自転車を乗る人に人気があるアルミフレーム。
アルミは安くて、錆びにくく、丈夫な点がメリットといえますが、フレームの大事な機能「路面からの衝撃を緩和する」 という面がほぼできない素材であるため、振動が身体に伝わりやすいというデメリットがあります。
今回は、アルミフレームの特徴と寿命について調べてみました。
アルミフレームの寿命とメリット・デメリット
アルミフレームは、一般的に多く使われている素材のフレームです。
そのアルミフレームの寿命は、ママチャリなど一般的に使用される自転車だとしっかりしているため、壊れづらく出来ています。
しかし、ロードバイクですと軽量にするため、細くなり、寿命も一般的な自転車に比べて寿命が短くなります。
一般的にロードバイクですと走る距離も長くなるため、へたってしまい、約4年が寿命だと言われています。
保存状況などによっても寿命は異なるため、約4年というのは目安になります。
また、寿命が近付くにつれて性能が落ちていくだけならまだ良いですが、蓄積していった負荷が思わぬタイミングで限界を迎え、何の前触れもなく壊れてしまう可能性があります。
これは、アルミに限らず全ての素材に言えることです。
クロモリという素材も自転車にはありますが、このクロモリは剛性が強いため衝撃を吸収しやすいです。
しかし、その衝撃も大きすぎるとやはり破損してしまいます。
また、クロモリは錆び付くことでいつの間にか内側が腐り、いきなり折れてしまうこともあります。
このように衝撃に強い素材でも破損する事があるということです。
このようにフレームはどの素材であっても破損する恐れがあるということです。
それでは、アルミフレームのメリットについてご説明していきます。
メリットは、コスパが良く、初心者に適している点です。
また、上級グレードになるとカーボンに匹敵するくらいの軽さになるのも嬉しいですね。
デメリットについてもご紹介していきます。
大会のように速度が速い中ですと、揺れが直接身体に伝わるため、疲れを感じやすくなります。
さらに経年劣化が早い点がデメリットです。
アルミフレームは寿命が短い!?
アルミフレームは安く、クロモリと比べると錆びにくい上、乗り始めたばかりの初心者からある程度の技術を持った上級者までが楽しめるという特徴を持っています。
軽くて柔らかいため、軽量化されたフレームを作りやすいというのも利点ですね。
また、ペダルを漕ぐための力を、前に進むための力へと変える性能も備えています。
難点と言えば、金属疲労が溜まりやすいので、先も述べましたがアルミ素材は約4年程が寿命の目安と言われています。
その点他の素材のカーボンは、横への剛性がないため破損はしやすいですが、素材自体の寿命は比較的長く、約6年程とも言われています。
また、クロモリは、剛性があり、衝撃吸収性能も高いですが、錆びやすいので寿命の目安は、約5年程と言われています。
このように考えるとアルミは、他の素材よりも寿命が短いと言われていることでしょう。
また、アルミの耐久性は、上級モデルよりも肉厚のパイプが用いられた下級モデルの方が長持ちします。
今のアルミフレームは、大きく分けると「6000系」と「7000系」の2つになります。
フレーム以外の部品には「2000系」のアルミ合金が使用されています。
6000系は強度こそ7000系より劣りますが、一度変形させると本来の材質に戻ることがないという性質があるので、複雑な加工を行いやすいのです。
一方、7000系はアルミ合金の中でもトップクラスの強度を秘めた合金です。
主にダウンヒル用の自転車やマウンテンバイクに使われます。
軽くて剛性に優れていますが、加工はしにくいのでコストパフォーマンスはあまりよろしくありません。
長寿命で、長く乗れる自転車のフレームは??
自転車のフレームの中で、最も寿命が長い素材はどれになるのでしょうか。
まず、素材にかかわらず、走行距離が2万キロ以上になると性能は落ちてきます。
アマチュアならそれでも問題ありませんが、一秒の差が順位に大きく影響を与えるプロの世界では、フレームがへたっていると本来の力を発揮出来ません。
そのため、プロはワンシーズンごとにフレームを新調しています。
ちなみに2万キロを超えた場合、性能は落ちますが破損するわけではないので、限界が来るまで乗ることが可能です。
しかし、プロではない方がほとんどでしょう。
そこで、一般的な方が比較したとして考えて、耐久性の高さで言えばアルミ、クロモリ、カーボンの順となります。
カーボンに至っては、使い方次第では10年以上乗り続けられると言われています。
全力を出しているプロ選手ならともかく、普通に乗っている限りはフレームが折れることはないでしょう。
しかし、万が一、転倒や落車などの事故が起きた場合、修理を受け付けてくれる店が多いのはクロモリやアルミです。
カーボンを直せる店はあまりないですね。
オルベアというメーカーではフレームに無期限の保証を付けているので、10年以上経っても愛用したいという人は、是非このメーカーも検討してみてください。。
自転車フレームの買い替え時期って??
自転車はアルミやカーボンなどの素材とあらゆる部品が組み合わさって出来ています。
その中でもフレームは特に重要なパーツですが、どれくらいのタイミングで買い替えれば良いのでしょうか。
寿命を迎えた場合はもちろんですが、それ以外にもコンポやホイールなどのサイズが変わった場合、部品が合わなくなったため、壊れていないのにフレームを交換せざるを得ないということもあります。
また寿命は、普段の使い方、保管場所やメンテナンスの頻度、倒れたりぶつけたりした回数などによって変わってきます。
折角の自転車ですし、限界まで乗り続けたいと思うことでしょう。
しかし、走っている最中にフレームが折れるなどのアクシデントが発生することもあるので、ギリギリまで使うのはやめておきましょう。
新しい自転車を買ったら、次の新車のためにこつこつと貯金をすると良いでしょう。
これならいつ壊れても対応出来ますし、金額次第では高価な上級モデルを手に入れられるかもしれません。
耐久性や性能などを重視するのも良いですが、一番は自分の好みに合うものを購入するのがベストかと思われます。
自転車のアルミフレームの寿命を延ばそう!
アルミフレームの寿命を延ばすには、やはり錆びさせないことが一番です。
自転車はほぼ全てに鉄が使われているので、小さなネジがひとつ錆びただけでも性能を発揮出来なくなります。
チェーンに錆が浮いてしまったら動きは鈍くなり、速度の切り替えは上手くいかなくなります。
ブレーキワイヤーなら運が悪いと走行中に切れてしまい、大きな事故へと繋がるでしょう。
基本的には室内に保管して雨風にさらさないことが良いのですが、無理なら最低でも屋根や壁があるところに保管して下さい。
ホームセンターなどに売っている、自転車専用のカバーを被せるのも良いでしょう。
また、もし濡らしたらすぐに水分を拭き取って下さい。
難しいようならオイルなどを塗って、錆び付かせることだけは防ぎましょう。
ワイヤーにはインナーにグリスを塗れば、軽くなる上に水分が入り込むことをブロックします。
スプレータイプの潤滑油を後で吹き付けても構いません。
錆びた場合は、金属製のブラシや錆を落とすクリームなどを使い、擦ってやれば取り除けます。
その際は仕上げに防錆剤を忘れずに塗りましょう。
アルミフレームのメンテナンス方法
アルミフレームの寿命を少しでも延ばすために、普段からこまめなメンテナンスを行いましょう。
磨く時にはアルミホイール専用のポリッシュ材か、ピカールなど真鍮に使うものを使用します。
コンパウンドは避けることをおすすめします。
ポリッシュのケア材なら何処でも手に入るかと思われます。
外でしっかりと洗い流したい場合は、泡切れが良い自動車用の洗剤とスポンジを使って隅々まで洗いましょう。
台所用の中性洗剤を水で薄めたものでも構いません。
洗剤が残っていると、こびり付いて故障の原因となる可能性があります。
きちんと水で洗い流し、泡が残っていないか確認して下さい。
仕上げは、絞って水気を取った雑巾で拭き上げましょう。
専用のシートを使う場合、物によってはかなり毛羽立ちます。
複数を使ってみて、それぞれの違いを比較するのも悪くありません。
手が届かないところを掃除するには歯ブラシの出番です。
毛先が長く、ヘッド部分が小さめのものにすると、狭い隙間に入れやすいですよ。
定番なアルミフレーム
アルミは軽量かつ堅牢で、錆びにくいうえに安価であるため、初心者から上級者まで幅広く使われており、あらゆる種類の自転車に使われています。
今回は、アルミフレームのメリットデメリットをご紹介しました。
寿命が長いのには越したことがないですが、どんな自転車にも寿命はあるので、やはり自分の好きなフレームを選ぶのがおすすめですよ。