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ピナレロにも手頃なモデルはあるのか?RAZHAの価格に迫る

2018.11.19

ロードバイクはメーカー、ブランドによって価格がまちまちで、同じような装備でも結構差があるものです。

ピナレロは高級志向とも言われ、平均価格を相場とするならば、高額な部類に入るブランドです。

今回取り上げるのは、ピナレロのカーボンフレーム車の中で最も価格の低い「RAZHA(ラザ)」です。

他メーカーの機種との比較や、コスパも考えながらRAZHAの価格に迫ります。

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ピナレロ・RAZHAの価格

まず今回のお話を進めていく上で最も重要な、ピナレロ・RAZHAの価格をご紹介しておきます。

既に公表されている2019モデルは262,440円(税込)で、「ANGRILU(アングリル)」という機種と並び、ピナレロのカーボン最廉価モデルになります。

RAZHAは2014年のデビューから2シーズンは現在とほぼ同じ価格でしたが、2016モデルで一旦30万円以上になります。

しかし、2018モデルから再び価格が落ち着き、2019年もその価格が継続された形です。

2018モデルでは、ピナレロの伝統様式「カーボンバック」のアルミフレーム車「NEOR(ネオール)」も20万円台でしたが、2018年をもって廃盤となり、2019からは20万円台(税込)がRAZHAとANGRILUだけになります。

のちほど他メーカーの機種もご紹介しますが、20万円台に2機種しかないというのは、いかにも高級ブランドの価格設定らしいと言えるでしょう。

ピナレロのカーボンロード・ミドルグレードの変遷

ピナレロ・RAZHAは2014年にデビューしていますが、翌2015年にモデルチェンジを行い、最新の2019モデルまで、ほぼ形状を変えることなく継続されています。

RAZHAの形状は、ピナレロがカーボンをフラッグシップとしてラインナップのメインに据えた、2008年の「PRINCE(プリンス)カーボン」から続く歴史があります。

PRINCEはプロにも提供されたピュアレーサーであったため、扱いが難しく価格も飛び抜けたものでした。

そこで、ユーザーの裾野を広げるために、優しい味付けと素材の工夫でアマチュアライダー向けとした、ミドルグレードのカーボン車も販売をされました。

「FP3」から「FP QUATTRO」へと続いたカーボンのミドルグレードは、ピナレロのベストセラーとも言われ、しっかりと礎を築いていきます。

そして、このミドルグレードの人気が極ったのが、2014モデルの「MARVEL(マーベル) 30.12 THINK 2」です。

往年の名作であったMARVELの名を復活させ、ピナレロの象徴である「ONDA」のフロントフォークは最新の「ONDA V2」が採用されました。

さらに、製品名にもなっている、機械式、電動式両方のコンポにケーブルの受けを交換するだけで対応する「THINK 2」も採用され、完全にミドルグレードの域を超えたと評価されました。

そして、このMARVELが、現在のRAZHAの原型となった機種です。

ピナレロ・RAZHAは伝統様式の継承モデル

ピナレロ・RAZHAは2015年に、MARVELと同じ金型を使用してモデルチェンジをされました。

MARVELの弟分として形状は同じながら、素材や付属パーツを見直して価格も抑えた、「エントリーグレード」として位置付けられます。

それでも前項でお話しした、ONDA 2VやTHINK 2の技術は採用されており、当時のインプレ情報を振り返ると、コスパの高さが評価されています。

それまでピナレロには、コスパで勝負するというイメージが薄かったため、画期的な機種という評価も多かったと聞きます。

RAZHAは現在までこの形状や様式を継続しているわけですが、現在のピナレロのロードバイクの中に、「PRINCE・カーボン」から続く様式を継承しているバイクは数少なくなりました。

RAZHAは完全にそうですが、あとは前出のANGRILUとアルミ車の「PRIMA(プリマ)」にその面影が一部残るだけで、その他の機種は全くの別物となりました。

そのため、RAZHAは伝統を継承しそれを守っていくという役目があり、価格だけで語るのは難しい部分もあります。

ピナレロ・RAZHAは価格よりもコスパの評価が高い

前項でお話ししたピナレロ・RAZHAのコスパについてですが、価格が変わらない現在も、高評価が継続されています。

現在のONDAフォークは性能面は文句なしですが、デザインがシンプルで太めなので、見た目の評価は微妙です。

その点でONDA 2Vはひと目でピナレロと分かる、複雑かつスタイリッシュな形状で、他と明らかに一線を画します。

また、THINK 2の技術もピナレロならではのものであり、将来的に電動式コンポまで視野に入るのは、このグレードのフレームではかなり珍しく、それだけ優位性があるということです。

そして、コスパが高いという評価をされている要素の一つとして欠かせないのが、2018年から加わったボディカラー「イタリアンザフィーラブルー」です。

単色ではないラメ入りのブルーが高級感を演出していますし、トップチューブにペイントされるイタリア空軍の識別マークや、「落ち着いて、冷静に」というイタリア語は、ピナレロでもRAZHAのイタリアンザフィーラブルーにしかないものです。

そして、RAZHAには小柄な方や女性用に専用設計で開発された「EZ-fit」というサイズもありますので、より幅広いユーザーさんに対応できるモデルです。

RAZHAと立場が似ている他メーカーのロードバイクの価格

それではここから、ピナレロ・RAZHAと同じメインコンポにシマノ・105を装備した他メーカーの機種をご紹介していきます。

ただ、フレームは素材が公表されていないメーカーも多く、本当のグレードは比較できないので、今回は筆者がライバルと判断した機種とさせていただきます。

それではメーカー、ブランド別に一覧でご紹介します。(価格は税込)

【GIANT(ジャイアント):TCR ADVANCED 2】参考価格:¥216,000

【MERIDA(メリダ):SCULTURA 4000】参考価格:¥214,920

【TREK(トレック):Émonda SL 5】参考価格:¥240,840

【SPECIALIZED(スペシャライズド):TARMAC MEN SPORT】参考価格:¥216,000

【CANYON(キャニオン):ULTIMATE CF SL 7.0】参考価格:¥179,000

【Bianchi(ビアンキ):Intenso Shimano 105】参考価格:¥224,640

【SCOTT(スコット):ADDICT 20】参考価格:¥268,920

ライバルたちとRAZHAの価格の違い

前項でご紹介したのは、ピナレロと同じくツール・ド・フランスなどの「UCIワールドツアー」に参戦するチームに、機材を提供しているメーカーやブランドです。

同じシマノ・105を装備している機種はRAZHAに比べ10~20%は低価格で、ジャイアントやメリダはRAZHAと同価格であれば、105よりもワングレード上のアルテグラ装備の機種も狙えます。

また、キャニオンの低価格が目立ちますが、キャニオンはメーカーが直接通販を行うというスタイルなので、全体的に20~30%は低価格です。

価格で勝負になるのは、トレックやスコットですが、この2メーカーの機種は105のフルコンポであり、クランクがダウングレード品となるRAZHAよりは装備にコストが掛かっていることになります。

このように、フレーム素材のグレードが定かではないので一概には言えませんが、やはり価格だけで判断するとRAZHAは不利ですね。

また、価格で勝負するモデルではなく、今回お話ししてきたコスパや、伝統様式を継承するという付加価値も加味して、そのトータルで考えてもらいたいということになります。

価格だけではない判断基準にも目を向けてみる

今回はピナレロのRAZHAについて、主に価格面を考えてみました。

ピナレロの中ではカーボンフレーム車の最低価格ですが、対外的に見ると少し高級であることが分かりました。

あとは、ピナレロというブランド、コスパ、伝統様式の継承モデルであるということを考えて、検討して頂きたいと思います。

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