ロードバイクのホイールを買い換える際に、マビックのホイールを検討される方も多いのではないでしょうか?
今回は、マビックの中でも人気の高いキシリウムシリーズについての評判や、特徴を調べてみました。
ぜひ参考にしてみてください。
マビックホイール、キシリウムの特徴は!?
ロードバイクのホイールを変更しようとするときに必ず選択肢に出てくるメーカー名がマビック(MAVIC)です。
マビックのホイールは3つのシリーズに分かれており、Rシス、コスミックカーボン、キシリウムとあります。
その中でもロードバイクのホイールということで、評判が良いのはキシリウム(Ksyrium)です。
キシリウムは、グレードの高い順から、キシリウムSLR、キシリウムSLE、キシリウムSLS、キシリウムエリートS、キシリウムエキップSと5つのグレードに分かれています。
価格は6万円から22万円と結構大きな幅があります。
一番安くグレードももっとも低いキシリウムエキップSは、フルクライムでいうとレーシング5くらいの感覚ですので、せっかくのカスタマイズですから最下位グレードを除いたエリートS以上のグレードが良いと思います。
ちなみにマビックのホイールはホイール・チューブタイヤのセットで販売されており、ホイールのみの入手はできません。
マビックホイールのそれぞれの特徴と価格
レーシングゼロ、ゾンダ、それらと並んでマビックは評判の良いホイールを製造しています。
その中でもキシリウムシリーズには、5つに分かれたグレードがあるので、それぞれのスペックを見ていきましょう。
キシリウムエキップSは、価格は6万円くらいの最低グレードとなります。
重量は、フロント770g、リア920g、合計1690g。
スポーク形状はエアロ。
リム形状はISMです。
キシリウムエリートSは、価格は9万円くらいです。
重量は、フロント680g、リア840g、合計1520g。
スポーク形状はエアロ。
リム形状ISMでしたが、2016年からリム形状がISM4Dになりました。
キシリウムSLSは、価格は14万円くらいで、キシリウムの真ん中のグレードです。
重量は、フロント605g、リア790g、合計1395g。
スポーク形状はエアロ。
リム形状はISM3Dです。
キシリウムSLEは、価格は16万円くらいで、上から2番目のグレードなります。
重量は、フロント605g、リア790g、合計1395g。
スポーク形状はエアロ。
リム表面はエグザリット加工で、リム形状はISM3Dです。
キシリウムSLRは、価格は22万円くらいで、キシリウムの最高グレードとなります。
重量は、フロント605g、リア750g、合計1355g。
スポーク形状は、フロントがエアロ、リアが円柱(トラコンプシステム)でカーボン製です。
リム表面はエグザリット加工で、リム形状はISM4Dです。
マビックホイールのグレードごとの評判は?
マビックのホイールであるキシリウムシリーズは評判が良く、先程ご紹介しました5つのグレードに分かれています。
スペックを見て、一目瞭然なのが重量です。
最低グレードだとペア重量1690gで、最高グレードだとペア重量で1355gとなっており、グレードが高くなるほど重量が軽くなります。
キシリウムシリーズのスポークとしては、基本はアルミのエアロスポークとなっているのですが、最高グレードのキシリウムSLRだけは、リアがカーボン製の円柱型になってます。
それを聞いてエアロスポークのほうが良いと思う方もいらっしゃるでしょうが、そうとも限りません。
最高グレードのキシリウムSLRのリアスポークは、「トラコンプシステム」という組み方で、リムとハブの両側を突っ張っているような組み方となります。
通常だとハブ側は引っ掛けるようにして、スポークが組まれているだけなのですが、突っ張ることのないハブ側も突っ張ることでトラコンプシステムは、衝撃吸収性能を高めて剛性も強くすることを実現しました。
そのため、ヒルクライムでは有利なホイールだと言えます。
高級ホイールマビックキシリウムSLSの評判
高級ホイールとして評判が良いマビックのキシリウムシリーズ。
キシリウムの5つのグレードのうち、ちょうど真ん中のグレードのキシリウムSLSを使用しましたので感想をお伝えします。
加速感は非常に良かったです。
時速35kmくらいまでは加速感が抜群に良く感じました。
時速0kmから時速40kmくらいまでの加速感を体験すると元のホイールに戻れないくらい気持ちの良いものがあります。
足の感覚から時速25kmくらいかと思っていても実際には5kmくらい速いということも何度もあったくらいです。
しかし、高速域は軽量になったことが影響したのか速度維持能力は落ちたように感じました。
また、ホイールの剛性が強いという感覚を味わえました。
リムが硬いためブレーキの性能が向上しています。
それだけでなく、ダンシングしたときは車体が傾けてから起き上がるときにパワーが逃げずに地面を蹴っているような感覚があり、ダイレクトにパワーを地面に伝えてパワーロスが少ないように感じました。
上り坂では、ホイールの軽さを実感しました。
上り坂後半でも知らず知らずのうちに恩恵を受けていたと思います。
それよりも驚いたのが下り坂です。
非常に安定したスピードを出すことができました。
キシリウムSLSは評判通り性能がとても良いですね。
マビックホイール、エリートSの評判は!?
評判の良いマビックのキシリウムSLSは軽量で剛性の強いホイールでした。
それと1つ下のグレードであるキシリウムエリートSと比較してご説明していきます。
構造はSLSとエリートSで同じでしたが、エリートSのほうがリムの削りが少なくて若干重くなっています。
ハブもやや華奢に見えましたが、ハブの内部構造・ベアリングは同じなので回転性能は一緒です。
エリートSのほうがリムの外周部がやや重たいので、1度スピードに乗ると平地巡航が楽です。
その反対に踏み出しがやや重いのでヒルクライムでの傾斜では頑張って踏み込むことになります。
そうは言うもののエリートSも十分に軽く万能なホイールだと言えます。
まとめるとSLSとエリートSの違いは重さの違いがもっとも分かりやすい違いです。
軽いほうが加速性能が高いですが、スピードが落ちるのも速いです。
SLSはクリテリウムやヒルクライムなど加速性能が大切になるときに有利なホイールとなるでしょう。
つまり、SLSはレース志向のホイールです。
エリートSは、SLSに比べると平地巡航性能は高いので、単独で走行する機会が多い人にオススメしたいホイールです。
マビックホイールを選ぶなら??
ロードバイクのホイールに評判の良いマビックのものを使いたいと思っても、マビックには大きく3つのシリーズがありますし、さらにロードバイクのホイールということでキシリウムシリーズにしようと思っても、キシリウムにも5つのシリーズがあるので、どれを購入するべきか分かり難いと思います。
購入金額に上限がないということであれば、文句なく最高グレードのキシリウムSLRにすれば良いのですが、そんなことはないでしょうから、個人的ではありますが購入基準をご紹介したいと思います。
ヒルクライムや決勝レースに最高のもので挑みたいというのであれば、最高グレードのキシリウムSLRが良いです。
20万円超えの最高グレードではなくもう少し安く決戦用のホイールが欲しいということであれば、2番目のグレードのキシリウムSLS、もしくは3番目のグレードのキシリウムSLEが良いです。
10万円以下でキシリウムを体験したいということであれば、4番目のグレードのキシリウムエリートSが良いでしょう。
そして、最下位グレートのエキップは6万円くらいなのですが、それくらいの値段ならゾンダのほうがコスパ良いような気がします。
自分の予算と相談しながら検討すると良いですよ。
人気のマビックホイール
ロードバイクのホイールをカスタマイズする際、候補として挙げられるひとつがマビックホイールです。
今回は、マビックホイールのそれぞれの特徴や評判などを調べてみました。
ぜひ、自分に合ったホイールを探してみてはいかがでしょうか。