ネット全盛の現代は「口コミ」をマーケティングに活かす企業も多いように、一つのコミュニケーションツールとして確立されている印象すらあります。
トレックは世界を代表するスポーツバイクメーカーですから、当然ですが様々な口コミが広まっています。
「豊富なラインナップを誇るロードバイクには一体どんな口コミがあるのか?」を検証してみましょう。
口コミの影響力
「そもそも「口コミ」とは何か」という疑問を持っている方もいるかもしれませんので、簡単にご説明させて頂きます。
口コミは造語であり、「口頭におけるコミュニケーション」の略と見られています。
テレビや新聞などの「マスコミ」との対比で生まれたと言われており、「物事や人物に対するうわさ」という解釈でよいと思います。
以前は学校や職場、町内など小さなコミュニティで発展するのが口コミでしたが、SNSが全盛のネット時代になり、今は単なるうわさが世界を飛び回ります。
影響力のある人間の発言であれば、それがどんなに信憑性を欠いていたとしてもそちらに流されてしまうのが口コミの怖いところです。
ロードレースにおいて、もし有名な選手が「自転車のせいで負けた」とでも発信すれば、それが全世界に瞬く間に広がり、そのメーカーの売り上げに影響を及ぼしかねません。
これはものの例えであり実例ではないですが、現代の口コミとはこういうものです。
今回はトレックのロードバイクについての口コミを確認していきますが、大前提として口コミはあくまでも個人の主観ということを念頭において頂きたいと思います。
トレックのロードバイクは近年「乗りやすい」という口コミが多い
トレックのロードバイクについての「口コミ」は、ユーザーが世界中に存在する大メーカーですので、ありとあらゆる意見が散見されます。
その中でも最近目立っているのが、ツール・ド・フランスなどを始めとした大レースに勝てなくなってきたことを悲観している声です。
このことにより、人によっての解釈次第で「技術が落ちた」という口コミをされてしまうことがあります。
しかし、実際にはそれを証明する根拠など一つもありません。
このような口コミが出てくる理由としては、ロードバイクにレース機材としての側面があるからとも言えるでしょう。
そういった意見が上がってくるのは「宿命」とも言えます。
しかし、好意的な口コミもあります。
その口コミの捉え方の例えとしては、「ホビーライダー向けの優しい仕様になってきている」という捉え方です。
最近のトレックのロードバイクは、「乗りやすい」という評価が多いです。
エンデュランスモデルの「ドマーネ」であれば当然ですが、レーシングバイクの「エモンダ」や、エアロロードの「マドン」ですら乗り心地を評価する声があります。
筆者は周囲の人間よりはレース志向の薄いまったりライダーですから、この傾向は歓迎です。
しかし、ガチガチのレースモデルを好む方や、レースで勝てないメーカーに価値を見いだせない方の中には、不満をもつ方もいることでしょう。
トレックのロードバイクは初心者向けという口コミをどう解釈するか?
トレックのロードバイクで目立つ口コミの一つに、「初心者向け」という評価があります。
初心者向けという評価は、ラインナップが豊富なため、価格の安いものがあるからという理由が大半です。
もちろんそのような理由もありますが、トレックは初心者モデルであっても惜しみなく高い技術を投入していることを忘れてはいけません。
アルミの初心者モデルである「ALR」は、このクラスのフレーム素材としてはあり得ない程の高品質です。
「ハイドロフォーミング」という高い成型技術を駆使しているからこそ成し得た、超軽量フレームです。
しかも、軽量のフレームにありがちな脆弱なイメージもなく、応力を伝えなければいけない部分はしっかりと強化されているので、進みの悪いバイクにもなりません。
そのため、初心者の方が他メーカーのエントリーモデルと同じような価格で手に入れられるにも関わらず、なおかつ一歩先を行く性能も体感できるということです。
トレックのロードバイクに対する口コミでもっと広まるべきこと
近年トレックのロードバイクで増えている「乗り心地のよさ」を伝える口コミの中でも、特筆すべき技術があります。
ロードバイクは、一本づつのチューブを繋げて一個のフレームに成型しますので、当然チューブ同志は固定されています。
ところが、トレックの「ISO SPEED」という技術は、サドルの下のシートチューブが繋がっているはずの部分と繋がっていません。
そのため、独立して動きますので、路面からの衝撃をあり得ないレベルまで吸収することができます。
筆者も展示会で試乗しましたが、なんでこんなにもお尻に振動が伝わってこないのかと素直に驚きました。
科学的な根拠は今一つ分かりませんが、この技術はトレックならではです。
しかもこの技術を10万円台前半のモデルから投入するところに、トレックの真摯な姿勢が表れています。
ただ、ISO SPEEDの技術の高さは、トレックがそこまで大々的にアピールしないためか、今一つの広まりに感じます。
こういった高い技術こそ、広まらなくてはならない「口コミ」なのではないでしょうか。
トレックのロードバイクにもにもアルミフレーム車再興の流れがある!
近年のロードバイク界においては、「アルミフレーム」の人気が再燃しているという話があります。
これは確かに筆者も感じていますし、言われてみればアルミロードに対する口コミが目立つようになってきました。
トレックも前出の「ALR」を始めとして、アルミロードのレベルが上がっているのを随所にうかがわせています。
特に「エモンダALR 5」などは約8.5㎏という重量で(56サイズ)、ホイールが重くならざるを得ないこのクラスのロードバイクとしては破格の軽量です。
これはカーボンのエントリーグレードと同等かそれ以上に軽量で、コスパ的には20万円前半のカーボン車と十分に太刀打ちできます。
それをこの「エモンダALR 5」が証明している形ですが、トレックの近年の「乗り心地重視戦略」も加味されていますので、自信を持っておすすめできる1台に仕上がっています。
トレックのロードバイク取扱い店に対する口コミ
トレックは専門店の他にも代理店契約をしている店舗が多いので、お店に対する口コミも数多く見られます。
ロードバイクは大抵が海外メーカーなので、メーカーによっては注文から納車まで相当待たされることもあります。
その点トレックは、このスパンが早いという口コミが目立ちます。
また、トレックはドライブトレイン以外のパーツを、傘下の「ボントレガー」が生産しています。
そのため、修理や整備の対応がスムーズで、パーツの調達も早いのも特徴です。
さらに、サイズのフィッテイングに対する評価も高く、親身になって相談に乗ってくれたとの声も多く聞かれます。
しかし、中には人間同士のコミュニケーションですから相性もあり、悪い口コミも見かけますが、メーカーの販売店に対する周知徹底はしっかりとされているようです。
ロードバイクは対面販売が基本なので、お店の対応に関する口コミは購入前に調べておいて損はないかもしれません。
口コミは参考程度に受け止める
今回は、トレックのロードバイクの口コミについてまとめてみました。
いずれにしても好意的な口コミが多く、特に近年は乗り心地のよさを伝えるものが目立ちます。
ただし、口コミはあくまでも個人の主観であり、中には根拠のない話もあります。
特にロードバイクなどは乗ってみてナンボの世界ですから、惑わされないことが肝心です。