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ロードバイクのホイールはリム重量を見なければならない

2018.7.16

ロードバイクにおいては、重いものが罪とでも言わんばかりに、軽量化の話にあふれています。

ホイールはその最たるものであり、数十グラム単位での軽量化合戦です。

ホイールの場合、カギを握るのはリム重量であり、走りの質を左右するのもリムによるところが大きいです。

そこで今回はリム重量にこだわって、ロードバイクのホイールを確認していきます。

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ロードバイクホイールのリム重量は素材による

ホイールの「リム」は外周部分であり、タイヤがはまるところです。

ホイールは、その他に屋台骨である「スポーク」と、スポークの受けであり、車輪の回転の要である「ハブ」で構成されています。

中でも面積が大きいリムが、ホイールの全体の重量に占める割合は一番多くなります。

そして、リム重量を決定づけるのはリムの素材です。

リムの素材はロードバイクのフレーム同様に、カーボンとアルミになります。

当然ながら、金属ではないカーボンの方が軽量となり、アルミの方が重量が嵩みます。

カーボンリムのホイールは平均1,200g(前後計)くらいで、超軽量と呼ばれるようなものは1,000gを切ってきます。

アルミリムは1,400g台であれば軽量と言われますが、売れ筋ゾーンは1,500~1,600g台で、上を見れば2,400、2,500gのものもあります。

ロードバイクのホイールは、重量が軽くなるにつれて価格が上がっていく図式です。

そのため、必然的にカーボンリムの方が高額となり、30万円、40万円のものが珍しくありません。

アルミリムでも、軽量なものになると10万円後半になってきますが、2,000gを超えるようなものは1~3万円程度になります。

リム重量はホイール全体の半分以上を占める

大まかにロードバイクのホイールの重量構成を出してみますと、リムが55%、ハブが30%、スポークが15%、その他で5%というところです。

ですから、前後計1,200gのカーボンホイールのリム重量は1本約330g、一方1500gのアルミホイールは約420gという計算になります。

前後計で200g前後違ってきますので、細部まで軽量化が必要なプロレーサーは、カーボン一択になります。

そして、ハブやスポークも素材の違いで重量に差はありますが、ごく僅かなものですので、ホイールの重量差はほぼリムの差と考えて良いです。

リムはホイールの外周部分なので、車輪の「転がり」に大きく影響してきます。

リムが軽いと転がり出しが速くなるので、一瞬の加速力に長けたホイールになります。

また、軽いものを回すのには少ないエネルギーで済みますので、ペダルを漕ぐ感覚が軽くなり、脚に疲労がたまりにくくなります。

ただし、これは剛性面の方が影響が大きいので重量だけの問題ではないですが、空気抵抗が少ないのは事実ですから、無関係ではありません。

ロードバイクはリム重量が軽いだけが有利とは言えない

ロードバイクのホイールはリム重量が重要というお話をしましたが、ここでは軽さが必ずしも有利なばかりではないというお話をします。

リム重量が重くなれば転がり出しは遅くなり、スタートはもっさりとします。

また、重いものを回すには大きなエネルギーが必要なので、ペダルは重くなり脚にも負担が掛かります。

これだけでは良いことはないように思えますが、重いものは回転が軌道に乗るまで時間が掛かりますが、止まるのにも時間が掛かります。

これをホイールに置き換えてみると、回転が長く続くので、スピードが落ちにくいということになります。

そのため、平坦な舗装路を一定のスピードで走る「巡航」のような走り方では、スピードの維持がしやすいので、ある程度重量がある方が有利です。

余りにも重ければ逆効果なので限度はありますが、平坦メインで長距離を乗るような人は軽すぎないホイールも視野に入れてみましょう。

ロードバイクのホイールは剛性も重要

ロードバイクのホイールのリム重量についてお話していますが、リムには重量と共にもうひとつ「剛性」という要素が重要になります。

剛性は物質の変形しにくさを表す指標で、変形しにくいものは高く、変形しやすいものは低いと表現されます。

簡単に言うと、変形しないものは「硬く」、変形しやすいものは「柔らかい」ということです。

そのため、リムの剛性は素材の硬質さで、これはメーカーによっても違います。

ホイール全体の剛性は、それ以外にもリムの高さ、スポークの素材、組み方なども影響します。

ホイールは変形すると力が逃げてしまい、ペダルを漕いだ力がストレートに動力になりませんので、進みが悪くなります。

しかし、上手く力が逃げると表現することもできるので、脚に掛かる負担が分散されます。
一方、変形しないホイールは力が直線的に伝わるので、漕いだら漕いだ分だけ進んでいく感覚になります。

ただし、脚に掛かる負担は大きく、長時間漕いでいると疲労がたまっていきます。

ロードバイクのホイールには適正がある

ロードバイクのホイールにおいては、「リム重量」と「リム剛性」が走りの質を変えると言っても過言ではありません。

ここまでお話したことを総合して考えると、リムは単純に軽いから優秀、硬いからダメということではなく、個人の用途や体力、脚力で適正が変わるものです。

例えば、一秒先を争うレースでは何より空気抵抗を減らすことが重要なので、軽いホイールは必須です。

しかし、平坦の舗装路を巡航するロードレースと、短い距離を駆け抜けるスプリントレースでは、要求される軽さが違います。

巡航については先述通り軽すぎない方が有利ですが、一瞬の加速力勝負ならより軽い方が有利です。

また、山登り競技のヒルクライムでは、重力に逆らって進むのでペダルを強い力で漕ぐことになります。

せっかく強い力で漕ぐのに、パワーロスをしていたのでは、前に進まないのにただ疲れるだけですから、ある程度硬いホイールの方が良いわけです。

レース1つを例に取ってもこれだけ適正が変わるので、ホイールは奥が深いということです。

ロードバイクのホイールにはメーカーの個性が出ている

冒頭の方でロードバイクのホイールは、リム重量で全体の重さが変化するという話をしました。

また、軽くなるに連れて高額になるというお話もしましたので、軽さを求めるなら相応の出費を覚悟しなければなりません。

一方剛性は、硬い、柔らかいがメーカーの個性になっています。

まず、硬いことで有名なのは、イタリアの「フルクラム」です。

世界的パーツメーカー「カンパニョーロ」の子会社として創設されましたが、今や親をしのぐとも言われるほどの大人気メーカーです。

フルクラムはリムの硬さに加え、スポークの組み方がさらに剛性を強化する設計なので、抜群の加速力を生み出しています。

特に、アルミリムのハイエンドモデル「レーシング・ゼロ」は、硬いアルミスポークを使用しています。

そのため、かなり剛性の高い組み合わせになっているので、アルミリム最速のホイールとも言われています。

反対に柔らかいことで有名なのは、日本が世界に誇るパーツメーカー「シマノ」です。

リムは触っただけで柔らかいと分かりますし、スポークの本数も他メーカーより1~2本少ないです。

体重が重い人はたわみが気になるという話も多く、少し考えなければいけません。

ただし、シマノにはプロがレースに使うホイールもあるくらいなので、柔らかすぎてどうしようもないようなレベルではありません。

リム重量が走りの質を変える

今回は、ロードバイクのホイールのリム重量についてお話しました。

ホイールは全体の重量よりも、リムの重量が走りの質を変えます。

ただし、軽量になればそれだけ価格が上がりますし、軽さが全てではないので、自分の用途にあったホイールを選ぶことが重要です。

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