自転車のチューブ交換や自転車部品のサイズについて

自転車は様々なパーツから構成されています。
どのパーツも、自転車にとって、なくてはならない存在です。

チューブやフレーム、ハンドルの特徴や長さについては知っておきたいですよね。

今回は、自転車のチューブについての説明と交換方法についてのご紹介、更に自転車部品別のサイズの測り方についてご紹介します。

自転車のチューブについて

自転車のタイヤに弾性を付けるため、円形のゴムの中に空気を入れたものを、タイヤの中に詰め込みます。
このゴムのことを「チューブ」と呼びます。
チューブにはいつでも空気が入れられるように、バルブが取り付けてあります。

ほとんどのチューブはブチルゴムか天然ゴムによって作られています。

ブチルゴムとはイソブチルとイソプレンを掛け合わせることで生み出された合成ゴムのことを指しており、余計なガスを通さないだけではなく、あらゆる方向に曲げてもひび割れが入らないという性質に着目され、チューブが作られるようになりました。
熱や寒さにも強く、どんな環境にも適応しますが、押してもすぐには元に戻りません。
重さは水よりも軽いようです。

一方、天然ゴムはゴムの木の表面を切ると出てくる「ラテックス」という樹液を固めて作ります。
1839年にこの作り方が編み出され、それからは積極的に利用されることとなりました。
弾性とパンクに強い性質を持っています。
転がり抵抗は小さめなので、シティサイクルよりはレース用の自転車に使われます。

チューブは大事なパーツのひとつです。
タイヤのサイズに合ったものを使いましょう。

自転車のチューブのサイズや質量

自転車のチューブは、そのチューブと合うタイヤの番号で呼ばれます。
また、サイズはタイヤと同じ大きさのものを選ぶように決められています。
どのサイズを選べば良いのかというのは、チューブに印刷されているので、それを確認しましょう。

空気を入れると膨らみ、タイヤとほとんど変わらない大きさになります。
幅広く使えるように、使用可能なタイヤの幅の範囲がどれくらいなのかを表示しているメーカーもあるようです。
例えば「700×23-28C」というのは「サイズが700、幅が23C~28Cのタイヤに適応する」という意味になります。
是非参考にしてみましょう。

ロードバイク専用のチューブは厚さが3種類に分かれており、クロスバイクやマウンテンバイク専用にはそれに加えて2mm厚というものも存在します。

厚いとパンクしにくくなりますが、転がり抵抗は大きくなるので悩むところです。
とはいえ、基本的にチューブは薄いものなので、タイヤが支えてくれなければ高圧に耐えられません。
後は普段の使い方などから考えましょう。

もしも、タイヤに亀裂が出来ていれば、チューブはタイヤの外へと出てきてしまい、そのまま膨らんでいき、やがて破裂します。
タイヤに傷を発見したら、速やかに新しいものと交換することをおすすめします。

自転車のチューブの交換方法Part1

自転車のチューブはタイヤレバーと空気入れがあれば交換出来ます。

サイズにぴったり合ったタイヤを取り出しやすくするため、まずはブレーキのパッドの間隔を空けます。

キャリパーブレーキならクイックリリースを上に回し、ロープを開放します。
Vブレーキは左右のキャリパーを内側に押したまま、ホルダーを下げましょう。
カンチブレーキの場合はブレーキアームを押し込み、ロープを上に外します。

次はペダルを回転させながらシフトレバーを動かし、チェーンを一番外側にあるスプロケットへ移動させましょう。
後は車軸にあるクイックリリースのレバーを開くか、車軸を留めているナットを緩め、ディレイラーを出して後輪を取り外します。

続いてバルブステムのナットを取り、空気を抜きます。
英式はコアを押さえている部分を左に回し、引き抜きます。
仏式は丸いナットを左に回し、押してやります。
米式は弁棒を押しましょう。

そうしたらビードとリムの間にタイヤレバーを差し込んで下さい。
そして、スポーク側へと倒してやり、ビードは外し、レバーはスポークに引っ掛けます。
後は2本おきに間隔を空け、スポークの下にレバーを掛けて、スポーク側へ倒すということをビードが手で外せるようになるまで繰り返して下さい。

最後にビードがリムに残っている方のタイヤの側壁を横から押してやりましょう。
車軸の方に向けて押していき、ビードがリムを超えるくらいになったらタイヤが外れるはずです。

自転車のチューブの交換方法Part2

自転車のタイヤを取り外したら、まずはガラスなどが刺さっていないかを確認して下さい。

良さそうならチューブに空気を入れます。
詰め込みすぎるとサイズが合わず、上手く入りません。
タイヤの中に詰める時は、圧力表示がある位置にバルブが来るようにしましょう。

バルブステムをリムの穴に入れる際は、ステム部のチューブとリムがくっつかないように気を付けて下さい。
破裂してしまう可能性があります。

片側のビードを入れた時に、ステムがまっすぐ立っているようなら、他のビードもリムに入れましょう。
開始地点はステム部で、両手で左右同時に入れます。
手で無理そうならタイヤレバーを使いましょう。

バルブステムが傾いていないことを確かめたら、リムナットとキャップを取り付けます。リムナットは締めすぎないように注意して下さい。

最後は全体の点検です。
空気入れで低圧の空気を入れてみて、リムラインとリムが一定の間隔になっているかどうかを見て下さい。
弓のようにしなっていたら、ビードがチューブを噛んでいるかもしれません。

大丈夫そうなら決められた量の空気を詰め込み、スプロケットにチェーンを引っ掛け、車輪をフレームに取り付けます。
そして、ブレーキパッドの間隔を戻してやれば作業終了となります。

フレームのサイズ選びに悩むときは

自転車のサイズと言えば、フレーム選びに悩む人もいると思うので、フレームのサイズについてもご説明していきます。

自転車の中でもロードバイクのフレームは、サイズがとても幅広いため、どれが最適なのかを調べることが大変です。
そんな時は、カタログに記載されているジオメトリー表を確認しましょう。
サイズがピンと来なければ、店で直接選ぶことも可能です。

フレームの次はトップチューブの長さを確かめましょう。
小さめの自転車を買ったはずなのに、実はスローピングフレームだったので意外とぎりぎりのサイズだったということもよくある話です。

ロードバイクのサイズは、実際に乗ることで判断しています。
小柄な人から大柄な人まで、あらゆる人に乗ってもらい、意見を聞いた上で適切な身長とサイズを導き出しているのです。

とはいえ、手足や胴の長さには個人差があります。
経験や身体の柔らかさなども大きく関わるため、必ずしも適正サイズがしっくり来るとは限りません。

サドルの高さだけでも、どれだけ手を伸ばせばハンドルに届くか、どれくらい足を伸ばせばペダルが漕げるか、どのようにコントロールが出来るかといった影響が出ます。
とりあえず「乗ることだけは出来る」というのは、まずい状態と言えるでしょう。

ブランドや値段も重要なことですが、重視するのは自分の体格が一番かと思われます。

フラットハンドルのサイズの選び方

フレームやトップチューブなどを測り、自分に合う自転車が欲しい時はサイズを確認しますよね。

そんな時、もし目当ての自転車がフラットハンドルだった場合は、肩幅よりも少し広めのサイズを選ぶと良いでしょう。
長くするとコントロールしやすくなり、短くすれば坂道を上りやすくなります。

バークランプ径は25.4mmがスタンダードとされています。
スーパーオーバーサイズと呼ばれる31.8mmは、剛性に秀でており、下り坂でふらつくことが少なくなります。
この大きさが作られたことで、コラム径とバークランプ径を表記するようになりました。

フラットハンドルには、自然な形で握ることが出来るように、スイープと呼ばれる角度がついています。
これのおかげで力まなくてもごく普通にハンドルを操作することが可能です。

フラットハンドルにはフラットバーとライザーバーのタイプがあります。
フラットバーはお馴染みですが、ライザーバーはあまり聞いた覚えがないかもしれません。

ライザーバーとは、ハンドルバーの中央部分から角度が付いているハンドルです。
坂を下る時のコントロールが取りやすくなる特徴を持ちます。
しかし、上り坂では前輪が浮いてしまい、上手くバランスが取れないという性質があります。

また、ハンドルバーの端っこに取り付けることの出来るバーエンドバーというものもあります。
マウンテンバイクやクロスバイクの場合は、基本的に横向きで握るものの、スピードを出したり、長距離を走る時は疲労を軽減したくなります。
そんなときに、バーエンドバーを取り付けておくと縦に握るようになります。

縦に握ることで姿勢を変えることが出来るので、疲労しづらくなったり、引っ張る力を上手く使えるようになるため、坂道などにも有効です。
予算に余裕がある人は、バーエンドバーを取り付けてみてはいかがでしょうか。

自分でできるものは自分で

自転車は、様々なパーツが組み合わさって出来ています。
そして、パーツによって寿命が違います。

寿命がきてしまったパーツは、交換しなければなりません。
交換の度に自転車屋さんに通うのも良いですが、自分でできるものは、自分で交換した方が、安上がりで済むのでチューブの交換など比較的簡単な事は出来ると良いですね。