ロードバイクのカスタムはホイールから!取り付け方法は?

ロードバイクのカスタマイズにおいて、最初に行うべきなのは、ホイールの交換という話をよく聞くと思います。

その際に、取り付けの方法が分からないという声も、結構多いようです。

そこで今回は、ホイールの取り付け方法や、取り付けにあたっての注意点について、お話していきます。

ロードバイクのホイールは簡単に脱着できる

最初にロードバイクを購入したときに、ホイールはフレームに取り付けられた形だったと思います。

そのため、ロードバイクのホイールが実に簡単に、ワンタッチで脱着可能なことを知らない人も少なくありません。

ロードバイクを始めとするスポーツ自転車は、車輪を外して、コンパクトにして袋に収納する「輪行」が視野に入れられています。

また、ロードバイクはロードレースの機材なので、レース中にタイヤ交換を簡単に行えるという理由もあるようです。

「クイックリリース」という機構で、ホイールが固定されており、ハブに通したレバーで脱着できるようになっています。

そのため、ホイール交換などで新しいものを取り付ける際にも、何も尻込みせず、自力で行ってください。

ホイールを取り付けるときの注意事項

ロードバイクのホイールの取り付けには、いくつかの注意事項があります。

まず確認しなければいけないのは、「エンド幅」です。

これは、ホイールをフレームに取り付ける場所の寸法のことです。

前輪はフロントフォークの二股に分かれている脚の先の内幅。
後輪は、2本のシートステイの先端の幅です。

ここに、ホイールのハブを取り付けますので、ハブのシェル幅でもあります。

ハブの左右のナット間の距離を示していることから、「OLD(オーバーロックナットディスタンス)とも呼ばれます。

このサイズが合わないと、ホイールをフレームに取り付けることができません。

前輪は、ほぼ100mmで統一されていますが、後輪は自転車によって幅が違います。

ロードバイクは130mm、MTBやクロスバイクは135mmが一般的です。

ただ最近では、ロードバイクにもディスクブレーキモデルが台頭してきており、エンド幅が130mmではないフレームも出てきました。

そのため、特にエンド幅に注意して、ディスクブレーキモデルのフレームには、ディスクブレーキ専用のホイールが必要と覚えておいてください。

また、逆も然りで、普通のキャリパーブレーキのロードバイクに、ディスクブレーキモデルのホイールも取り付けられません。

ロードバイクのホイールは新品でも取り付け前に点検する

ロードバイクのホイールを取り付ける際の注意点ですが、最近はどこで購入しても、調整ができていないホイールが目立ちます。

通販であれば割引率が大きいですから、仕方がない部分もありますが、最近では実店舗でもメーカーから届いたものを、そのままお客様に販売しているようです。

ホイールは、メーカーから必ずしも、最良の状態で出荷されるわけではありません。

これは、別にメーカー側の怠慢というわけではなく、以前は販売店がメンテナンスをしてから販売するのが、暗黙の了解だったからです。

しかも、輸送している間の衝撃で「振れ」が出てしまうこともあるわけですから、販売店がメンテナンスを行うのは、当然とも言えます。

しかし、詳しい事情は分かりませんが、メンテナンスをしていないホイールがあることは事実ですので、自分で確認するしかありません。

ホイールを取り付けて空転させてみて、回転が渋かったり、ガタ付いたりしているようですと、ハブのメンテナンスが行われていない可能性があります。

また、空転させながらブレーキシューとの間隔を見て、左右で変化のある箇所は、振れが出ている可能性があります。

いずれも、少し手間の掛かるメンテナンスですが、せっかくの新品のホイールですから、万全を期す意味でも確認しましょう。

ロードバイクのホイールの取り付け前に準備すること

ロードバイクのホイールの点検をしたら、いよいよ取り付けということになります。

その準備として、特に後輪は、リアギアであるスプロケットの取り付けをしなくてはなりません。

そのため、まずは古いホイールからスプロケットを外さなければなりませんので、外し方を説明しておきます。

脱着には、専用の工具が必要になります。

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スプロケット先端のロックリング外しと、外す際に空転しないように固定する、工具のセットです。

固定工具にはチェーンが付いていますので、ローギア(大きい歯車)付近に噛ませて固定します。

固定工具は右方向に力を入れて固定し、ロックリング外しはネジを緩める方向なので、左に回すイメージで上から力を入れます。

その際ですが、力が入り過ぎると空振りをして、ギアやスポークで手を痛めてしまうことがあるので、軍手をはめて作業をしてください。

また、スプロケットはローギアから3枚くらいまでは一体化していますが、あとは1枚ずつバラバラに付いています。

そのため、適当に外すと、組み直すときに順番が分からなくなって苦労しますので、外した順番通りに並べておきましょう。

新ホイールにスプロケットとタイヤを取り付ける

それでは、ロードバイクのホイールをフレームに取り付けましょう。

まずは、古いホイールからスプロケットとタイヤを外しますが、スプロケの外し方は、上記の通りです。

次に、タイヤの外し方を説明します。

タイヤは「タイヤレバー」があると、簡単に取り外すことができるので、2~3本用意してください。

タイヤレバーを2本、間隔を離して、リムとタイヤの間に挟みこみます。

1本のレバーをスライドさせながら1周すると、片側のビード(リムにはまっている部分)がリムから外れます。

この状態で中からチューブを引き抜くと、もう一方のビードは手で外せます。

ここまで終了したら、次は新しいホイールに、スプロケットとタイヤを取り付けます。

スプロケットは、最後に外したローギアから取り付けていきますが、ハブのフリーボディに1ヶ所だけ広い部分があります。

スプロケの歯車にも同じく、1ヶ所だけ広い部分がありますので、そこを合わせればスムーズに入ります。

また、歯車は裏返しでは入りませんので、入らない場合は悩まずに、ひっくり返せば入ります。

1枚ずつ入れていき、最後にロックリングを装着したら、先ほど取り外しに使用したロックリング外しで、時計回りに締め付けていきます。

スプロケは締め付ける方向には空転しませんので、取り付けときには固定工具は必要ありません。

次にタイヤですが、素手で簡単にはめられるので、今回は手順を割愛させていただきます。

これで、新しいホイールの取り付け準備は整いましたので、あとはフレームに装着するだけです。

ホイールのフレームへの取り付け方法

それでは、ロードバイクのホイールをフレームに取り付けます。

まず前輪は、フォークに差し込んで、クイックリリースのナットを締めていきます。
このときに、レバーが少し硬くなるまで、締めこんでください。

ハンドルを上から押さえつけるようにしてからレバーを起こすと、真っ直ぐ入りやすくなります。

最後に、ブレーキのクイックリリースレバーが倒れているはずなので、元に戻します。

次に後輪ですが、上下のチェーンの間に、スプロケットを入れます。

一番小さい歯車に上側のチェーンを乗せて、上から押さえ付けるようにして、ハブをシートステイに取り付けます。

レバーを固定する際は、サドルを上から押し付けると、真っ直ぐに入りやすくなります。

前輪と同じく、ブレーキのリリースレバーを元に戻すのを忘れないでください。

後はブレーキレバーを握って、シューとリムが良い関係になっているかどうかを確認して、終了です。

ホイール関連の作業は多い

今回は、ロードバイクのホイールの取り付けについてお話しました。

自転車によってフレームの規格も違えば、ホイールも当然それに合わせなくてはいけませんので、「エンド幅」は覚えておいてください。

また、ホイールの着脱は簡単ですが、下準備に少し手間が掛かります。

しかし、今後ホイールのメンテナンスやパンク修理にも関わってくることですから、できるようになっておいて損はありません。