trekのクロスバイクはどんな評価を受けているのか?

trekは、世界最大級の規模を誇るスポーツバイクメーカーで、実に90か国以上でバイクが販売されています。

そのため、とにかくユーザーが多いので評価・評判がそこら中に飛び交っています。

trekはクロスバイクにも相当力を入れており、ラインナップの多さでも他を圧倒しています。

今回はそんなtrekのクロスバイクが、世間ではどんな評価を受けているのかというお話です。

trekのクロスバイクは高価という評価は本当か?

「評価」と言ってしまうと若干上から目線気味ですが、これからtrekのクロスバイクを購入する方に有益な「情報」という意味で評価をお伝えしていきます。

trekのクロスバイクは、全体的に価格が高めという評価があります。

ラインナップを見れば、フルカーボンフレームにリア11速のコンポを合わせた「FXS 6」などは25.5万円と、ロードバイクも真っ青な価格設定のものも確かにあります。

しかし、一方でクロスバイクとしても安価な4.5万円の機種もあります。

これは筆者の捉え方ですが、trekのクロスバイクはおすすめしたい製品の価格帯が他メーカーに比べて高めなので、イメージが高価格になっているのだと思います。

trekのクロスバイクの中で、ネットや雑誌でおすすめされる頻度が圧倒的に多かったのは「7.4FX」ですが、これが当時は8.8万円しました。

8.8万円は確かにクロスバイク市場では高価な部類ですから、全体のイメージが高価と評価されても致し方ないところです。

しかし、2017年のモデルチェンジにより、7.4FXは後継の「FX 3」となり、価格も7万円になりました。

これならばそこまで高価というわけではないので、今後はイメージが変わってくると予測されます。

trekのクロスバイクは「質実剛健」と評価されている

trekのクロスバイクは、よく「質実剛健」という言葉を用いて評価されます。

「まじめで飾り気はないが芯がしっかりしている」という意味ですが、筆者も「上手く言い得てるな」と思います。

クロスバイクに限らずtrekのバイクは、教科書通りというか、オーソドックスなモデルが多いです。

「優等生」などという専門家もいますが、基本に忠実なもの作りが伝わってきます。

しかし、中身は常に革新的な技術が模索されており、特にその開発力は目を見張るものがあります。

後述しますが、FXシリーズのハンドルに採用されている「IsoZone」システムは、今までありそうでなかった「かゆいところに手が届く」的な発想です。

また、一部のロードバイクに採用されている衝撃吸収システムの「IsoSpeed」などは、シートチューブとトップチューブが繋がっていないのです。

今回はクロスバイクの話なので、詳しくは別記事を参照して頂くとして、サイクリストをその都度唸らせる開発力は凄まじいものがあります。

「外見はシンプルで飾り気がないが中身は凄い」、これがtrekのクロスバイク全体の評価ということになります。

trekのクロスバイクは「本格的」という評価もある

trekのクロスバイクに関する評価をご紹介していますが、前項でお伝えした話にも通じるのですが、「本格的」という評価も目立ちます。

他のメーカーであれば価格とのバランスもあるので、クロスバイクには独自の技術をあまり搭載してこないことが多いです。

しかし、trekはクロスバイクにも前出の「IsoZone」システムなど、惜しみなく最先端の技術を投入します。

その分、走行性能が上がりスポーツ性が強くなるので、本格的という評価へと繋がったのだと思います。

ただし、その裏返しとして少し手ごろさに欠けるという評価もあります。

クロスバイクはスポーツバイクの入門編という位置付けもあるので、ママチャリの延長線という感覚で見ている方もいます。

そうなると、少し機能面が目立ちすぎてハードルが高いように感じられてしまう、ということです。

もちろん、これがtrekのクロスバイクのコンセプトなので否定することではないですが、生活の一部になる、というよりは、趣味の1台として考えた方がよいかもしれません。

trekのクロスバイクに新風を吹き込んだ1台

trekのクロスバイクは本格的なスポーツバイク色が強いという評価をお伝えしましたが、その評価をよい意味で裏切りそうな機種が近年登場しています。

【Zektor(ゼクター)】は通勤車という位置付けで、trekでは「アーバン&コミューター」というジャンルに入っています。

完全ホリゾンタルスタイルに、今のロードバイクの流行であるカムテール形状のダウンチューブは、どう見てもロードバイクそのものです。

しかし、少し太めの32c(32ミリ)タイヤにディスクブレーキと、足回りはMTBの要素も加味されています。

そして、通勤用という位置付けだけあり、キャリアや泥除けの後付け用の台座が用意されています。

さらには、タイヤに反射材が付いていますので、夜間走行の際の視認性まで考慮されています。

trekのクロスバイクの中で、ここまで機能性を意識した機種は見当たりませんので、異色の存在として注目を集めています。

前出の7.4FXが8.8万円であったのに対し、ゼクターの上位機種「Zektor 3」が9.2万円なので、7.4FXの価格帯に参入させたものと見られています。

ママチャリにはないスポーツ性と、ロードバイクやMTBにはない機能性を兼ね備えた、正に理想のクロスバイクという評価で差し支えないと思います。

「7.4FX」で高まったtrekのクロスバイクの評価は「FX 3」で不動のものに

前項でお伝えした「Zektor」が新風を吹き込んだ存在なら、trekのクロスバイクの評価を一定して高いものに安定させたのが「7.4FX」でした。

とにかく高い走行性能と「IsoZone」システムの快適さで、trekがクロスバイクにも大いに力を注ぎこんでいるのを存分にアピールしました。

先述した通り、2017年モデルから「FX 3」となり価格も7万円に落ち着き、ますますtrekを代表するクロスバイクに定着しています。

筆者も知り合いのFX 3に何度か乗らせてもらいましたが、とにかくバランスがよく快適で、気が付いたら15㎞ほど走っていたこともありました。

知り合いはまだ不慣れだったこともあり、ポジションがかなり楽な姿勢になっていましたが、それでもスピードを感じさせてくれました。

これは、ヘビー級のホイールを履いているこのクラスのクロスバイクにしては特筆もので、このバイクの人気はここにあるんだなと納得しました。

あとは、やはりIsoZoneのおかげということでしょうか。

手に伝わってくる振動は確かに少なかったです。

カーボン製のフロントフォークの影響もあるとは思いますが、振動の伝わり方はマイルドです。

そして、もう1つ強調しておきたいのはサドルです。

このサドルは中央に溝が切ってあるのタイプなので、股間に圧迫感がない上にしっかりフィットするのがとても心地よいです。

IsoZoneシステムと合わせて、長時間走行を可能にしている一因と言ってよいでしょう。

trekのクロスバイクはこんな方におすすめ

今回は、trekのクロスバイクの評価を見てきましたが、最後にこれから購入する方に向けまとめをさせて頂きます。

trekのクロスバイクは多くの方が評価している通り、決して安いとは言えません。

しかし、それは「クロスバイクでここまでやるか」という技術を投入しているからであり、本格的という評価に繋がる部分です。

そのため、スポーツバイクの入門編という位置付けがあるクロスバイクを、一段上のステージに押し上げている感じがあるのがtrekです。

そのため、最初は少しハードルの高さを感じるかもしれませんが、今後自転車が趣味になりそうな方であれば満足度は高いはずです。

また、とにかく走行性能が高く快適で、20~30㎞の通勤や100㎞単位のツーリングも楽にこなしてくれますので、長距離を乗ってみたいという方におすすめな自転車なのです。

クロスバイクに最初から高いレベルを求めるならtrek!

今回はtrekのクロスバイクが、世間でどんな評価を受けているのかを確認してきました。

少し本格的過ぎる傾向があり、もう少しフランクな部分も欲しいですが、おおむね好評価が多いメーカーという認識です。

特に「FX 3」はtrekファンのみならず、これからクロスバイクの購入を検討している方には、ぜひ視野に入れてもらいたい1台ですね。