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スペシャライズドのターマックエリート2018に旧世代感は?

2018.7.10

スペシャライズドを代表するロードバイクの1つである「ターマック」は、グランツールを始め世界の大レースにおいて勝利を積み重ねています。

レースモデルの「S-Works」から、ホビーライダー向けのモデルまでグレードが多く、ユーザー層も広くなっています。

今回の主役である「エリート」は、2018年に新世代のフレームが加わったので、2世代前のモデルになりました。

今回はそんな「ターマックエリート」をご紹介していきます。

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スペシャライズド・ターマックの実績

スペシャライズドは世界初の量産型MTBを発売したことで、一躍世界にその名を広めた経緯があります。

そのため、MTBが主力であった時代も長かったのですが、2017年のツール・ド・フランスでステージ最多勝メーカーに輝いているように、近年はロードバイクが主流になっています。

中でもターマックは、総合レーシングモデルとして距離や路面状態を問わない、広い用途に適するロードバイクです。

また、「山のターマック」という異名があるほど、山岳ステージやヒルクライムレースに強い面があり、スペシャライズドの中でも軽量バイクの代表格です。

2018年モデルに「SL6」という最新のフレーム形状が加わり、プロ仕様の「S-Works」モデルは、いち早く投入された2017年のツールでステージ優勝を果たしています。

今回の主役である「ターマックエリート」は、「SL4」という2世代前のフレーム形状ですが、これもグランツールで優勝経験のあるモデルであり、世代落ち感は全く感じさせないものです。

スペシャライズド・ターマックエリート2018のフレーム性能

ターマックエリートの2018モデルは¥280,800(税込)ですが、グランツールを制した経験のあるジオメトリのモデルがこの価格で手に入るのは、中々ないことです。

SL4のフレームは2015年モデルまでは最新の形状でしたので、現在の流行りもしっかりと取り入れられています。

今のロードバイクのトレンドは「空力性能」と言っても過言ではないですが、ターマックエリートも、太いヘッドチューブにカムテール形状のダウンチューブになっています。

また、SL4は発売当初に、SL2やSL3といった旧モデルで指摘の多かった「硬すぎる」を感じさせないというインプレが多かったモデルでもあります。

レースモデル特有のガチガチの剛性から一歩進化した姿であり、その意味ではスペシャライズドにとっての転換期を迎えたモデルでもあります。

さらに、フレームに使用されている「FACT 9rカーボン」は、最高グレードの「11r」よりは少し重量が嵩みますが、ホビーライダーレベルでその差が分かるのかと言えば微妙です。

それくらいにレベルが高いということであり、この価格のモデルに使用される素材としては破格とも言える高レベルです。

ターマックエリート2018はコンポにも見所がある!

スペシャライズドのターマックエリートの2018モデルを確認していますが、フレーム同様に組み合わされているパーツにも見所があります。

メインコンポには、シマノ・アルテグラの新モデル「R8000」が採用されています。

クランクとスプロケットは別ですが、R8000のアピールポイントでもある、側方への張り出しを抑えたシャドー形状のリアディレイラー。

そして、取り回しがよりスムーズになったフロントディレイラー、指がしっかりと掛かる仕様になり操作性が向上したSTIレバーと、変速関係は全てアルテグラに統一されています。

これがターマックエリートの存在感をさらに高めているのは言うまでもなく、コスパの高さを十分に感じさせる仕様になりました。

また、アルテグラではないクランクも、評判の高いアメリカの新興パーツメーカー「プラクシスワークス」製になっています。

筆者はコンポは単一メーカーにしたい派なので手放しでは推奨しませんが、ターマックエリート搭載の「Praxis Zayante」のレベルの高さは承知しています。

特に変速のスムーズさを称える声が多いので、安心できるレベルかと思います。

ターマックエリート2018はホイールをグレードアップしたい

スペシャライズドのターマックエリート2018モデルを検証していますが、唯一残念な面を挙げるとすればホイールのレベルでしょうか。

残念と言うのはフレームのレベルに比べると、という意味であり、もう少しグレードアップさせてあげたいという筆者の願望でもあります。

と言うのも、エリートの1つ下のグレードである「ターマックスポーツ」と全く同じホイールなので、エリート側から見ると物足りなさを感じさせます。

鉄下駄とまでは言えませんが、前後計で1700g(未公表のため実測値)を少し超えるくらいなので、エントリーグレードのターマックスポーツなら嬉しいレベルです。

リムが柔らかく剛性が低いという評価もありますが、これまでターマックはフレームの硬さを指摘され続けてきたので、バランスが取れているという見方もできました。

しかし、先述通りSL4になってフレームが適度な剛性になったので、今度はホイール剛性の低さが浮き彫りになってしまったと考えられます。

そのため、ターマックエリートでホイールのカスタムを考えるなら、「フルクラム」や「マビック」など、リムが硬めのメーカーのものが向くかと思います。

ターマックエリート2018は「ヒルクライム」を意識している節がある

スペシャライズドのターマックは先ほども触れましたが、「山のターマック」という異名があります。

山登りは重力に逆らって進んでいくので軽量でなければいけませんし、ダンシング(立ち漕ぎ)を多用するのでパワーロスの少ないある程度の剛性の高さが必要です。

その意味ではこれまでお伝えしたターマックエリート2018の性能は、正に山登り向きと言えます。

また、前項でお伝えしたホイールですが、ハブの回転力に定評のある「DT Swiss」製なので、下りも楽しく快適に走れます。

ターマックエリートは価格から考えて、カーボンフレーム最初の1台で視野に入ってくることの多い機種です。

そのため、ヒルクライムのレースに興味を持ったらまず考えてみてください。

と言うのも、ターマックエリート2018は、標準装備のタイヤの太さが23c(23mm)になっています。

世界のレースシーンに合わせる形で、現在はホビーユーザー向けモデルのロードバイクもほとんどが25cを採用しています。

しかし、プロレースにおいて山岳ステージなどでは軽量ということもあり、23cを好んで使うライダーも少なくありません。

この点からもターマックエリートは、ヒルクライムを意識した仕様と言えます。

スペシャライズド・ターマックエリート2018のライバル

それでは最後に、他メーカーでターマックエリート2018のライバルと目されるロードバイクをご紹介します。

【TREK(トレック):Émonda(エモンダ) SL6】¥320,760(税込)

トレックとスペシャライズドは同じアメリカで創業年も近いということで、公にはしていませんがお互いを相当に意識していることは間違いないでしょう。

エモンダはターマックと同じ総合レーシングバイクで、「世界最軽量」を謳い文句にしているモデルです。

ターマックエリートと同じミドルグレードですが、価格としては4万円ほど上がり、その分こちらはアルテグラのフルコンポです。

形状もよく似ており、ハイエンドグレードからカーボン素材が2ランクダウンしているという点も同じです。

【Pinarello(ピナレロ):GAN 105 Mix】¥334,800

2017年のツール・ド・フランスにおいてステージ最多勝がスペシャライズドなら、チーム・個人総合の2冠に輝いたのはピナレロでした。

こちらはコンポがアルテグラより1グレード下の105でなおかつこの価格なので、フレームのグレードは少し上と推測されますが、ピナレロではミドルグレードです。

フラッグシップモデル「DOGMA」の技術を継承し、現在のピナレロを象徴する技術である「ONDA」もしっかりと採用されています。

ターマックエリート2018に旧世代感はない!

今回はスペシャライズドのターマックエリート2018についてお話しました。

2世代前のフレームにはなりましたが、コスパを考えれば世代落ち感はなく、健在だなと言った印象です。

ホイールをもう少しグレードアップすればレースに出てもよいレベルと思われますので、特にヒルクライムを目指す方は視野に入れてみてください。

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