ロードバイクのタイヤチューブのサイズはどれを選ぶべき?

ロードバイクのタイヤチューブを交換するとき、多くのサイズが店頭に並んでいますよね。

どのサイズのタイヤチューブを購入すれば良いのか迷うことってありませんか?

そんな時、どのタイヤチューブのサイズを選べば良いのか、タイヤチューブのサイズについて、詳しくご説明していきます。

ロードバイクのタイヤチューブの大きさのサイズ

自転車のタイヤチューブの大きさは、タイヤのサイズで決まります。

シティサイクルのタイヤサイズというと、よく26インチとか27インチという言葉を耳にしますよね。

これは、タイヤのサイズが、26インチであったり、27インチということを示しています。

では、ロードバイクでは、どう表記しているのでしょうか。

ロードバイクでは、「インチ」という表現は使いません。

では、実際のタイヤで確認してみましょう。

ロードバイクのタイヤには、700×25cなどと表示されていますよね。

タイヤの大きさは、700の部分です。

この700は、「外径が700mmです」ということを示しています。

ロードバイクのタイヤチューブは700が多いですが、650というものもあります。

自分が今使っているタイヤの表記を確認してみてください。

700と入っていれば、700mmのものを、650と入っていれば650㎜のものを選択してください。

では、その後の25cは、何を示しているのでしょうか。

ロードバイクのタイヤチューブの太さのサイズ

次に、700や650の後の25cや32cと表記されている部分についてのご説明をしていきます。

この部分は、タイヤの太さを現しています。

25cであれば25mm、32cであれば32mmという風に、幅の太さをミリメートルで表示してあります。

ロードバイクでは、23cもしくは、25cのタイヤが主流となっています。

そのため、タイヤチューブを選ぶ時、25cのタイヤを使っているのであれば、25cと書かれているものや、23c-25cと書かれているものが対応しています。

そして、タイヤチューブは、太さにある程度、幅を持たせてあります。

そのため、自分が使っているサイズが、その範囲に入っているものであれば、大丈夫ということになります。

仮に、ツーリング中で、急遽タイヤチューブを交換しなくてはいけなくなった場合、適合サイズがたまたま無いこともあります。

そんな時は、近いサイズでもはめることが出来ます。

応急処置的にはなりますが、適合範囲から漏れたとしても、ほんの数ミリです。

適合サイズがあれば、それが一番ですが、どうしようもない時には、近いサイズのタイヤチューブで、ごまかしましょう。

ちなみに、25cのcですが、これは、リムの幅の規格を表す表記です。

この規格には、A・B・Cと規格があり、AよりCのほうがリムは細くなっていきます。

ロードバイクはほぼ全て、Cと考えてください。

タイヤチューブのバルブの種類とサイズ

ロードバイクのタイヤチューブには、大きさと太さ以外に、もう1つ要素があります。

それは、バルブです。

ロードバイクのほとんどは、仏式バルブを用いています。

この他に、バルブには、英式と米式がありますが、シティサイクルなどは英式を、マウンテンバイクなどには英式を用いることがほとんどでしょう。

仏式バルブは、高い圧まで、空気を入れる事ができ、タイヤチューブの中の空気を抜く事も出来るため、空気圧の管理がしやすくなっています。

一方、英式は作りが単純で、壊れにくく、米式は頑丈にできているようです。

バルブの種類は、仏式で問題ありませんが、後は、バルブの長さがあります。

30mm~60mm位までの種類があり、サイズは、ホイールのリム高で決まってきます。

リム高が高いものには、バルブの長いものを、リム高が低いものには、バルブの短いものを選びましょう。

リム高が高いホイールに、短いバルブをつけようとしても、ホイールの内側に、バルブの頭が出ないため、タイヤチューブに空気を入れることができません。

逆に、リム高が低いホイールに、長いバルブをつけると、空気は入りますが、バルブが破損する可能性が高くなるので注意が必要です。

タイヤチューブを選ぶ時には、タイヤの大きさと太さ、ホイールのリム高をしっかりと確認しましょう。

ロードバイクのタイヤチューブの種類

ロードバイクのタイヤチューブのサイズは理解していただけたかと思います。

次に、タイヤチューブに使われている、ゴム素材の違いをご説明していきましょう。

タイヤチューブに使われているゴム素材は大きく分けて2種類あります。

1つは、ブチルチューブと呼ばれる、石油を主な原料として、化学合成されたゴムで作られたチューブです。

タイヤチューブの8割以上がこのブチルを採用した、ブチルチューブといわれています。

2つ目は、ラテックスチューブと呼ばれる、天然ゴムを使用したチューブです。

ラテックスチューブは、ブチルチューブに比べ、生産コストが上がるため、価格で倍以上することも珍しくありません。

しかし、ブチルチューブに比べ、強度が高いため、ちぎれにくい性質があり、同じサイズのタイヤチューブでも、薄く作ることができます。

この結果、チューブを軽量化させることができます。

軽量化目的の場合や、レース用に使われる事が多いです。

ロードバイクのタイヤチューブの選び方

ここまで、ロードバイクのタイヤチューブに関する、大きさや太さのサイズ、バルブの形状や材質についてご説明してきました。

そこで、実際タイヤチューブを購入する時に、気をつけたいポイントをご説明します。

まず、サイズですが、大きさと太さはタイヤに表記されているサイズに当てはまるものを選択してください。

繰り返しになりますが、タイヤサイズが700×25cであれば、700×25cに対応したタイヤチューブを選ぶ事です。

バルブは、仏式で、長さは、ホイールのリム高に合わせてください。

長さのサイズが無い場合は、長い方を選択すれば、空気を入れる事はできます。

材質は、用途にもよりますが、通常であれば、ブチルチューブで十分です。

また、レースなどを考えていなければ、軽量チューブを購入するよりも、通常のタイヤチューブを購入することをおすすめします。

軽量チューブは、軽量化のため、ゴム厚を薄く設定しています。

このため、パンクする可能性が高く、価格も高くなるためです。

通勤や通学におすすめなタイヤチューブ

ロードバイクのタイヤチューブの選び方を理解していただいたところで、おすすめのタイヤチューブをご紹介します。

用途としては、レースなどの競技用ではなく、日常使いの、通勤や通学、街乗りでおすすめするタイヤチューブを3つご紹介します。

1つ目は、コンチネンタル「Race28」です。

このチューブは、耐パンク性能と、耐久性が非常に高く、通勤などで、途中でパンクできない時におすすめです。

重量は105g程で、少し重いですが、通勤通学の走行であれば気にならない程度ではないでしょうか。

2つ目は、シュワルベ「15SV」です。

性能的には、標準の性能で、可も不可も無くといったところですが、サイズが18―25cのワンサイズのみなので、購入には、バルブ長だけ注意すれば良いものです。

また、ワンサイズのみなので、予備で持ち歩くことにも、無駄がありません。

3つ目は、パナレーサー「チューブ」です。

素材がブチルで、80gと軽量です。

高品質で人気があり、軽量なのに、耐久性が高く、パンクしにくいチューブといえます。

以上の3点が、日常的な普段使いでおすすめする、タイヤチューブです。

どれも、価格が安価で、すぐ交換できる、手の出しやすいものになっています。

ロードバイクのタイヤチューブを選ぶ時はサイズを間違わないように

ロードバイクのタイヤチューブには、多くのサイズがあります。

今回、そのサイズの表記の意味や、タイヤチューブの選び方をご紹介しました。

パンクなどで、タイヤチューブを交換する時、サイズ間違いで、取り付け不可とならないように、しっかり選んで、購入しましょう。