自転車の空気圧は、ママチャリでも測定できる!

皆様の自転車は、しっかり空気が入っていますか?

自転車のタイヤに空気が入っていないと、とても走りづらいですよね。

今回は、基本的な空気の入れ方から、ママチャリでできる自転車の空気圧の測定や、空気圧の単位についてご紹介します。

自転車の空気の入れ方

空気を入れる方法をご紹介します。

まず、英式バルブなら、英式クリップというアダプターが要ります。

ポンプによっては、英式バルブ専用口金だけがホースの先に付いていることがあります。これは、トンボ口という名称です。

次に英式クリップのニップルを、口金に押し込んで、ロックレバーを倒してロックしてください。

ロックしたら、バルブキャップを外し、トップナット部に英式クリップの切り欠き部をかけて、挟みます。
こうすれば空気が入ります。

いよいよ、ポンプのハンドルを持ってポンピングしましょう。
自転車のバルブは、圧力がいります。

入れ始めは力がいるので、ポンプのストロークをいっぱいに使ってポンピングしてください。
空気入れの前に、トップナットを緩めれば空気が入ると思っている人がいますが、それは違います。
緩めたら、チューブの中の空気が漏れるので注意しましょう。

また、英式クリップがずれると空気が漏れます。
バルブの場所を考えて、90度にしてください。

次はママチャリの自転車の空気圧についてご紹介していきます。

自転車の空気圧、ママチャリでも測定できる?

ママチャリ自転車でも、空気圧の管理はきちんとしましょう。
しかし、ママチャリの英式バルブは、空気圧が測定できない作りになっています。

タイヤに指定空気圧が載っています。
そして、正しく空気を入れてください、のようなことも書いてあります。

こうなってくると、「ママチャリの英式バルブは、空気圧が測れない作りなのに、どうすればいいの?」って思ってしまいますよね。

調査した結果、測定方法の目安がわかりました。

その目安とは、指で押さえてへこまない、軟式ボールくらいの硬さ、ということです。

かなりアナログな目安になりますので、もっと正確に管理したい場合の方法をご紹介します。

それは、空気圧計付きのアダプターです。
仕方ないのですが、お金はかかってしまいます。

約1,000円ほどかかるのですが、楽しそうなのでトライしてみました。

今回使用したものは、【パナレーサー ACA-2-G(キャップゲージ付) 】です。
空気圧計機能付きでした。
それが魅力的なので、購入してしまいました。

自転車の空気圧をママチャリで測定!取り付け手順

使用方法は、とても簡単です。
元の虫ゴム式を外して、交換するだけになります。

バルブ1本に対して、3つの部品からできています。
もっこりとしている部品が、空気圧計です。

これは、バルブのキャップの役割も兼ねています。
キャップ代わりに、ねじ込んで使用します。

空気圧が測れない英式バルブを、空気圧が測れる米式バルブに交換可能です。
小さいパーツは、空気を密閉するパッキン機能があります。

取り付け方法のご紹介です。

①虫ゴム一式を取ります。

②インナーアダプターを軽く乗せます。

③②の上から、アウターアダプターをねじ込めば、英式バルブから米式バルブに変わります。

④ポンプの口金をつないで空気を入れます。
英式クリップはいりません。

⑤空気圧計機能付きのキャップを付けます。
アダプターが緑になれば、空気圧が正しいということです。
手早くねじ込むのがポイントです。

以上で出来上がりです。
次は、自転車の空気圧、ママチャリの測定精度のご紹介です。

自転車の空気圧、ママチャリの測定精度は?

ママチャリの自転車の空気圧計の精度をチェックしてみました。

まずは、300kPaちょっとほど空気を入れました。
空気圧計付きポンプをおすすめします。
空気を入れすぎるとバーストすることがあるので気をつけましょう。

空気を入れてから空気圧を計ると337kPaです。
その後にキャップ型空気圧計を付けました。
このキャップの色で空気圧が分かるというものです。

最初は緑色の筒が上がってきました。
それからキャップを緩めていくと、黄色がちょっと見えてきます。

その段階で、空気圧を計ると262kPaです。
取扱説明書では、黄色の時点で240kPaになっているのでOKです。

半分赤色が見えるようにさらに空気を抜きました。
ここで234kPaです。

赤色が全て見えるまで空気を抜きます。
空気圧は211kPaです。
説明書では赤色が全て見えたら220kPaと書いてあるので成功です。

このキャップの精度が分かったので、最後は空気を抜ききりました。
キャップ型の空気圧計の精度はとても良かったです。
精度が高いのにはびっくりしました。

また、緑の筒が下がり終わってもタイヤが硬かったのにも驚きました。
キャップ型空気圧計を使用するときは、赤い部分が見えてから空気を入れましょう。

空気圧の単位

ママチャリの自転車などのタイヤに使われる空気圧の単位をご紹介します。

タイヤの圧力単位の表しかたは、4種類あります。

kPaは、メインで使われることの多い単位です。
国際単位系の定める圧力・応力の単位で、今作られているタイヤは、この単位で空気圧を表すことがISOで推められています。

kgf/㎝2は、メートル法を使う国で使用されます。
日本でも、車のタイヤ空気圧は、「何キロ」と表されることがよくあります。

barは、大気圧を表すのに使用されるバールです。
ヨーロッパで頻繁に使用されていて、メートル法の圧力単位の一つになります。
先ほどの、kgf/㎝2と同じです。

PSIは、Pound per Square Inchの略になります。
ポンド/平方インチで表します。
ポンドを使用するアメリカなどで人気があります。
タイヤの空気圧を計るタイヤゲージも刻まれている圧力単位が、メーカーで違っています。

タイヤゲージには、4種類全部の圧力単位を表せるものがあります。
一つ持っていると便利でしょう。

空気圧の単位換算、簡単な方法

ママチャリの自転車の空気圧に続いて、空気圧の単位換算です。
とても簡単な換算法をご紹介します。

日本人に一番なじみがある kgf/㎝2に換算します。
kPaで表してあれば、100で割ります。

(例)300 kPaなら 300 kPa ÷ 100 =3 kgf/㎝2です。

より正確に言うと、98で割るともっと近い値になりますが、これで十分です。
barで表されていたら、換算しなくて大丈夫です。

(例)3 barの場合 3 bar = 3 kgf/㎝2です。

PSIなら、0.07を掛けます。

(例)50 PSIなら 50 PSI × 0.07 =3.5 kgf/㎝2です。

これも近い値なのですが、精度は高いです。
「ダブル・オー・セブン」と覚えましょう。

PSIをkPaに換算するなら、7を掛けましょう。

上記の例だと、 50 PSI × 7 =350 kPaです。

PSI表示は、自転車タイヤでよく出るので、覚えておきましょう。

空気不足に注意

いかがでしたか?

自転車のタイヤにとって、空気はとても大切なものです。

空気不足はパンクの原因にもなりますから、空気が少ないと感じたら、こまめに空気入れを行いましょう。

今回ご紹介した空気圧の測定に興味がある方は試してみてください。