ミニベロを選んでいると、khsが候補にあがることも多いと思います。
khsは品質のいい折りたたみミニベロ(フォールディングバイク)を造っていますが、評価は難しいです。
ミニベロの王道、birdyとはさまざまな点で違いますし、独自の路線を突き進んでいる印象を受けるブランドだからです。
そんなkhsの成り立ちや、代表的なミニベロなどをご紹介します。
ミニベロが気になる!khsってどんなブランド?
khsバイシクルは、1974年に、ケミカルエンジニアだったウエン・シェイ博士によって設立されたブランドです。
カリフォルニアで始まり、「自分たちが乗りたいバイク」をテーマに開発が進み、設立の翌年、販売がスタートしました。
もともと、khsグループはkhsバイシクルに先駆けて、1953年に台湾で企業展開し、日本の会社と合併して、モーターバイクや楽器の生産を行って一定の評価を得ていました。
そのため、khsバイシクルでは、モーターバイク生産の技術を自転車生産の分野に取り入れることで、先進的な技術やデザインの自転車を造ることに成功しています。
khsの創業当時は車種も少なく、小さなブランドでした。
しかし、現在はmtb、ロードバイク、フォールディングバイク、BMX、ミニベロなど、ほとんどのカテゴリーのバイクを手掛けています。
また、世界各国に代理店を持つブランドとして、広く愛されています。
日本とも関りが深く、2001年には日本の市場をリサーチした商品を開発し、「KHS JAPAN」を設立しました。
khsはミニベロだけじゃない!世界で評価が高い
引き続き、khsバイシクル(以下khs)について詳しくご紹介します。
khsは、レースサポートを積極的に行ってきた、信頼できるブランドです。
シンディ・ホワイトヘッド、ウエイニイ・クロスデ-ル、ジミー・ディートン、シェリー・エリオット、デイブ・カリナン、カトリナ・ミラー、ジョン・ハワードといった、有名プロ選手をサポートしてきました。
世界チャンピオンも経験した、実力のある選手も、khsを愛用していたこともあり、海外では評価の高いブランドです。
さらに、2012年にはオリンピックのBMXで、金メダルに輝いた選手がkhsのバイクに乗っていました。
khsがしっかりしたメーカーだということが、分かっていただけたでしょうか。
また、品質が高いのに値段が安い、コスパが高い自転車を多く販売している、というのもkhsの魅力です。
このように、khsは自信を持っておすすめできるブランドなのです。
次では、khsのミニベロの特徴についてご紹介していきましょう。
khsは個性派?ミニベロの特徴
khsの、世界での活躍ぶりや評価を知ると、少し意外に思われる方もいるかもしれません。
khsは日本では、あまり宣伝に力をいれていません。
ミニベロやフォールディングバイクを選ぶ時には候補にあがるかもしれませんが、ロードバイクなども造っているということ自体、知らない人もいることでしょう。
ミニベロも含めkhsの自転車は、造りは丁寧ですが、デザインが個性的で、我が道を行くブランドというイメージも大きいです。
日本で売られているモデルはまだ可愛いほうで、海外では、もっと独特な自転車が展開されています。
例えば、khsのミニベロでいうなら、やはりソフトテール、そしてブルホーンバー、さらにはシャープなフレームデザインなどが目を引きます。
シートポストもハンドルポストも細いフレームデザインは、スポーツ自転車に馴染みのない人ほど、一見、頼りなさそうに感じてしまうかもしれませんね。
しかし、分かる人には分かる無駄のないデザインです。
khsのミニベロ・F20RCのスペックと評価
khsについて詳しくなったところで、代表的なkhsのミニベロ(フォールディングバイク)、khsF20RCをご紹介します。
☆khsF20RC
参考価格¥170,000(税抜)
重量:11.1kg
カラー展開:ブラッククローム、キャンディーレッド
フレーム:Reynolds500クロモリ,ソフトテール、コラムセット台座
フォーク:カーボン+アルミステアラー
ディレイラー:シマノ Tiagra (F) FD-4700 (R) RD-4700SS
シフター:Microshift BS-A10B バーエンドコントロール
クランク:シマノ Tiagra FC-4700, 52/36T 170mm
ブレーキ:シマノ Tiagra BR-4700
一見するとアルミに見えるギラギラしたフレームですが、クロモリフレームを採用しています。
しかも、レイノルズ500が使われており、シフターもデュラエースで、性能に妥協していない点が高評価です。
実際に乗ってみると、漕ぎだしが軽く剛性の高いミニベロと感じました。
ペダリングのロスを感じることなく、スムーズな走行はまるでアルミのロードバイクのような乗り味です。
路面の振動は拾いますが、ある程度は、小径車なので仕方がないでしょう。
khsのミニベロ・F20Rのスペックと評価
次に、khs F20RCより一つグレードが落ちるkhsF20Rをご紹介します。
khsF20Rも、khsのなかで評価が高く、khsF20RCとの乗り心地の差は少ないのでコスパがいいミニベロです。
☆khsF20R
参考価格¥140,000(税抜)
重量:11.3kg
カラー展開:クロームシルバー、フラットプルシャンブルー
フレーム:Reynolds500クロモリ,ソフトテール、コラムセット台座
フォーク:アルミ451対応
ディレイラー:シマノ Sora(F)FD-3500(R)RD-3500SS
シフター:シマノ Dura-Ace BS-77 バーエンドコントロール
クランク:シマノ FC-R350,52/39T 170mm
ブレーキ:シマノ BR-3000
こちらも、クロモリのフロントフォークを採用しています。
もちろん、シマノのSoraが悪いわけではありませんが、コンポのグレードにあまりこだわらないという方におすすめです。
乗ってみると、やはり振動は感じます。
漕ぎ出しが軽く、スピードが出るからといって、長距離を走ると想像以上に疲れを感じると思いますので、体力や脚力に自信がない場合は、khs F20RCの方がおすすめです。
khsのミニベロのメリット・デメリット
khsのミニベロのスペックや評価についてご紹介してきました。
最後に、あらためて、khsのミニベロのメリットについてご説明します。
・クロモリフレームなので、ミニベロの中では振動吸収性に優れている
・ブルホーンバーでスポーティな雰囲気
・折りたたみ時のコンパクトさがアップしている
・通勤や街乗りにちょうどいい
・軽いため、登り坂が楽に登れる
逆に、デメリットですが、前述した通り振動を強く感じてしまいます。
これがどうしても気になるという方は、思い切ってステムをShockStop(ショックストップ)に交換するのもいいかもしれません。
ショックストップは、ステムを上下に可動できるようにすることで、ハンドルに伝わる振動を吸収するアイテムです。
メンテナンスフリーで効果も高いですが、値段は高く、2万円程してしまいます。
これが、もったいないと感じてしまう方は、バーテープやグローブを厚手のタイプに交換するだけでも違いますので、お試しください。
ちなみに、khsのミニベロはネットオークションなどで半額程で買える場合があります。
予算が無い方は、ぜひ探してみてください。
khsのミニベロは個性的だけど性能はいい
khsはミニベロ、フォールディングで知られていますが、ほとんどのカテゴリーの自転車を造っている、世界に通用するブランドです。
ミニベロを含め、khsのスポーツ自転車は個性的ですが、好きになるとkhsの魅力を熱く語りたくなるかもしれません。
他人がどう思おうと自分の乗りたい自転車に乗る、そんな方にピッタリですよ。