その後、フリー側、反フリー側共に見えているアーレンキーが刺さるネジを緩めるのですが、この時、フリー側及び、反フリー側にある六角の部分を、17mmスパナで押さえておきましょう。

そして、緩める際に注意したいのは、フリー側のネジは逆ネジになっており、時計回りで緩むということと、反フリー側は正ネジになっているということです。

あとは、反フリー側にある玉当たり調整用の部分を、3mmのアーレンキーを使って緩め、反時計回りに回して外すと、シャフト部分とフリーボディが外れます。

こうすると、ハブ内のベアリングと、ダストシールが確認できますので、千枚通し等の細いものを用いて、ダストシール、及びベアリングを保持器ごと外してください。

このとき、鋼球が落下しないよう、なくさないよう注意してください。
これでハブのベアリングが外れます。

ハブやフリーのベアリングメンテナンス

取り外したベアリング、ダストシール、シャフト及びハブ本体側も、パーツクリーナーで清掃しましょう。
清掃が完了したら、ベアリングと、シャフトにグリスを塗布します。

このとき、ベアリングの鋼球を落とさないように注意してください。
あとは、取り外したときと逆の手順で組み付けていけば完成です。

ちなみに、フリーのベアリングについてですが、メンテナンスフリーですので、余程のことがなければ手を出す必要はありません。

<作業に必要なもの>
・ベアリングプーラー
・ベアリング圧入工具
(自作するのであればM8×100のボルト、外幅26mmワッシャ3枚、30mmワッシャ1枚)
・スナップリングプライヤー(穴用、先端が真っすぐ)

作業内容は、外側方向のベアリングを、プーラーをかけて引き抜き、アルミのスペーサーを外し、スナップリングを外し、ベアリングを引き抜く、という流れです。

ちなみに、ベアリングは、片側シールで内側をグリスで給脂しつつ、シールしている状態ですので、下手なことをしてしまうと状態が悪化するだけです。

おすすめできるものではありませんが、フルクラムホイールのメンテナンスの一つとして、簡単にご説明させていただきました。

ハブの玉当たり調整とハブ以外のメンテナンス方法

組みあがったら、最終調整として、玉当たり調整というものがあります。

ベアリングとレースの当たりを調整するわけですが、当てすぎると回転が渋くなり、緩いとレースが摩耗して、ホイールが使えなくなります。

というわけで、ポイントは、『組付けた状態で調整し、ガタが絶対に出ないようにすること』です。
感覚的には、アーレンキーで締めていき、重くなるところから15°戻したあたりでしょうか。

調整時は、自転車をひっくり返していると思いますが、その状態でフレームを押さえ、ホイールを上下左右に揺すりましょう。

少しでもガタがあれば調整してください。
面倒だからと怠ると、ホイールが使えなくなります。

玉当たり調整自体は、ハブ分解時だけではなく、走る距離にもよりますが、3~6ヶ月ごとに確認しましょう。

ちなみに、玉当たり調整は、大手であればシマノ、カンパニョーロ、フルクラムは該当しますので、知っておいて損はありません。

さて、他のハブ以外では、大きなメンテナンスはありませんが、ブレーキ面やブレーキシューに異物が付着していないかは、確認しておいたほうがいいでしょう。

濡れた路面を走ったあとは特にですが、小さな石が付着していることがあります。
その状態でブレーキをかけると、ナイトであればリムの電解処理が落ちますし、カーボンリムに傷が入ります。

ホイールのメンテナンスは定期的に行いましょう

フルクラムのロードホイールと、メンテナンスについてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

少しばかり面倒と思うかもしれませんが、慣れると大変な作業ではありません。

それに、走行性能の維持をすることができ、ホイールが長持ちするようになります。

しっかりメンテナンスを行い、自転車ライフを楽しみましょう。