自転車のタイヤやチューブが消耗品であるのは、ご存知の方も多いと思います。
リムテープって、なんだか忘れてしまいがちなパーツですが、このリムテープも消耗品であり、交換する必要性があります。
今回はリムテープを中心に、交換時期の目安や、交換方法をご説明していきます。
そもそもリムテープの役割とは?
自転車、特にスポーツバイクは、様々なパーツが消耗品であり、定期的に交換する必要があります。
では早速、「リムテープの役割」についてご説明していきます。
クリンチャータイヤと呼ばれるタイヤが装着されているホイールには、必ずリムテープが貼ってあります。
自転車のタイヤを外すと、チューブがありますよね。
さらに、そのチューブを外すとリムにくっついているベルトのような物が見えると思います。
これがリムテープです。
このリムテープの大きな役割は、ニップルの穴にチューブの入り込みを防ぐ役割をしています。
簡単に言うと、パンク防止のためです。
スポークがチューブに直接当たってパンクしないようにするために、張り付いているわけです。
ご存知の通り、チューブというものは、空気圧が非常に高圧です。
ものすごい力で、リムテープを押していることになります。
そのため、リムテープもダメージがあるので、定期的に交換してあげる必要があります。
次では、リムテープの交換時期の目安について、お話していきましょう。
リムテープの交換時期の目安は?
一般的にリムテープの交換時期は、1年に1回程度の交換をするのがいいと言われています。
タイヤやチューブを交換する際に、一緒に交換をおすすめします。
リムテープは交換しないと、パンクのリスクが高くなります。
何度もパンクを繰り返してしまう場合、リムテープの劣化が原因かもしれません。
先ほどもお話した通り、リムテープはものすごい圧で押されています。
リムテープが貼られているリムには、スポークを取り付けるための穴が存在しています。
ホイールは金属でできているため、硬く、直接触れるリムテープにとって、穴の部分がどうしても衝撃を受けやすくなります。
交換時期が1年と短いのは、高圧でリムテープが窪んでしまうことでスポーク部分の穴から、よりダメージを受けやすくなるためです。
もし、目視でこの穴部分の窪みが深くなっているのを確認できたら、早めに交換することをおすすめします。
寿命を迎えているリムテープをいつまでも使用することは、どんなに新しいチューブやタイヤに交換しても無意味になってしまうのです。
交換時期が過ぎているリムテープは、交換しよう!サイズ選びについて
交換時期を過ぎてしまっているリムテープは、パンク原因になります。
古いリムテープを新しいものに、早速交換していきましょう。
まず始めに、リムテープのサイズ選びから始めていきます。
リムテープのサイズは、ホイールの大きさに合わせて選びましょう。
ロードバイクでしたら一般的なのが700C用と呼ばれるものですが、mtbやシティサイクル、ミニベロ用のタイヤはそれぞれ異なる幅や大きさです。
それぞれに合うものを選んでください。
次に、リムテープをホイールの幅で決めていきます。
実際、幅を調べるとき、インターネットなどで今付いているリムテープのメーカーから幅を調べるより、交換する元々付いているリムテープの幅を計ったほうが早いです。
注意点として、元々、完成車のホイールに付いているリムテープがホイールのリムの幅と合っていないものもありますので、しっかりと確認しておきましょう。
怪しいなと思ったら、リムテープの幅を計っておくといいでしょう。
リムテープ交換に、おすすめのリムテープは?
リムテープといっても、様々なメーカーから販売されており、特徴もそれぞれ違います。
ここでは、交換時期を迎えたリムテープを交換する際、おすすめのメーカーをご紹介していきます。
リムテープの有名なメーカーでいったら、シマノやシュワルベ、パナレーサーです。
恐らく多くの方が、ここのメーカーからリムテープを選んでいるのではないでしょうか。
では、それぞれの特徴を少し見て行きましょう。
○シマノ
シマノといったら、なんと言ってもその安心感です。
シマノはあらゆる自転車パーツでも信頼を置けるメーカーです。
シマノのリムテープの特徴は、硬いこと。
伸びずらくはめにくいという点があるので、初めて交換する方にはハードルが少し高めです。
○パナレーサー
柔らかい素材で、初心者にもはめやすいというのがパナレーサーのリムテープです。
柔らかいので、窪みやすいという点があります。
○シュワルベ
シュワルベは丁度、シマノとパナレーサーの中間ほどの柔らかさです。
伸びも十分に伸びるので、初心者にとっても装着しやすいでしょう。
交換時期を迎えたリムテープを交換しよう!
では交換時期を過ぎた、古いリムテープを実際外していきましょう。
外し方は簡単です。
マイナスドライバーのような先端が細いものを使って、リムテープの隙間に差し込みます。
差し込んだら、上にぐっと持ち上げることで簡単に取り外すことができます。
もし、取り外しにくい場合は、はさみなどで切ってから外してもよさそうです。
古いリムテープを取り外せたら、新しく購入したリムテープを装着していきましょう。
リムテープは2本セットで、500円前後で購入することができます。
取り付け方としては、引っ張りながらはめ込む感じです。
といってもそこまで力は必要ないので、ホイールの溝に沿って、押し込みながらはめていきます。
左右均等になるように、グイグイ押し込んでいきましょう。
ホイール前後、両方装着できたら、最後にリムテープがズレていないか、チェックします。
気になるところが無いようなら、タイヤを組み直し、完成になります。
リムテープ装着の注意点!バルブ穴をあわせる
リムテープ装着で、注意しなければならないポイントがあります。
それは、バルブの穴と、リムテープの穴の位置を合わせるといったところです。
リムテープには、必ず穴が開いています。
チューブのバルブが通る穴をふさいでしまってはいけませんから、ここを合わせてから、はめ込みましょう。
この穴がズレてしまうと、穴のエッジでチューブが切れてしまう可能性があります。
穴のズレを防ぐために、穴の大きさに丁度いいサイズのドライバーなどを挿しておくと、ズレることなく装着することができます。
もう1つの注意点として、リムテープを装着する前に、ホイールを綺麗な状態にしておくということです。
スポーク部分の穴にも、バリやゴミなどが無いようにチェックしてください。
リムテープは見えない部分でもあるので、メンテナンスを怠りがちな部分でもありますが、自転車パーツでは大切な部分です。
何度も言いますが、交換時期は1年に1度です。
忘れずに、交換をしていきましょう。
忘れがちなパーツ、リムテープの交換
リムテープは見えない部分であるため、交換やメンテナンスをどうしても忘れてしまいがちですが、リムテープの交換は1年1度行う必要があるとされています。
消耗品であるリムテープは、交換時期を過ぎたまま使用していると、パンクのリスクを高めてしまいます。
価格も500円前後で、交換も簡単なので、ぜひ挑戦してみてくださいね。