ピナレロのロードバイクでインプレ情報が多い機種はどれだ?

ロードバイクを購入する際は、メーカー(ブランド)からの情報と共に、販売店や既に購入しているユーザーさんの声も、生きた情報としてとても参考になります。

そういった情報は、ブログや記事の中のインプレ評価などで、確認することができます。

そこで今回は、世界のレースシーンの中心に君臨する大注目ブランド、ピナレロのインプレ情報を確認してみます。

ピナレロのインプレには個々の機種に関するものが多い

今回はピナレロのインプレ情報を確認していきますが、「ピナレロ・インプレ」で検索をすると、個々の機種の情報が出てきます。

インプレ情報は冒頭でもお話ししましたが、これから購入しようという方が参考にするものなので、ブランドの全体像や歴史などよりも、個別の機種の情報が必要ということでしょう。

そこでこの記事でも、2019年モデルにラインナップされている機種の情報を、できるだけ多くお伝えしていきます。

ピナレロの2019モデルは、ほぼロードバイクに限られます。

以前はMTBやクロスバイクも展開していましたが、近年はロードバイク一本に絞った展開になりました。

ロードレースの世界では、機材を提供する「チーム・スカイ」所属選手が、2018年までツール・ド・フランスを4連覇中ですし、2018年は久々に地元イタリアのグランツール、ジロ・デ・イタリアでも総合優勝をしています。

ロードバイクがロードレース用の機材であることを、改めて認識させられるブランドであり、ラインナップもレース目線を外すことができないモデルばかりです。

インプレ情報の多いピナレロのロードバイク①フラッグシップモデル

それでは、ピナレロのロードバイクの中で、インプレ情報が多く寄せられている機種をご紹介していきます。

まずは、DOGMA(ドグマ)F10です。

現在のピナレロのフラッグシップモデルであり、前出したチーム・スカイのメインバイクとして、ツールを勝ち抜いているバイクです。

ドグマに対するインプレ評価は、「加速しすぎて怖い」、「硬い」、「ピーキー」など、以前はホビーライダーには扱いにくいというイメージのものが多かったですね。

しかし、先代の「F8」から素材や形状が大幅に変更されたことで、その評価は徐々に変化してきているように感じます。

まず、硬いということに関しては、昔のドグマを知る方のインプレ情報を見ると、和らいできており、少ししなやかになったという評価です。

また、ピーキーという点は、まだまだ他メーカーのレースモデルに比べても神経質になる部分はありますが、ハンドリングが安定感重視になってきており、操作性の向上が評価されています。

あとは、高額という評価が後を絶たないのは今も昔も同様で、フレームセットの最低価格が70万円を超え、上位モデルともなれば100万円に近付きますので、致し方ないところです。

インプレ情報の多いピナレロのロードバイク②最も歴史がある銘柄

次にご紹介するのは、フルモデルチェンジとなった「PRINCE(プリンス)」です。

プリンスは1998年に最初のモデルが発表されており、現存するロードバイクの中では最も歴史の古い機種になります。

初代は「カーボンバック」、2代目は「ONDAフォーク」、3代目はピナレロ初のカーボンのフラッグシップモデルでした。

ピナレロは何か新しい試みや技術を投入する際には必ずプリンスの名を冠しており、それだけこの名称を大切にしているということになります。

ただし、4代目だけはドグマと同じ金型を使用したものだったため、インプレ情報では少し辛い評価があったのも事実です。

しかし、その評価を覆そうな勢いが感じられるのが、2019モデルです。

ドグマの技術を受け継いだセカンドグレードという位置付けではありますが、新しい金型で独自の技術もふんだんに盛り込んだ一台になっています。

新しいプリンスのテーマの一つに、「全てのライダーに最高の乗り心地とハンドリングを提供」というものがありますので、扱いやすさという部分も向上していると感じます。

インプレ情報の多いピナレロのロードバイク③新風を吹き込んだモデル

続いてご紹介するのは、ピナレロのロードバイクに新しい可能性を植え付けたモデル、「ROKH(ロク)」です。

2017年モデルをもって終了となりましたので、新車で手に入る可能性は少なくなりましたが、依然としてインプレ情報も多く人気の高さをうかがわせます。

2012年に誕生したロクは、ほぼレーシングモデルオンリーであったピナレロのラインナップに、「アマチュアライダーに向けて」という注釈を付けてまで、別路線ということをアピールしたモデルでした。

ヘッドチューブを寝かし、ホイールベースを長く取ることで直進安定性を増し、安定した操作性を確保しています。

また、衝撃吸収性を左右するシートステイを下側に大きく湾曲させ、さらに細くすることで、上手く振動をいなし、快適性に繋げています。

そして、当時のピナレロは、とにかく硬いカーボン素材を使用したモデルが多かったのですが、ロクは標準弾性で適度にしなやかな素材が採用されたので、脚に優しく疲れにくいフレームに仕上がりました。

当時のインプレ情報を再確認しますと、どちらかと言えばピーキーで弾丸のような加速力を売りにしたピナレロの中で、このモデルの登場を喜ぶホビーライダーの意見が多く見られました。

インプレ情報の多いピナレロのロードバイク④消滅させてはならないモデル

次にご紹介するのは、「GAN(ガン)」です。

先代のフラッグシップモデル「ドグマF8」のセカンドグレードとして登場し、ドグマと共にピナレロの新時代到来のきっかけになったモデルです。

ドグマF8がF10にその座を譲り、プリンスがセカンドグレードの位置付けになったことで、2019年モデルでは機種が減ることになりました。

ドグマF10がとことんまで性能を追求したモンスターマシンとなり、ホビーライダーからすれば高嶺の花どころか、くどさすら感じるような意見もあります。

それだけに、インプレ情報では、ガンのシンプルに空力性能を追い求めたストレートさを好む声が多く、筆者もその一人です。

しかも、2019モデルで唯一の生き残りとなったノーマルグレードの完成車は、シマノ・105のフルコンポで30万円を切るという価格からしても、非常にコスパが高いです。

2019モデルはドグマ、プリンスに次ぐ三番目のグレードという扱いにはなりましたが、ピナレロの裾野を広げる役目を担う大切なポジションと言えるでしょう。

インプレ情報の多いピナレロのロードバイク⑤伝統を引き継ぐモデル

最後にご紹介するのは、ピナレロが新時代を迎えたとされる中で伝統様式を継承しているモデルです。

先々代のフラッグシップ「ドグマ65.1」の流れを汲む「RAZHA(ラザ)」は、スタイルもカーボンのレーシングモデルでは唯一エアロ形状に特化しないものです。

現在の位置付けはカーボンのエントリーグレードですが、とてもそのグレードとは思えません。

ONDAフォーク、アシンメトリックデザイン、そして電動式、機械式変速、双方に対応が可能なTHINK2システムまで導入されています。

そして、インプレ情報にこれがラザを選ぶ決め手となったという報告もある程のボディカラー、特に「イタリアンザフィーラブルー」の美しさは特筆ものです。

2019モデルはシマノ・105をメインコンポで243,000円(税抜き)、独断ですが間違いなくおすすめです。

ピナレロが今後どう変化させてくるかが見物!

今回はピナレロのロードバイクについて、インプレ情報が多い機種をピックアップしてご紹介しました。

少し特徴が偏ってきたイメージがありますが、むしろそれが生粋のレーシングブランドであるピナレロらしさとも言えます。

ただ、常に革新的なことを仕掛けてきますので、この偏りがどう動いていくかという楽しみもあります。