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スギノのクランクを例にしてクランクの外し方を徹底的に解説

2018.12.12

現在のロードバイクのクランクは、六角レンチさえあれば簡単に取り外せます。

しかし、古いロードバイクやピストバイクは、クランクの固定方法が現在のクランクと異なるため、当然クランクの取り外し方も違います。

そこで、この記事では古いロードバイクやピストバイクに付属しているケースが多い、スギノのクランクを例に、クランクの構造とクランクの外し方を解説します。

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クランクの外し方の前に!まずはクランクの構造を知ろう!

この記事では、スギノのクランクを例にして、ロードバイクなどの自転車のクランクの外し方を解説します。

その前に、基本的なクランクの構造についてお話しします。

現在のロードバイクのクランクは、右クランクに左右のクランクをつなぐクランクシャフトが接合された構造をしています。

左クランクの根元がクランクシャフトを固定するクランプとなっており、クランクシャフトを固定するためのボルトが2本設置されています。

基本的にはこのボルトを回すだけで、クランクの取り外しが可能です。

BBの構造も非常にシンプルで、フレームのBBシェルの左右にクランクシャフトを受けるベアリングが取り付けられているだけです。

それに対して、古いロードバイクやピストバイクは、左右のクランクをつなぐクランクシャフトが完全に独立しているか、BB側に取り付けられています。

BBの構造も、カップアンドコーンと呼ばれる、ベアリングの左右カップとクランクシャフトの3つのパーツからなるものや、BBがユニット構造になっているカセット式のBBなどがあり、現在のBBと比較すると構造がやや複雑です。

スギノのクランクのラインナップとそれぞれの構造について

では、スギノのクランクのラインナップのうち、どのモデルのクランクが、どのような構造であるのかについてお話しします。

スギノのクランクのラインナップにおいて、ロードバイク向け製品のEXPシリーズおよびOXシリーズ、シクロクロス向け製品のCXC、トラック競技用のSG75 DDシリーズは、クランク側にクランクシャフトが接合された構造です。

そのため、クランクの外し方も簡単で、左クランク根元のクランプ部のボルトを緩めるだけです。

なお、スギノのロードバイク向けクランクは、完成車に付属するケースはかなり稀です。

一方、トラック競技用のSUPERシリーズおよびSUGINO75シリーズや、SG75、Mighty Compシリーズ、RD2シリーズ、Cool Messengerは、クランクシャフトがクランクから独立している古いタイプの構造です。

この古いタイプの構造のクランクを取り外すためには、専用工具が必要です。

古いタイプの構造のスギノのクランクは、ピストバイクなどのシングルスピードのバイクや、旧式のロードバイクによく付属しています。

スギノのクランクの外し方!OXシリーズの例!

それでは、スギノのクランクを例にして、クランクの外し方を解説します。

まずは、現在のロードバイクのクランクと同じ構造である、OXシリーズについて解説します。

左クランクには、クランクを取り付ける際にクランクを押し込む役割をもつキャップが取り付けられており、そのキャップを最初に外します。

キャップを外すためには、TL-AJB 01というキャップを回すための工具が必要ですが、シマノのTF-FL15と互換性があります。

また、キャップを回すだけであるため、工夫をすれば専用工具でなくともキャップは外せます。

キャップ回しを用いて、キャップを反時計回しに回します。

すると、クランクのキャップは外れます。

キャップが外れたら、左クランクのクランプ部のボルトを緩めます。

ボルトが緩んだ状態で左クランクを手前に引くと、左クランクが外れます。

左クランクが外れたら、右クランクもフレームから引き抜けます。

なお、クランクを取り付ける際には、左クランクのクランプ部のボルトを締める前に、クランクのキャップを締めます。

次に、ヘッドパーツの調整の要領で、クランクのガタを取ったあとに左クランクのクランプ部のボルトを締め、クランクを固定します。

スギノの古いタイプの構造のクランクの取り外しには専用工具が必需!

続いて、スギノのSUPERシリーズなど、古いタイプの構造のクランクについて、外し方を解説します。

実際の作業手順の解説の前に、取り外しに必要な工具についてお話しします。

先に述べたように、古いタイプの構造のクランクは取り外しに専用工具が必要です。

その専用工具は、コッタレスクランク抜きと呼ばれています。

コッタレスクランク抜きは、サイクルベースあさひなどの大手自転車店で1,500円前後で販売されています。

機能は非常に限られる専用工具ですが、シティサイクルのクランクの取り外しも使用できるため、自転車のメンテナンスを行う方は持っていて損はないでしょう。

また、コッタレスクランク抜きを使用する際にはモンキーレンチが必要です。

モンキーレンチは、普通のサイズより大きめのものを用意することをおすすめします。

それは、クランクを外すために大きなトルクを必要とする場合があるためです。

そのほかには、クランクのキャップを外すための六角レンチが必要です。

古いロードバイクのクランクを外す場合など、クランクの固着が予想される場合には、浸透性の高いスプレーオイルを用意しましょう。

スギノのクランクの外し方!Mighty Compシリーズの例!その1

道具が用意できたところで、クランクの外し方の説明を2章に渡って解説します。

今回は、スギノのMighty Compシリーズのクランクを例にしてご説明します。

最初に、左右のクランクの根元にあるキャップを六角レンチで外します。

このキャップは、カバーとしての役目しか持たないため、軽い力で回せば外れます。

左右のキャップを外すと、奥まった部分にクランクを固定している大きな六角ボルトの頭が見えます。

クランクを外すためには、この六角ボルトを外す必要があります。

ここで、コッタレスクランク抜きを使用します。

コッタレスクランク抜きの片側は、ボックスレンチの頭のような構造になっており、奥まった位置にある六角ボルトを回せます。

コッタレスクランク抜きのボックスレンチ側を六角ボルトに合わせ、モンキーレンチでコッタレスクランク抜きをつかんで反時計回しに回します。

片側のクランクのボルトが外れたら、反対側も同様にしてボルトを外します。

しかし、このボルトを外しただけでは、まだクランクは外れません。

この状態からクランクを外すために、再びコッタレスクランク抜きを使用します。

スギノのクランクの外し方!Mighty Compシリーズの例!その2

前章に引き続き、スギノのMighty Compシリーズを例に、クランクの外し方を解説します。

クランクの固定ボルトを外したら、再びコッタレスクランク抜きを使用しクランクを引き抜きます。

コッタレスクランク抜きは、工具をクランクに固定するねじが切ってあるパーツと、クランクシャフトを押し付ける押し子の、2つのパーツから成り立っています。

まずは、コッタレスクランク抜きのボックスレンチ側を反時計回しに回し、押し子の頭が奥まった状態になるように調整します。

その状態で、クランクのキャップが収まっていた穴に、コッタレスクランク抜きの外側にねじが切ってある側をねじ込み固定します。

そこから、ボックスレンチ側を時計回りに回し、押し子をねじ込みます。

すると、押し子がクランクシャフトの端に押し付けられることで、クランクが押し上げられて外れます。

片側のクランクが外れたら、反対側も同じ要領で外しましょう。

クランクを再び取り付ける際は、クランクをクランクシャフトに軽くはめ込んだ状態で、クランク固定用の六角ボルトをしっかり取り付ければ、クランクが押し込まれ固定されます。

クランクの外し方をマスターしてメンテナンスの幅を広げよう!

この記事では、スギノのクランクを例にして、ロードバイクやピストバイクのクランクの外し方を解説しました。

古いタイプの構造のクランクの取り外しは一見すると非常に複雑そうですが、簡単に言えばクランクを手前に引っ張り、クランクシャフトから引き抜くだけです。

クランクが外せればメンテナンスの幅も広がります。

ぜひともチャレンジしてみましょう。

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