ロードバイクのタイヤは交換頻度が高い物ですが、とにかく種類が豊富なので何を選んで良いのか迷われた事もあるでしょう。
価格や用途でも選ぶタイヤは変わって来ますし、メーカーによっても特徴が大きく異なります。
そこで今回は、複数の通販サイトの人気ランキングを元に、メーカー別におすすめのタイヤを紹介します。
ロードバイクの性能を上げたいならまずはタイヤに注目
今回は色々なサイトから情報を収集しますが、どのサイトも売れ筋や人気ランキングで検索する事が出来ますので参考にしていきます。(2018年1月下旬現在)
使用する通販メーカーは、海外大手の【wiggle(ウイグル)】、【Chain Reaction Cycles (チェーンリアクションサイクルズ)】
利用率が一番高いと思われる【Amazon(アマゾン】、サイクルチェーン代表として【サイクルベース・あさひ】の人気ランキングを参考にします。
汎用性の高さからクリンチャーが優先になりますが、ランキング上位に入ってきているチューブラーやチューブレスも取り上げます。
人気メーカーが中心になりますが、最後に番外編として他メーカーのおすすめも紹介します。
ロードバイクで走行性能をアップさせる場合、まず真っ先に名前が上がるのはホイールとタイヤです。
しかし、ホイールは良い物ですと高価ですから、手ごろな価格でもグレードの高い物が手に入るタイヤが現実的になります。
そこで今回は、なるべく様々な価格帯のタイヤを紹介していきます。
ロードバイクのタイヤメーカー別人気ランキング①コンチネンタル
それでは、ロードバイクタイヤをメーカー別に紹介していきます。
サイトによって価格がまちまちですので、参考価格として定価に近い希望小売価格をご案内します。
まずは人気ランキングの常連といえばこのメーカーと言っても過言では無い、【Continental(コンチネンタル)】です。
「耐久性の王様」とまで称されるメーカーで、とにかく長持ちさせたければコンチネンタルを選んでおけばというところです。
人気ランキング上位は
①GRAND PRIX 4000 SⅡ (グランプリ4000 SII)¥7,500
②UltraSport2 (ウルトラスポーツ2)¥2,500
③Gatorskin (ゲータースキン) ¥6,000
特にグランプリ4000SⅡは、全てのサイトで上位に来ており、最初のタイヤ交換で推奨されることの多いコンチネンタル不動の1番人気です。
レースから普段使いまで、総合能力に長けたタイヤです。
ウルトラスポーツは下位グレードですが、耐久性は抜群です。
少し重量がありますので、練習用や普段使いに向くタイプです。
ゲータースキンは耐久性や耐パンク性に優れており、クッション性もあるので長距離走行に向くタイプです。
海外通販サイトでの人気が高いのは、割引率が大きいからと推測されます。
ロードバイクのタイヤメーカー別人気ランキング②ミシュラン
次に紹介するメーカーは、世界のレストランに星を付ける事で有名な【ミシュラン】です。
全体的にはグリップ力の強さや転がり抵抗の軽減を重視しており、ロードバイクレースの決戦用タイヤとしてのイメージです。
その分耐久性に少し難があると言われています。
人気ランキングは以下の通りです。
①Power Endurance (パワーエンデュランス)¥8,000
②Power Competition(パワーコンペティション)¥8,000
③Pro4 Service Course V2(プロ4 サービスコース V2)¥6,000
パワーシリーズはミシュランの新シリーズで、エンデュランスが長距離走行向き、コンペティションがレース向きのタイヤです。
ミシュランの凄いところは何年かの周期で新しいシリーズを発表しますが、その度に弱点を強化してくるところです。
その分ほかの要素を大胆にカットしてしまうところもあるのですが、パワーシリーズはハイエンドモデルなので総合力にも長けています。
特にProシリーズからの進化は耐パンク性で、メーカーは「パワーエンデュランス」で20万キロをパンクせずに走り抜いたと豪語しています。
Puroシリーズはパワーシリーズの登場により型落ち感があるので、価格的には今がねらい目でしょう。
ロードバイクのタイヤメーカー別人気ランキング③ヴィットリア
続いては幅広い価格層で有名な、イタリアの【Vittoria(ヴィットリア)】です。
イタリアの自転車メーカーのロードバイクに付属している事が多いので、ご存知の方も多いかと思います。
人気ランキングは以下の通りです
①Corsa (コルサ) G+(クリンチャー)¥10,000
②Corsa (コルサ) G+(チューブラー)¥13,000
③Rubino Pro (ルビノプロ) G+ ¥5,500
④Zaffiro(ザフィーロ)¥2,000
高級タイヤの代名詞といえば「ヴィットリア・コルサ」と言われ、プロからホビーライダーまで多くのファンを抱える超人気タイヤです。
1本1本がハンドメイドで作られており、320TPIというケーシング(タイヤの中の繊維層)の密度は、最高級の乗り心地としなやかさを合わせ持ちます。
ケーシングの密度が高いと耐久性やグリップ力が少し劣りますが、その分を表面のゴム(トレッド)でしっかり補っています。
そのしなやかさからチューブラーも大変人気があります。
ルビノプロはオールラウンドタイプで用途を問わない魅力がありますし、手ごろな価格なので普段使いに遠慮せず使いたいですね。
ザフィーロはエントリーモデルの完成車に多く付属しているタイヤですが、非常に耐久性に優れています。
ロードバイクのタイヤメーカー別人気ランキング④パナレーサー
次に紹介するのは、国産タイヤの雄である【Panaracer(パナレーサー)】です。
国産メーカーという事で汎用性が高く、割と手ごろな価格の製品に人気が集中しています。
その為、ここでは総合的なランキングでは無く、価格帯別の人気ランキングから抜粋します。
①クローザープラス ¥3,700
②RACE(レース) A EVO3 ¥6,000
③Ribmo(リブモ) プロタイトベルト ¥6,500
クロ-ザープラスは軽量(25cで220g)で総合力はありますが、そこまで秀でた特徴を持たず性能面ではごく平凡なタイヤです。
しかし、人気の秘訣はタイヤサイドに色が付いている事です。
タイヤ表面のトレッドまで塗装をしてしまうと安全面に問題があると言われていますので、せめてサイドの色で装飾したいという事で人気と聞いています。
RACEシリーズは現在3種類あり、パナレーサーを代表するフラッグシップモデルです。
長距離向けの【RACE D】、超軽量の【RACE L】、そしてランキング上位なのがオールラウンダーの【RACE A】です。
RACEシリーズの特徴は優れたトレッドのコンパウンドにあり、グリップ力と転がり抵抗の低さを兼ね備えている点です。
また、パナレーサーは全体的に耐パンク性の強化に力を注いでおり、RACEシリーズは最高級の耐パンクベルトを使用しています。
リブモは25cで340gのヘビー級ですので、ロードバイクというよりはランドナーなどのツーリング車や、クロスバイク向きです。
ロードバイクのタイヤメーカー別人気ランキング⑤番外編
ここまではメーカー別に人気ランキングを見てきましたが、最後に他メーカーでもランキング上位に食い込んできているロードバイク用タイヤを紹介します。
【SCHWALBE(シュワルベ) :MARATHON (マラソン)】¥5,000
名前の通り長距離走行に適しており、とにかく耐久性と耐パンク性を意識したタイヤです。
サイドに反射材が付けられているので、夜間やトンネル内での視認性向上にも良いです。
アマゾンではいつ確認しても、ランキングべスト10内に入っています。
【VELOFLEX(ヴェロフレックス) :マスター】¥7,300
ヴェロフレックスはあまりなじみがないかもしれませんが、イタリアの高級タイヤメーカーです。
マスターはクリンチャーですが、チューブラーにも強いメーカーであるので、チューブラ―に近い性能を持っています。
ケーシングの密度が高くしなやかなので、コーナリングがとてもスムーズです。
また、耐パンクベルトに強くて軽量なケブラ―を使用しているので、重くてガチガチにならずに耐パンク性を高めています。
転がり抵抗の軽減も意識されているので、レースにも十分使用できるレベルです。
サイクルベースあさひでは、このマイナーなメーカーでありながら、ベスト30位内をキープしています。
人気ランキングは納得の結果
今回はロードバイクのタイヤをメーカー別にランキング形式で紹介しました。
メーカーそれぞれに得意分野が有って、大まかなイメージが出来上がっています。
その中でタイヤ個々の特性が活かされており、ランキング上位の物は納得できる顔ぶれになっています。
ロードバイクのタイヤは実に種類が豊富なので、参考にして頂ければ幸いです。