防犯登録された自転車に貼ってあるシール、必要なの?

自転車置き場や、街で走っている自転車・・・よく見ると、どの自転車にも防犯登録のシールが貼ってあるような気がします。

この防犯登録シール、必要なのでしょうか。
剥がしてはいけないのでしょうか。

今回は、自転車の防犯登録シールについてご紹介します。

自転車の防犯登録って必要ですか?

自転車は基本的に購入したら防犯登録を行うように義務付けられています。
しかし、行わなくても特に罰が与えられることはありません。
もし、盗まれた場合、手元に戻ってくる確率が上がるというだけですが、自転車は頻繁に買い替えるものではないので、出来れば買い直すよりも戻ってきてくれた方が良いですよね。

この決まりは新品でも中古でも変わりません。
どちらも登録対象として見なされます。

自転車を買った店か、「防犯登録所」という看板があるホームセンターなどへ行けば手続きを行うことが出来ます。
その際は500円ほどの手数料と、免許証など身分を証明出来るもの、場合によっては自転車そのものを持っていきましょう。

防犯登録をすると自転車に登録をしたことを表すシールが貼られます。
そして警察には登録番号、車体番号、所持している人の名前と住所、電話番号がデータとして記録されます。
これは地域によって年数は異なりますが、大体10年間ほど記録が残っています。

最後に登録カードが貰えるので、内容に誤りがなければこれで登録は完了となります。

住所が変わった場合の防犯登録について①

自転車の持ち主はそのままですが、結婚や引っ越しなどで住所や名字が変わる場合は、防犯登録をやり直さなければならないのでしょうか。
これは、同じ都道府県内にいるのなら、内容だけを変更可能となっています。
しかし、今まで住んでいた都道府県の外へ行く場合、少し違う方法を取ります。

まずは、同じ都道府県にとどまる場合です。
登録カードと身分証明書、いくらかの手数料(都道府県によって金額は異なります。無料で引き受けてくれるところもあるようです)を持って、防犯登録を行った店舗へ行きましょう。

都道府県によっては、警察署では登録の取り消しが出来ないことがあります。
前もって自分が住んでいる地域を管轄している警察署の生活安全課に手続きが出来るのかを聞いておきましょう。

変更箇所は住所や電話番号などで、登録番号は変える必要がありません。

もし、登録カードをなくしてしまったら、代わりに車体番号などが書かれている保証書や領収書を持っていき、提出すれば受理してもらえます。
自転車そのものを持っていって、登録シールを見せるのも良いかもしれません。

住所が変わった場合の防犯登録について②

今まで暮らしていた都道府県の外で自転車の防犯登録を行う場合は次のようなやり方になります。

まずは「登録カード」「身分証明書」「自転車本体」「登録手数料」を用意しましょう。
自転車には登録を証明するシールが貼ってあるので、これを見せれば登録済みか否かということが一目で分かります。

手続きは購入した店か大手の専門店、最寄りの交番や警察署を利用することになりますが、基本的に購入店と警察は登録の取り消しを、専門店は再登録を引き受けています。

警察署で手続きをする場合には、事前に住んでいる地域が管轄下に入っている警察署に、手続きは可能かどうかを聞いてみて下さい。

具体的な方法についてですが、前に住んでいた都道府県の登録内容を消して、引っ越した先で改めて登録します。
細かい点や手数料の金額、登録されている期間は都道府県によって違いがあるようです。

登録と取り消しの両方を転居した先で行えるところもありますが、ほとんどの場合は引っ越す前に取り消しておくことになるでしょう。
再登録は自転車を扱っている店舗なら大抵の店で引き受けてくれるかと思われますが、自分の店で売っていない自転車は対象外ということもたまにあるので気を付けて下さい。

自転車を捨てたい!防犯登録シールはどうすれば?

自転車を捨てたい場合、防犯登録を取り消す必要があります。
自転車に貼られている登録シールを剥がせば良いのではないかと思うかもしれませんが、剥がすのにはかなり手間が掛かる上に、そもそもこれでは登録を消したことにはなりません。
正規の手続きを踏んで、きちんと抹消するようにしましょう。

必要なものは登録者本人の身分証明書と登録カードです。
もしも、カードを紛失してしまった場合には、自転車本体を持っていきましょう。
シールが登録カードの代わりになります。

防犯登録の取り消しは、登録した地域でしか出来ません。
しかし、引っ越しなどがあって、別の場所へ移ってしまった時には電話をすれば受け付けてくれます。

なお、登録を取り消さないまま捨てるのは絶対にやめて下さい。
また、登録されている自転車をリサイクルショップなどに売ると、それを買った人が盗んだのではないかと疑われる可能性があります。

何処かに売る時や、誰かに譲る時は、登録が取り消してあるかどうかを確認しておいた方が良いでしょう。

自転車の防犯登録シールを剥がしたい!

自転車の防犯登録は済ませたものの、シールが車体と馴染まないので剥がしたいと感じる人は少なくないようです。
シールを剥がしても登録自体は取り消されないので、剥がしてしまっても構わないのですが、一度剥がすと「再発行は不可能」ということだけは頭に入れておきましょう。

このシールは、防犯登録されていることを分かりやすく示しているものなので、デザイン性を優先させるとあっさり盗まれてしまうかもしれません。

そのリスクを背負ってでも良いから剥がしたいという人は、シールをひたすら温めてみましょう。
ドライヤーやファンヒーターの温風を数分間浴びせれば、あっという間に剥がれます。

ただし、自転車の色が薄めのものだとシールを剥がした跡が残ることがあります。
そんな時は泥除けの辺りに貼ってもらうか、自分で貼りたいからと告げて、シールを持って帰れば良いでしょう。

しかし、やはり自転車の見た目とはしっくり来なくても、安全のためには貼り付けておくことをおすすめします。

ロードバイクにも防犯登録シールを貼っておこう

自転車には種類を問わず防犯登録シールを貼るようにして下さい。
特にロードバイクなど、高価なスポーツタイプのバイクは軽くて解体しやすいものが多いため、盗難の対象として狙われやすく、簡単に持って行きやすいというタイプの自転車なのです。

義務化されている防犯登録を行っておけば、盗まれても取り戻せる確率は高くなります。
仮に何処かへ売られてしまった場合でも、車体に登録されている番号から持ち主が判明したことで戻ってきたケースもあるようです。

ロードバイクなどに乗っている人は、デザインに合わないからと登録シールを貼りたがらない人も多いようです。
そのため、目立たない位置に貼っている人も珍しくありません。

しかし、このシールは「防犯登録している」ということを周りにアピールするためのものでもあります。
つまり目立つ位置に貼り付けなければあまり意味がありません。

自転車を盗もうとしている人への牽制としての役割も持っているので、なるべく一目で分かるところに貼るようにしましょう。

自転車には防犯登録シールを貼ろう

お店で直接購入した自転車は、お店の人が防犯登録シールを貼ってくれるようですが、インターネットで購入した場合や譲り受けたときに自分で防犯登録をする必要があります。
また引っ越しをした場合、再登録が必要になることもあります。

防犯登録は、大切な自転車を守るためのものです。
面倒くさがらずしっかり行いましょう。