乗っていて、とても楽しい自転車ですが、ご存知でしょうか?
防犯登録って、実は義務なんです。
えっ!と思った方など、これから自転車を楽しみたい方などに向けて、防犯登録って何?必要なの?義務って本当?っていう疑問を解決するためにご解説していきます。
必ず登録?自転車の防犯登録って義務なの?
自転車を所持している人は安全のため、国によって定められている防犯登録を済ませるように、法律によって義務付けられています。
しかし、義務となってはいるものの、登録を行わなくてもそれを咎められることはありません。
それでも登録をしておかなければ、盗難や紛失した場合に戻ってくる確率は通常よりもずっと低くなり、運良く見つかったとしても、その自転車が自分のものであるという証明が出来ないので、引き取れなくなる可能性があります。
防犯登録の手続きをすればステッカーがもらえるので、それを貼り付けておけば盗もうとした相手の気を削ぐことが出来ますし、警察にも登録した情報が送られるため、盗まれても何らかの手掛かりを掴めることがあります。
自転車は頻繁に買い替えるものではないので、例え安物だったとしても、なるべく失いたくはないでしょう。
保管する場所を選んでも、頑丈な鍵を取り付けても、犯罪行為を考えている人はあの手この手を駆使して実行してきます。
いざという時に備えて、防犯登録は必ず行っておきましょう。
なんで防犯登録の義務などの自転車の法律があるの?
自転車には基本的に防犯登録を行う義務など様々な法律がありますが、何故このような法律が作られたのでしょうか。
防犯登録を含む自転車法は、安全に使用すると共に、路上駐車ではなくきちんと駐輪場を利用することを促して、道路の状態を改善した上でそれを維持するために設定されたものです。
この決まりを厳守することで怪我や事故の発生率を下げ、自転車がスムーズに道路を通れるようになり、駅前広場などの使いやすさを向上させることを目指しています。
また、歩行者を巻き込んだトラブルを引き起こさないように気をつけなければなりません。
法律はお互いの身を守るためのものでもあるのです。
通行の邪魔になってしまうので、道路に放置しておくことも避けて下さい。
また、登録を行わなくても罰せられることはありません。
しかし、その結果、何かが起こった時に困るのは自分自身です。
突然のアクシデントにも対応出来るように、防犯登録は済ませておくことをおすすめします。
いつから義務になったの?
自転車の防犯登録が義務づけられたのは平成6年の6月のことです。
通勤や通学、ちょっとした買い物などに自転車や原付が使われることが多くなり、それと同時に盗難事件や紛失事故も相次ぐようになってきたため、少しでも被害者の数を減らそうと、自転車に関する法律が見直されることになったのです。
また、道端など本来なら駐輪してはいけない場所に置いてある自転車をなくして、決められた駐輪場に置くように呼びかけ、駅付近などの環境の改善も目的のひとつです。
その第一歩として、自転車を所持している人に対して防犯登録を行うように定めたのです。
これはトラブルを防止するだけではなく、乗り手や他の自転車、歩行者の安全を確保するためのものでもあります。
こちらは先程もお伝えしましたが、必ず防犯登録の登録手続きをするようにと決められてはいますが、破っても特に罰せられることはありません。
ペナルティと言えば自転車を失った場合、手掛かりとなるものがないので探すことが出来なかったり、発見されてもそれが自分の所持品であるという証拠がないので結局手放す羽目になってしまうことなどでしょう。
自己責任ではありますが、登録を怠ってもデメリットしかないので、きちんと手続きを済ませましょう。
義務なのに罰則がない!?でも防犯登録しないとどうなるの?
自転車は防犯登録が義務化されているにもかかわらず、行わなくても特に処罰されるということはありません。そのため半ば個人の意思で登録するかどうかを決められます。
防犯登録の目的は「盗まれないようにすること」と「盗まれた時に見つけやすくすること」なので、内容だけ見ると、所有者が自転車にそれほど執着していない限り、登録しなくても良いのではないかという気もしてきます。
しかし、登録していない場合、色々と面倒なことが起こりやすくなります。
防犯登録を済ませると、その証明として専用のステッカーやシールがもらえます。
それを貼り付けているのかを、警察官が調べていることがあるのです。
道端に止めてある自転車を確認するだけではなく、乗っている人に直接質問してくる可能性もあります。
シールが何処にも見当たらない場合は、何故貼っていないのか、理由を聞かれることでしょう。
下手をすれば自転車を盗んだのではないかと疑われてしまうかもしれません。
また、盗難被害に遭った時は警察に届け出を提出しますが、防犯登録の番号を伝えなければ受け付けてもらえないとも言われています。
見つかる確率も大幅に減るので、ほぼ諦めるしかありません。
自転車の防犯登録するメリットとデメリット
法律で義務づけられている防犯登録は、実はやらなくても罰がないため、面倒だからと行わない人もいるようです。
ですが、登録しておけば十分なメリットを受けることが出来ます。
登録を済ませると警察のデータベースにも所有者の情報や自転車の登録番号が記録されるため、もし盗まれても比較的早く見つけ出されることが多いです。
登録時に渡されるシールを貼っておけば、盗難をしようとしている人に対して、警察に連絡が行くのではないかという危機感を与えることも可能です。
また、置き忘れていたり、盗まれていた自転車が戻ってきた時、登録した情報と照らし合わせることで、本当にその自転車の持ち主なのかを証明することが出来ます。
登録するには500円ほどの費用がいる点と、購入にネット通販を利用していたり、誰かから譲り受けた場合は登録する際に行う作業が増える点が難点ですが、それほど気になるものでもありません。
犯罪の被害に遭う確率が激減するので、是非登録を済ませましょう。
自転車の防犯登録の方法とは?
何度も言うようですが、自転車は防犯登録することを義務づけられています。
そのため、登録の手続きをしなければいけません。
購入時に登録するのであれば、ほとんどはお店側で手続きを行ってくれるので簡単です。
しかし、その場で登録しなかったり、ネットで購入した場合などは自分でしなければいけません。
手続きに必要なものとしては、「販売証明書」「身分証明書」「手数料」「自転車そのもの」の4つを用意する必要があります。
全て揃えたらそれらを持って、手続きを引き受けてくれる店や最寄りの警察署へ行って下さい。
大抵は自転車を買った店を訪ねることになるでしょう。
なお、販売証明書に関しては、購入した時にその場でもらえるので、購入時に登録する場合は、わざわざ持って行かなくても構いません。
しかし、ネット通販を利用した場合、稀に盗難車を正規の商品として紛れ込ませているところもあるため、運が悪いとトラブルの引き金となってしまいます。
そうならないためにも絶対に販売証明書を手に入れて下さい。
店舗によっては自分の店で買ってくれた人と自転車にのみ防犯登録を行うので、登録を頼む前に対象者として扱われるのかを確かめておきましょう。
身分証明書は免許証や保険証、学生証などを見せて下さい。
手数料は都道府県にもよりますが、大体500円くらいになります。
登録の手順は書類に必要事項を書き込んだ後、手数料と引き替えに登録したことを表すシールを受け取るだけで、5分もあれば終わります。
大した手間ではないので、早めに済ませてしまいましょう。
何あっても良いように防犯登録をしっかりしよう!
意外と知られていない防犯登録の重要性と義務化する事の意味。
自分の愛車が無くなるのはとても残念で、悔しいですよね。
防犯登録しておけば、いざって時に役立つかもしれません、安心して自転車を思う存分楽しめますね。
ですが、安心しすぎて防犯対策を忘れないようにして、しっかり鍵などをかけるようにして下さい。