ロードバイクのBBは規格ありき!おすすめは重視ポイント次第

ロードバイクには隠れた場所に重要なパーツが組み込まれていますが、BB(ボトムブラケット)もその1つです。

BBはフレームとクランクを繋ぐパーツで、クランクシャフトの受けになる部分ですから、自転車の動力を生み出す要になっているパーツでもあります。

クランクの回転に渋さを感じたり、ペダルにガタ付きを感じるような場合はBBが原因かもしれませんので、今回の記事を参考にしながら確認してみましょう。

また、おすすめのBBなどもご紹介します。

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ロードバイクのBBとは?

まずはBBに対してこれまであまり意識してこなかった方もいらっしゃるかと思いますので、ロードバイクのBBのご説明からしていきます。

BBはクランクとフレームの橋渡し的存在のパーツであり、クランクシャフトをスムーズに回転させるための受けになる部分です。

自転車のいたるところに使用されている「ボールベアリング」がクランクシャフトの回転にも必要であり、そのベアリングを保持しているのがBBです。

フレームの下端部にはBBを挿入するための穴「BBシェル」が開けられており、そこにベアリングを取り付けるためのパーツがBBということになります。

BBにはシャフトとの摩耗や走行中に大きな負荷が掛かりますので、潤滑のための「グリス」が使用されており、定期的なグリスの差し直しや、ベアリング自体の交換も推奨されます。

のちほど詳しくご説明しますが、BBには様々な規格があり、それもクランクやフレームに準ずる必要がありますので、おすすめだからと言っても単独で選ぶわけにはいきません。

ロードバイクのフレーム規格とBBの規格

前項でお伝えしたように、BBはフレームやクランクの規格に合わせる必要があります。

特にフレームはBBシェルをユーザー側で加工するわけにはいきませんので、確実に適合させなければなりません。

ロードバイクのBBシェルには、ねじ切りがしてある「スレッド」と、ただ穴が開けてあるだけの「プレスフィット」の2種類があります。

ねじ切りがしてあるスレッド式は以前からロードバイクに多く使用されてきた規格ですが、現在はプレスフィットの方が多くなっています。

こうなった経緯は多少複雑ですが、大きな要因はフレームメーカーがフレームにねじ切りをする手間が省ける分、コストダウンを図れるということです。

長きに渡りスレッド式にこだわってきた「シマノ」が、現在はプレスフィットのBBも製造、販売していることからも、流れがプレスフィットに傾いていることが分かります。

どちらがおすすめなのかということになりますと、しつこいようですがフレームに合わせるとしか言いようがありません。

ただし、スレッド式はBBシェルの幅がJIS規格の68mmと、イタリアン規格の70mmの二通りありますので、交換されるときは必ず測って確認してから購入してください。

クランクとBBの互換性

ロードバイクのBBにおいてフレームとの適合を確認したら、次はクランクとの互換性を考えていきます。

現在のロードバイクはクランク側にシャフトが付属している「2ピースクランク」が多く、シマノの「ホローテックⅡ」やカンパニョーロの「ウルトラトルク」などが有名です。

ベアリングがBBの外側に出ることで左右間の距離が離れるのですが、シャフトとベアリングの関係上、左右のベアリングの距離が離れると剛性が高くなるというメリットを活かしているBBです。

そして、クランクにシャフトが付属している場合は、シャフト径に合ったBBを選択する必要があります。

クランクのシャフト径を大まかに分けると、シマノが長いこと継続している24mmか、それに対抗するようにして作られた30mmのどちらかです。

クランクを交換しないのであれば今の規格に合わせればよいですが、30mm径のBBシェルのフレームであれば、アダプターや変換BBを使用することで、シャフト径24mmのクランクを使用することが可能です。

そして、ロードバイクでは数が少なくなりましたが、BBにシャフトが付属しているクランクもあります。

この場合はシャフト径をクランクの勘合部分に合わせなければなりませんし、長さも現状と同じものでないとペダルを漕ぐ感覚が大きく変わったりしますので、難しい選択になります。

また、左右のクランクをそれぞれシャフトに勘合させる上に、左右のベアリング間の距離が狭いので、ロードバイクの回転力に耐えるだけの剛性が不足気味になります。

そのため、ロードバイクでは2ピースクランクの方が優位と言え、フレームとの規格さえ合っていれば、クランクとBBの両方を交換をすれば2ピースクランクにカスタムができますので、おすすめです。

ロードバイクに何を求めるかでおすすめのBBは変わる

ここからはこれまでのお話を踏まえながら、ロードバイクにおすすめのBBを考えていきます。

BBは何を重視するかによっておすすめのものが変わってきますが、それは主に回転性能か、防水、防塵性のどちらかを重視するかというお話になります。

BBの回転性能を上げるためには、ベアリングとシャフト間に起こる摩擦を少なくして、抵抗を軽減してあげると効果があります。

ベアリングの回転抵抗にならないようにシールを弱めたり、回転抵抗になり得るグリスの量を減らすことで、回転性能が上がります。

また、ベアリングを硬質で真円度の高いセラミックなどの素材にすると、回転性能が飛躍的に上がるという報告もあります。

しかし、回転性能重視のBBは密封性が弱いので水やホコリが侵入しやすくなり、ベアリングの劣化を早めますし、グリスも抜けやすくなります。

そのため、早いサイクルでグリスアップなどのメンテナンスが求められますし、BBの耐久性も高くはありませんので、走り方次第では頻繁に交換しなければならない可能性もあります。

ロードバイクのメンテナンスを減らしたいのであれば防水・防塵性の高いBBがおすすめ

防水、防塵性を重視するBBはベアリングをがっちりとシールして、雨水やホコリの侵入は防ぎやすくしてあります。

しかも、グリスも抜けにくいので、メンテナンスの頻度は大幅に少なくなりますし、ベアリングの劣化するスピードも遅いですから、定期的に交換しなければならない可能性は低いです。

しかし、シールが強固なので回転力は下がってしまいます。

そのため、前項でお伝えした回転性能重視のBBとの違いは大きいように感じられるかもしれませんが、体感できるかどうかは個人の脚力や経験次第というところで、それほど飛躍的に変わらない可能性もあります。

ロードバイクには乗り手やフレームに掛かる空気抵抗、タイヤの転がり抵抗など、さまざまな抵抗が掛かっています。

その中で、BBの回転抵抗は全体から考えれば微々たるもですから、そこまで重視しなくてもよいという考え方もできます。

そのため、メンテナンス性を考えるのであれば、防水防塵性重視の方がおすすめと言えるでしょう。

ロードバイクにおすすめのBB

それでは、最後におすすめのロードバイク用BBをご紹介します。

【シマノ:BB-R9100】

※スレッドタイプでJIS規格の68mm、イタリア規格の70mmにそれぞれ対応しています。

【シマノ:SM-BB92-418】

※プレスフィットタイプでシェル幅は86.5mmになります。

共にシマノのコンポ最高グレード「デュラエース」のBBであり、シマノらしく多くのフレーム規格に適合できるラインナップにしています。

デュラエースはコンポの他の部品では他グレードと比較して飛びぬけて高額ですが、上記BBは4,000円~4,500円とそこまでではありません。

しかも、シマノのホローテックⅡのクランクであれば全てに適合しますので、シマノユーザーの方には強くおすすめしたいところです。

【TNI:エクスターナル セラミックBB】

セラミック製のベアリングを使用したBBで、価格は上記デュラエースのBBの3倍近くになります。

セラミックベアリングの上に、抵抗が少ない粘度の低いグリスを使用していますので、チェーンを外してクランクだけを回すと、その回転力は確かなものです。

先ほども触れましたが、チェーンをはめれば様々な抵抗が掛かりますので空転時とはわけが違いますが、これだけの回転性能の高さがあれば、多くの方が効果を体感できるレベルと言えるでしょう。

BBは何を重視するかで決める!

ロードバイクのBBはフレームとクランクの規格に適合させなければなりませんので、セットで考えるようにしてください。

そして、回転を重視するか、メンテナンス性を取るかでおすすめは変わってきますので、自分の用途や目的に合わせて選択する必要があります。

ただし、BBの回転性能は万人が効果の違いを体感できるとは限らず、高価なBBを選択すると著しくコスパが悪いものになってしまう可能性もありますので、ご注意ください。