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アルミでカーボンの乗り味?限定モデルアンカー・RL6 EPSE

2018.11.24

ブリヂストン・アンカーが、かつて台数限定モデルとして発表したのが「RL6 EPSE」です。

フレームはRL6ですが、カラーオーダーやセレクトパーツのカスタムを省き、ワンランク上のホイールを装備したスペシャル仕様になっています。

そこで今回は、RL6をご紹介するとともに、EPSEをどこかで目にする機会があっても戸惑うことはないというお話もします。

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アンカー・RL6 EPSEはどんなロードバイク?

ブリヂストン・アンカーのロードバイクには、頂点はプロチームにも供給されるレースモデル「RS」、レースからは少し離れ、趣味や実用的な用途も想定したロングライドモデルの「RL」。

そして、伝統のこだわりを持つクロモリロード「RNC」シリーズがあります。

RSとRLにはフレームに使用される素材が、カーボンとアルミの2種類あり、モデル名の後に付く品番が「9」と「8」がカーボン、「6」「3」がアルミとなっており、数字が大きい方が上位グレードになります。

そのため、今回の主役であるRL6は、ロングライドモデルのアルミフレーム車、グレードは上位ということになります。

また、アンカーのロードバイクは、日本が世界に誇るパーツメーカー「シマノ」製のコンポが最大限の性能を発揮できるように開発されているので、ごく一部を除きほとんどの機種がシマノのフルコンポです。

そして、完成車のグレード分けとして、コンポ別に製品名が振り分けられています。

RL6 EPSEもシマノのフルコンポであり、ミドルグレードの「105」が装備されていますが、105が装備された完成車の製品名は通常は「EQUIPE」です。

そのため、これはあくまでも筆者の推測ですが、EPSEはEQUIPEを基本とした特別な台数限定モデルなので、「EQUIPE SPECIAL」の略かと思います。

アンカー・RL6 EPSEとRL6 EQUIPEの違い

前項でお伝えしたように、アンカーの「RL6 EPSE」は「RL6 EQUIPE」を基本とした、台数限定モデルでした。

既にホームページの製品一覧からは省かれており、限定台数に達したものと推測されます。

EQUIPEとの違いは、冒頭でも触れましたがホイールで、EPSEにはレーシングホイールで有名なフルクラムの「RACING SPORT」が採用されています。

ちなみに、EQUIPEの標準装備ホイールは、シマノの「WH-RS100」となります。

EQUIPEとEPSEは同価格ですので、ホイールのグレード自体は変わらないと考えられますが、両者はメーカーの性格が正反対と言われています。

フルクラムはリムのアルミに硬い素材を使用しており、スポークの組み方にも力の伝達力を高める工夫がされています。

そのことで、パワーロスが少なく反応の良いホイールになっているので、加速力や巡航性(スピードの維持)に長けています。

一方、シマノはリムが柔らかいので、衝撃吸収性が高く乗り心地はマイルドになりますが、リムが柔らかいと変形しやすいので、パワーロスをする分加速力には劣ります。

この違いが同じフレームに組み合わさった時にどうなるかということなので、次項からはRL6のフレームの特徴をお話ししていきます。

アンカー・RL6 EPSEはカーボンフレームの乗り心地を目指したアルミ車

アンカー・RL6 EPSEは先ほども触れましたが、ロングライドモデルのアルミフレーム車になります。

アップライドな乗車姿勢になるジオメトリで、胸を開いて呼吸をしながら走行できるので、疲れにくくなります。

そして、何よりこのRL6シリーズは、アルミフレームでカーボンの乗り心地を再現するというのが最大のテーマです。

アルミなどの金属は様々な面で「伝達性」に優れていますが、メリットだけとは限らず、自転車においてはデメリットもあります。

メリットは、ペダルを漕ぐ力がストレートに伝わってくれるので、加速力や巡航性(スピードの維持」に優れています。

アルミフレームは「シャキッとした乗り味」と表現されますが、正にそれがこの反応の良さを表しています。

しかし、その反面、アルミは地面からの突き上げや細かい振動、段差を超える際の衝撃もストレートに体に伝えてしまうので、乗り心地がハードになります。

その乗り心地の部分を改善しようというのが、RL6が目指したカーボンのような乗り心地ということになります。

アンカー・RL6をカーボンの乗り心地に近づけた「プロフォーマット」

アンカーのRL6はカーボンの乗り心地を目指したアルミフレームですが、具体的には上位グレードであるカーボンモデル「RL9」の形状に近づけるという製造方法になります。

アルミ自体を柔らかくしなる素材にするという方法ですと、ロードバイクに必要な剛性や強度が不足して、グニャグニャなフレームになりますので、使い物になりません。

そのため、カーボンに近いしなりや強度を確保するためには、アルミチューブを最適な形に成形するしかありません。

それを可能にしたのが、アンカーがブリヂストン本社と共同で開発した解析システム、「プロフォーマット(推進力最大化解析技術)」です。

プロフォーマットは推進力最大化というお題目があるように、前に進むことを貪欲に追求し、少しでも速く遠くにバイクを運ぶことがモットーとされています。

その意味ではRL6 EPSEのフルクラム製のホイールは、先述した通り反応がよく推進力に長けていますので、このフレームとの相性は抜群と言えます。

RL6をカーボンフレームの乗り味に近づけた製造方法とは

アンカー・RL6はプロフォーマットによって導き出された数値を基に、カーボンフレームに近づけるためのチューブが成形されています。

ダウンチューブはねじりを抑えるために、角と丸みのバランスを取った、非常に面白いデザインになっています。

また、衝撃吸収に大きく関係するシートステイは、RL9のようにストレート形状ではなく、所どころに曲げ加工を施し、衝撃をいなす仕様になっています。

そして、非常に薄く扁平させることでしなやかさを持たせ、衝撃を吸収しやすくもしています。

このような製造方法により作られたRL6ですが、テストライダーによる機種を事前に伝えずに行った最初の試乗で「カーボンフレームかと思った」という一言を引き出しており、開発陣が歓喜したというエピソードが残っています。

それだけの成功を収めたからこそ、スペシャルバージョンであるEPSEも台数限定で販売するに至ったわけで、これからもRL6は大注目のモデルになるでしょう。

「EPSE」シリーズはRL6以外にも存在する

冒頭でもお伝えしましたが、アンカー・RL6 ESPEは名称が通常のものと異なるので、戸惑うこともあろうかと思います。

しかし、ここまでお話ししてきた通り、ベースは「RL6 EQUIPE」であり、ホイール以外は装備品も同じもので、価格も同じです。

そして、プロフォーマットによって作り上げられた推進力に長けたフレームには、むしろフルクラム製のホイールの方が最適なくらいですから、ますます戸惑う必要はありません。

また、筆者が調べた限りでEPSEシリーズは、RL6の他に、レーシングモデルの「RS8」、「RS6」、そしてRL6の兄貴分に当たる「RL8」にも用意されていました。

いずれもホームページの一覧には残っていませんが、正規販売店がセール品として販売しているのも確認できましたし、中古市場にもいくつかありました。

そのため、今後目にする機会もあるかと思いますので、れっきとした正規品であるとお伝えしておきます。

EPSEはフレームの性能を引き出せるモデル

今回は、アンカーのロングライドモデルのアルミフレーム車「RL6」の限定モデル「EPSE」についてお話ししました。

アルミフレームをカーボンの乗り味に近づけるという、今までありそうでなかった面白いコンセプトで注目が集まっています。

そのフレームに、推進力に長けたフルクラム製のホイールを組み合わせたEPSEは、さらにフレームのよさを引き出せるモデルと確信しました。

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