自転車のブレーキの修理や調整方法!修理費用の相場まで

自転車のブレーキが故障した時、どのような対処をして良いのかわからない時ってありますよね。

お店で修理するにしても、ご自身で修理するにも方法や手段がわからない方も多いと思います。

今回はブレーキの調整、修理方法や、お店に頼む際にかかる費用などについてご説明していきます。

自転車のブレーキが故障する原因

自転車のブレーキの故障の原因として、多くあるのがワイヤーが切れてしまっている事です。

ブレーキのワイヤーは、頻繁に切れてしまうものではないのですが、長年乗っているとやはり消耗してしまいます。

ワイヤーが切れてしまった場合、ワイヤーを交換しなければなりません。

また、故障の原因は他にもあります。

全く効かなくなったのではなく、少し効きが鈍くなった程度でしたら、調整のみで改善する事もあります。

しかし、どちらにせよワイヤーの点検は必要です。

もしも、ブレーキに違和感を感じたらすぐに点検とメンテナンスを行いましょう。

1番はお店に修理を頼む事ですが、今回はご自身でも出来る調整方法と修理方法もご紹介していきます。

自転車のブレーキが鈍くなった時の調整方法

自転車のブレーキの動作がなんとなく重い事ってありますよね。

そんな時は、オイルを注入してみると改善する場合があります。

1番は専用の自転車オイルを用意するのが良いですが、100均やホームセンターなどで売っている、液状の機械油でも大丈夫です。

しかし、ここで注意点があります。

スプレー式のオイルの中には、油膜を作るタイプのグリスがあります。

このタイプのオイルは、元々自転車にさしてあるオイルを溶かしてしまう可能性があるので使用しない様にしましょう。

まずは、ブレーキレバーを握ったり離したりしながら、ブレーキの様子を確認しましょう。

すると、ワイヤーで稼働している部分がわかるはずです。

物と物が触れる部分などに、オイルを数滴注入していきましょう。

あまり注入しすぎると、逆効果になってしまいますので、数滴で構いません。

注入したら、ブレーキレバーを数回握ってみましょう。

これで、動きが良くなるかと思います。

もしも、この修理方法で改善しない場合は他に原因があります。

自転車のブレーキレバーの調整方法

オイルが原因ではない場合、自転車のブレーキレバーが原因の可能性があります。

ブレーキの効きすぎや、効きが悪い時に、ブレーキレバーの付近にあるネジを回す事で改善される場合があります。

ネジの場所は、ブレーキレバーに付いているワイヤー付近にあり、ワイヤー側とレバー側の2つあります。

ワイヤー側のネジを回すとブレーキの調節が可能で、レバー側のネジは調整したワイヤー側のネジが動かない様にするためのネジです。

調整する際は、固定してあるレバー側のネジを緩め、ワイヤー側の調整ネジを手で回していきます。

ネジを緩めるとブレーキの効きが強くなり、反対に回すと効きが弱くなります。

調整を終えたら、ブレーキシューとリムを確認しましょう。

この部分が接触していないければ大丈夫です。

ブレーキシューと車輪の間隔は2mmほどが丁度良いです。

最後にレバー側のネジを締めしっかりと固定し作業終了です。

オイルやブレーキレバーを調整しても良くならない場合、修理が必要かもしれません。

自転車のブレーキ修理料金の相場

自転車のブレーキが故障してお店に修理を出す場合、やはり修理にかかる料金が気になることだと思います。

あくまでも相場の価格になってしまいますが、参考程度にご紹介していきます。

・ブレーキの調整 前輪450円程度 後輪500円程度
・ブレーキゴム交換 680円程度
・ブレーキワイヤー交換 700円程度

この他に、ワイヤーなどの部品代が加算されます。

ワイヤーなどの部品についても、ワイヤーのメーカーや種類によって違いますが、特にこだわりがなければ500円以内には収まると思います。

ブレーキは1度交換してしまえば、頻繁に交換するパーツではないので、不具合を感じたら自転車ショップに持っていきメンテナンスを行うことをオススメします。

また、ブレーキの修理だけではなく、お店では様々な修理を請け負ってくれます。

ご自身で修理するのも良いですが、1番はやはり自転車ショップに持っていく事です。

特に、ブレーキは自転車にとって命綱と言っても過言ではないパーツですので、ご自身で修理する事に自信がないのであれば、迷わずお店に持っていきましょう。

ブレーキワイヤーの修理方法 その1

自転車のブレーキ修理をご自身で行いたいという方も中にはいらっしゃると思います。

簡単ではありますが、その修理方法についてご説明していきます。

まずは準備する物です。

・ブレーキケーブルセット
・ペンチ
・ワイヤーカッター
・コンビネーションレンチ10mm
・金属やすり
・千枚通し(目打ち)
・モンキーレンチ
・金づち
・ドライバー

上記の物を事前に用意しましょう。

まずは、車輪側のワイヤーを固定しているネジをレンチで外していきます。

次に、ブレーキレバーのワイヤーを外していきましょう。

この時に、レバー内側にタイコがありますので、溝からワイヤーを外していきます。

それから、後輪ブレーキ下にあるボルトを緩めていきましょう。

外さない程度にボルトを緩めたら、ワイヤーが外れると思いますので外していきます。

次に、後輪と繋がっているブレーキレバーからワイヤーを外していきましょう。

外し終えたワイヤーと、新しく用意したワイヤーを並べ同じ長さでカットしていきます。

この時に、カットしたワイヤーの断面をヤスリで綺麗に揃えましょう。

次に、アウターワイヤーにキャップを取り付け、インナーワイヤーを通していきます。

左のブレーキレバーに外した時と逆手順でワイヤーを取り付けていきましょう。

取り付けたら、アウターキャップをセットし、ブレーキに通していきます。

この時に、ワイヤーの固定ボルトは本締めせずに仮締めしておきましょう。

ブレーキワイヤーの修理方法 その2

次に、右ブレーキレバーにワイヤーをセットします。

アウターキャップをはめ、アジャスター、固定ボルトの順にセットしていきましょう。

セットを終えたらブレーキワイヤーを固定していきます。

ブレーキシューを内側に抑えて、ワイヤーを引っ張りながら固定ナットを締めていきましょう。

この時、ブレーキシューと車輪の間隔は2mmが理想的です。

その次に、ブレーキレバーを握り、ブレーキの調整を行いましょう。

レバーがハンドルについてしまう場合は、再調整が必要です。

調整を終えたら本締めしていきます。

次に、後輪ブレーキの調整です。

先ほど仮締めしておいたナットを少し緩め、ナットがついている部分をハンドル側に押します。

ワイヤーが張った状態になったら、固定ボルトを強めに仮締めしていきます。

次に、ブレーキレバーを握り、効きを確認しましょう。

前輪同様レバーがハンドルにつかないように調整します。

そして、ブレーキの効きが良い状態になったら本締めし、ワイヤーキャップをはめていきます。

最後に、必ず自転車に乗り、ブレーキの効きを最終確認して下さい。

これで、ブレーキの修理完了です。

こまめな点検で安全に自転車に乗ろう!

今回は自転車のブレーキについて修理方法から調整やお店での料金の相場までご説明しました。

ブレーキは自転車で最も大事な部分です。

定期的に点検やメンテナンスを行い安全に自転車に乗りましょう。