メリダのロードバイクが欲しい女性の方々!あきらめないで!

メリダはロードバイクの種類は多いですが、2014年を最後に女性モデルがラインナップから消えてしまいました。

だからと言って女性がメリダ自身の購入をあきらめる必要はなく、自分に合う形状やサイズのものであれば乗れる可能性はあります。

そこで今回は、メリダのロードバイクの中で女性にマッチしそうなモデルをご紹介します。

女性の平均身長から見るメリダのロードバイクのフレームサイズ

そもそも、ロードバイクで明確に性別を謳っていないものは全て男女兼用です。

また、男性用とされているものにしても、もちろん女性が乗っても何らおかしくはありません。

しかし、そこで大きな問題になってくるのがフレームサイズです。

平均なので一概には言えませんが、日本人女性の平均身長は約154㎝で、男性よりも17㎝ほど低くなります。

メリダはサイズごとに適正身長を出していますが、ほとんどのモデルが一番小さなサイズでも155㎝~になっています。

これもあくまで目安ではありますが、一番小さいサイズで既に平均身長を超えてしまっているので、サイズ選びに苦労するのは目に見えています。

サドルやハンドルの位置を調整して何とか形にする方法もありますが、それも限度がありますし、身体に合わないサイズで乗るほど長続きしないことはありません。

女性専用モデルは女性の体型の特徴に合わせて、幅の狭いハンドルや、幅が広くクッション性の高いサドルなどが使用されています。

確かにそれも重要ですが、パーツであれば後からいくらでも交換ができますので、最初から女性専用でなくても何とかなります。

しかし、フレームは作り直すことも不可能ではないですがまず現実味はないので、サイズ合わせが最大の難関と言えます。

女性がメリダのロードバイクをあきらめないでほしい理由

ロードバイクはほとんどのメーカーが通販を行っていないので、基本はお店での対面販売です。

そのため、サイズもお店に行って、身長や股下、腕の長さ、身体の柔軟性などを見てもらい、フィッティングさせながら決めていくものです。

ですから、自分の身長がメーカーが提示している適正より低いとしても、簡単にあきらめるのではなく、とにかく一度お店でフィッティングを受けてみるのが大切です。

しかも、一般的に女性は身体が柔らかいので、男性に比べて少し大きなサイズでもマッチする可能性があります。

メリダは我々日本と同じ東アジアは台湾のメーカーでありますが、ヨーロッパで設計が行われているために大きめのサイズが多いと言われています。

それでも先述通り2014年までとはいえ女性モデルがあったので、女性や小柄な人向けに対する意識はあるわけですから、なおさらフィッティング前にあきらめないでほしいところです。

余談ですが、フィッティングは有料のところもあれば、そのままそのお店でロードバイクの購入に至れば無料になるところもあります。

メリダのロードバイクはレース志向が強い

メリダのロードバイクは、今の流行りとも言えるエアロロードの「リアクト」、ヨーロッパの石畳レースを走ることを想定されたエンデュランスモデルの「ライド」。

そして、平地も山もこなすオールラウンダー「スクルトゥーラ」が主力となります。

メリダの全体的な特徴としては、レース色が濃いことが挙げられます。

これは筆者の推測も入りますが、メリダはロードレース部門ではまだ新参者の部類であり、今まさに評価を上げていく努力をしている段階です。

そのため、しゃかりきになってレースバイクを作っている印象があり、自然とレース色が濃くなっているものと思われます。

パワーロスを防ぎ、効率よく加速させ、それを維持する巡航性に長けたモデルが多くなっています。

今は女性のレーサーも増え、日本最大級のヒルクライムレースである「富士ヒルクライム」では2018年より、一般女子と選抜クラスに分かれ、女性枠が拡大しています。

そういった背景もありますので、レースモデルが多いメリダも女性人気が上昇していると聞いています。

しかし、だからと言ってレース志向が低く、スポーツやフィットネス目的の方に全くもって不向きかといえばそうでもなく、そこはラインナップの多さでカバーしています。

メリダには女性や小柄な方を意識したロードバイクがある!

先述した通り、メリダのロードバイクは少しサイズが大きめです。

そこはメリダ自身が一番よく分かっている部分だと思われ、対応も抜かりなく行っており、女性や小柄な方向けのモデルが用意されています。

オールラウンドモデルである「スクルトゥーラ」の「4100」「410」が、それに当たります。

カーボンフレームの「4000」をベースにしているのが4100、アルミフレームの「400」をベースにしているのが410です。

サイズは38と41の2サイズで、適応身長は38が145~155㎝、41が150~160㎝となっています。

フレームの違いは次項で詳しく触れるとして、ここでは専用のパーツをご紹介します。

まずハンドルですが、通常モデルの一番小さいサイズのものよりさらに20mm幅の狭い、380㎜のものが使用されています。

ロードバイクのハンドルの幅は肩幅が基本と言われますので、一般的に男性よりも肩幅が狭い女性には合わせやすい可能性が高くなります。

また、ハンドルを支持するステムですが、突き出しの長さをフレームサイズに合わせて20mm以上短くしてあります。

そして、クランクもアームが5㎝以上短いコンパクトクランクを採用しており、小柄な方でもクランクが回しやすい仕様になっています。

メリダのスクルトゥーラ「4100」と「410」はフレームも専用設計

前項でお話ししたメリダのスクルトゥーラの4100と410は、フレームも専用設計になっています。

まず、フレーム上端のトップチューブが斜めに下がって取り付けられていますので、地面までの高さが通常の物よりも低めに設定されています。

それによってサドルに跨りやすく、降りやすい仕様になっています。

女性はスカートでも跨りやすいですし、サドルからお尻を少しずらせば足が地面に着きますので、停車時に安心な設計ですね。

また、小さなサイズでは前輪とペダルの距離が近すぎて、大きくハンドルを切ると足が前輪に触れてしまうことがあります。

ロードバイクはスピードが出ますので、少し触れただけでも転倒する危険性もあり、無視できないことです。

そこで通常ではハンドルの延長線上に来るようにする前輪を、フロントフォークを前側にオフセット(ずらす)させることで、距離を取っています。

地味なようですが、小回りやタイトなコーナーなどでは非常に重要な配慮ですので、これも見逃せません。

女性の方は最初からサドル交換の可能性あり!

前項でお伝えしました通り、メリダのロードバイク、スクルトゥーラ4100、410はただ単にサイズをコンパクトにしたものではありませんので、平均身長以下の女性の方にマッチする可能性が高くなります。

ただし、純然たる女性モデルではないので、パーツの交換が必要になる可能性はあります。

その筆頭がサドルであり、これは男性と女性の体型の違いに関係してくるので、ごまかしがききません。

サドルはお尻の左右にある「坐骨」という、骨盤から出っ張った部分を支えます。

そのため、サドルの座面の幅は、左右の坐骨を支えるのに十分なものでなくてはいけません。

そうなると、左右の坐骨の幅に合わせたサドルが必要ですが、女性は一般的に骨盤が横に広いので、必然的に坐骨間の距離も男性より長くなります。

メリダ4100、410のサドルはオリジナルで市販もされていないので幅は不明ですが、見る限り特別幅が広いとは思えません。

したがって、これですと骨盤の広い女性では坐骨がサドルからはみ出してしまう可能性もありますので、お尻やデリケートゾーンの痛みがすぐに出る可能性があります。

一番よいのは購入時のフィッティングで、サドルの幅を見てもらい、追加料金の可能性は高いですが、その場で女性モデルのサドルに交換してもらうことです。

また、そういったことに配慮をして助言をしてくれるようなショップは、購入後のお付き合いも安心できるでしょう。

ショップ選びの際に、このような点も視野に入れてもいいかもしれません。

フィッティングをして試乗するまではあきらめない!

今回は、メリダのロードバイク、スクルトゥーラ「4100」「410」をご紹介しました。

単にサイズを小さくしているだけではなく、小さいサイズの欠点をカバーし、女性を意識した設計もされていますので、フィットする可能性が大きいモデルになっています。

もちろん今回ご紹介していないモデルでも、試乗をしてみたら自分に合う可能性もありますので、決してあきらめないでください。