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シマノのロード用コンポデュラエースとアルテグラの違いは?

2018.12.20

シマノのロードバイク用コンポにはいくつかのグレードがありますが、その頂点に君臨する「デュラエース」は全ての面において別格の存在です。

それに対してセカンドグレードの「アルテグラ」は、別格であるデュラエースをより多くの人に広める、広告塔のような役目があります。

そこで今回は、デュラエースとアルテグラの違いを検証してみましょう。

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シマノ・デュラエースとアルテグラの価格差

冒頭でもお伝えしたように、シマノのロードバイク用コンポにはグレードがあり、デュラエースが最上位グレード、アルテグラは2番目のグレードになります。

しかし、競争を例に取れば、僅差の1位2位ではなく、デュラエースが大差でゴールインするというイメージです。

それは価格に大きく表れており、セット一式ではデュラエースが約21万円(機械式変速)に対して、アルテグラは約10万円です。

この価格差の間に1グレードも入っていないわけですから、いかにデュラエースが別格かが分かるかと思います。

デュラエースは多くのプロロードレーサー御用達とも言えるコンポであり、シマノのフラッグシップとして確固たるステータスを築いています。

実はこれがこの価格差に表れているのですが、それについては後述します。

これも冒頭でお話ししましたが、デュラエースの凄さを世間に広めるというのがアルテグラの役目の一つであり、それであればこの価格差も納得というところです。

デュラエースを先行させアルテグラを追随させるのがシマノの伝統

このところデュラエースのモデルチェンジ翌年に、アルテグラもモデルチェンジされるという周期が続いています。

デュラエースはシマノの最先端技術が真っ先に投入されるコンポであり、STIも11速化も、Di2もディスクブレーキも、シマノでは全てデュラエース発信です。

そして、冒頭でアルテグラには、デュラエースの技術を世間に広めるという役割があるとお伝えしましたが、ここ最近は毎回デュラエースの翌年にアルテグラもモデルチェンジを行います。

デュラエースの技術を余すところなく受け継ぎ、「鉄は熱いうちに打て」ということで、世間がデュラの技術に酔いしれ、あこがれている段階で、抑えめの価格をもって投入されるわけです。

前項でお伝えした通り、プロ御用達の存在であるデュラエースのエッセンスが余すところなく入ったコンポが半額以下で購入できるとあれば、アマチュアユーザーはそちらに目が向くのは必定です。

シマノ・デュラエースとアルテグラに性能の差はない?

以前にシマノの社員の方が答えているインタビュー記事を読んだことがありますが、その中に「デュラエースとアルテグラに性能の差はない」というものがありました。

グレード名を目隠しして乗り比べをしたら、どちらかを言い当てる自信がないとも書かれていました。

筆者はこれがずっと引っ掛かり、自分でも乗り比べをしたり、周りの意見も参考にしながら検証してきましたが、どうやら性能に大差がないというのは大衆の意見=多くのサイクリストの総意と捉えてよさそうです。

筆者の周辺にもアルテグラでレースに参戦している人は多くいますし、微妙な剛性の加減などから、プロでもアルテグラを使用する選手もいると聞いています。

ロードバイクに乗る用途は様々ですが、コンポの性能が究極レベルまで求められるのはやはりレースであり、そのレースでプロの使用もあるとなれば、ホビーライダーならアルテグラで十分という見方もできます。

では、「なぜデュラエースとアルテグラには価格に倍以上の開きがあるのか?」という疑問があると思いますので、次項で詳しくお話しします。

デュラエースとアルテグラの方向性の違い

前項で投げかけさせていただいた疑問の答えは、性能は同じでも、デュラエースはプロに向けて作られている、アルテグラはアマチュア向けになっているということです。

シマノはデュラエースに対して、コストは二の次にしてもプロが求める完璧なマシンを作るというコンセプトを持っているそうです。

1gでも軽く、少しの金属のバリなども許されない、究極のレースモデルを目指していると言われています。

それに対しアルテグラは良い意味でおおらかというか、性能には妥協しないが、その他の部分ではこだわりを捨てて、コストダウンを図るようなイメージで作られています。

具体的に言いますと、リアギアであるカセットスプロケットは、デュラエースが半分をチタン製にしているのに対して、アルテグラは11枚全て鉄です。

これによって、約60gの重量差と、3倍以上の価格差が生じています。

スプロケットは複雑な形状のため工芸品のような趣もありますが、確かにデュラエースの方がきれいに成形されていて、粗が目立たないという点ではアルテグラとの差は感じます。

また、STIレバーですが、レバーがカーボン製なのはどちらも同じですが、ブラケットまでカーボンにしているのがデュラエース、一方ここをグラスファイバーにしているのがアルテグラです。

これによって、重量差は約70g、価格差は2万円以上となります。

機能性が変わる部分はグレード間を超えて注目すべき

前項でお伝えしたように、デュラエースとアルテグラは原材料と加工の過程の違いが、価格差や重量差になっているということです。

また、デュラエースには伝統や格式、プロ御用達といった目に見えない部分が付加価値として乗る、シマノのフラッグシップモデルとしてのあり方が価格に出ていると言われています。

そして、アルテグラはアマチュア向けとされているだけあり、デュラエースとは違う方向性を持つパーツもあります。

例えばブレーキですが、レバーの調整幅がアルテグラの方がワイドになっているので、指が掛けやすくなっており、手の小さい方などへの配慮がされています。

また、スプロケットもアルテグラには最軽34Tまで用意されていますが、デュラエースは30Tまでです。

これらは性能ではなく機能に関わることなので、アルテグラを積極的に選ぶ理由に十分になり得ます。

ただし、逆のケースもあり、クランクのアーム長177.5mmや180mmはデュラエースにしかないので、大柄で脚の長い方はこちらの方が使い勝手が良いことになります。

全てにおいてそうではないですが、細かく見ればグレードを超えたところに、自分に合うものが存在することもあると言えます。

デュラエースとアルテグラの「ホイール」にはどんな違いがある?

ここまではシマノ・デュラエースとアルテグラについて、ロードバイク用のコンポのお話をしてきました。

実はデュラエースとアルテグラにはホイールもありますので、最後にお伝えをしておきます。

コンポの場合はデュラエースを先行させ、アルテグラが踏襲する、そして性能には大差がないことは、今回お伝えした通りです。

しかし、ホイールはデュラエースがプロ向け、アルテグラがアマ向けというコンセプトはコンポと同じですが、仕様そのものが違い過ぎて、性能を同じ土俵で比べるの厳しいところです。

デュラエースはフルカーボンリムもあれば、チューブラーモデルもありますし、リムハイト35mm以上も用意されています。

一方、アルテグラはそもそも型番やグレード名は付いておらず、あくまでもアルテグラグレード「相当」になっています。

まして、上記に挙げたデュラエースの要素はアルテグラには1つもないので、同じ土俵で比べるのはどうかということになります。

しかし、そこはコンセプトを考えれば分かりやすくなり、プロ仕様のデュラエースの方はよりレース向き、アルテグラの方はアマチュアライダーが幅広い用途に使いやすい汎用性のあるホイールとなります。

価格の差が全てではないし優劣の問題でもない

今回はシマノのロードバイク用コンポ、デュラエースとアルテグラの違いについてお話ししました。

価格差が全てではないということをお伝えしたかったのですが、それが伝わっていれば幸いです。

また、どちらが良いという優劣の話ではなく、用途や乗り方で自分に最適なものがあることも覚えておいていただければと思います。

 - SHIMANO, SHIMANO DURA-ACE, メーカー, ロードバイク