ビアンキのロードバイクでクロモリフレームはどうなのか?

イタリアのスポーツバイクメーカーは、伝統的にクロモリなどのスチールフレームに強いところがあります。

ロードバイクの半数以上がスチールフレームの「ジオス」、ロードバイクの「教科書」とまで言われた「チネリ」。

他に「マジィ」や「コルナゴ」、「デローザ」のクロモリバイクも、世界的に評価が高いです。

その中でイタリアメーカー最古参のビアンキは、あまりクロモリバイクの評判を聞きませんが、実際はどうなんでしょうか?

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ロードバイクのフレーム素材の特徴

ロードバイクのフレームに使用される素材は主に、アルミ、クロモリ、カーボンの3種類です。

中でも、ロードバイクはレース機材としての意味合いが強いので、現在はカーボンが全盛です。

とは言え、一般ユーザーに手が出せない製品ばかりではいけないので、エントリーグレードを中心にアルミも根強い人気があります。

その中でクロモリはかなりの少数派であり、ロードバイクの種類が豊富なビアンキでも4種類です。

フレーム素材はそれぞれに一長一短があり、用途や好みによって適性が変わってきます。

レベルは別として、最終的にはレースを目指すという人はカーボンが良いでしょう。

圧倒的な軽さは他の追随を許しませんし、金属では無い分自由な造形が可能で、いくらでもスピードや剛性を極められます。

まず手始めに、ロードバイクの事を知りたい、ママチャリから卒業したい人はアルミですね。

金属の中ではかなり軽量な方ですし、硬いのでパワーロスが無い分、軽快に進んでくれる感覚を味わえます。

丈夫とまでは言い切れませんが、多少の傷や凹みなら簡単に直せるので、大胆に思い切った乗り方が可能です。

さて、そうなるとクロモリはどうかという事になりますが、詳しくは次項でお話します。

クロモリロードバイクの特徴

クロモリは正式には「クロムモリブデン鋼」という名称で、鉄にクロムとモリブデンを添加した物です。

ベースが鉄ですので、重量があって頑丈なのが特徴です。

これをロードバイクのフレームにすると、重いから少しでも素材を減らさなければならない。

また、頑丈だから少ない素材で済む、という両面から細身のチューブで作られています。

カーボンやアルミと比べれば一目瞭然で、明らかにシルエットが違います。

また、クロモリなどのスチールフレームは、とにかく丈夫で耐久性に優れています。

カーボンは傷に弱く破断する危険性がありますし、アルミは柔らかいので傷や凹みは簡単に起きます。

しかし、クロモリはサビにさえ気を付ければ、数十年乗り続けられると言われています。

私の周りにも、20年以上同じフレームで頑張っているライダーがいますが、表面上の経年劣化は多少あっても性能には全く問題が無いと言っていました。

さらに、のちほどビアンキのバイクを紹介しますが、クロモリは耐久性に優れている上にカーボンほど高価ではありません。

割と安価に手に入る上に耐久性があるので、中長期で見ればコスパが非常に高いという事になります。

クロモリロードバイクはホリゾンタルスタイル

クロモリは、他の素材よりも歴史があります。

カーボンやアルミが全盛になる前のロードバイクは、ほぼスチール製のフレームでした。

その為、クロモリフレームのロードバイクは、昔ながらのスタイルの物が多いです。

トップチューブが地面と水平になっている、「ホリゾンタルスタイル」です。

しかし、今のフレームは、トップチューブがサドルに向かって下がり気味に伸びる「スローピングスタイル」が全盛です。

フレームの面積を小さくする事が出来るのでサイズの自由が効きますし、単純に軽くなるという効果もあります。

また、サドルにまたがりやすくなりますので、女性の方に優しい仕様にもなります。

しかし、クロモリフレームは昔ながらのフォルムを今でも大切にしているので、ほとんどがホリゾンタルスタイルです。

トップチューブが真っ直ぐなので、とてもきれいな三角形がフレーム中央に描き出されます。

ビアンキのクロモリロードも例に漏れず、全て完全なホリゾンタルスタイルです。

ビアンキのクロモリロードバイクの特徴

それではここから、ビアンキのクロモリロードバイクをご紹介します。

まず特徴ですが、完成車は全てシフト・ブレーキの一体型レバーを採用していません。

これも、クラシカルな雰囲気を重視する、クロモリバイクならではのことです。

ダウンチューブに取り付けられたレバーで変速を行い、ブラケット部分にはブレーキレバーのみが付属しています。

また、完成車は全てリア10速のコンポを採用しており、レースバイクとしての意味合いが薄いことを象徴しています。

革サドルの超名門であるイギリスの「Brooks(ブルックス)」のサドルや革製のバックルが付いたペダルを採用しています。

さらに、現在とは全く違うさりげないロゴマークにしていますし、イメージカラーの「チェレステ」も大分淡い色合いになっています。

とにかく「昔ながら感」を出しており、初めて見る方は、異質な印象を受けるかもしれません。

ビアンキのクロモリロードバイクのハイエンドモデル

では、ビアンキのクロモリロードバイクを、1台づつ紹介していきます。

【L’EROICA(エロイカ)CAMPAGNOLO SILVER VINTAGE】参考価格:¥480,000

ハイエンドモデルとなるこちらの機種は、ビアンキが厳しい審査の上に選定した「レパルトコルサストア」のみの限定モデルです。

カンパニョーロのシルバーで統一されたコンポに、ブルックスの革サドル、白いバーテープという、本当に昔の自転車という出で立ちです。

世界的自転車のフレームチューブメーカーである「コロンバス」製のチューブを「ラグ」という繋手で、1本1本繋いでいく製法です。

その為に多くのサイズを製造する事が可能となり、50(㎝)~62まで7サイズ展開されています。

ジオメトリからすると、長距離向きのエンデュランスモデルと言って良く、アップライドな姿勢で乗車できます。

ビアンキ独自の振動除去材である「カウンターヴェイル」も採用されており、クロモリ本来の乗り心地の良さが更に際立っています。

なお、フレームセットのみも、レパルトコルサストアで販売しています。

ビアンキのクロモリロードバイクのミドルグレード

次のクロモリロードバイクは、ミドルグレードの1台になります。

【SELVINO(セルビノ)CAMPAGNOLO VELOCE】参考価格:¥173,000

こちらもコロンバス製のチューブを使用しており、非常に細身な美しいシルエットです。

ブルックス製のサドルはエロイカと同じですが、正直この価格まで落ちてくるとパーツのコストダウンは否めません。

しかし、個人的な意見ではありますが、クロモリのロードバイクは走行性能というよりは、独特の乗り心地や昔ながらのスタイルを楽しむ物です。

ハイエンドモデルの完成車がリア10速というのは、今の時代では、まずクロモリフレームくらいしかあり得ません。

従って、特にコンポについては、あまり強いこだわりを持つ必要は無いと考えています。

その代わりと言ってはなんですが、この機種はタイヤやホイールにカスタムの余地があると思います。

また、泥除けやフロントキャリアが標準装備されている、ランドナータイプの【ANCORA(アンコラ)】。

フラットバーロードである【VIA BRERA(ヴィアブレア)】も、ビアンキのクロモリフレーム車になります。

ビアンキのクロモリロードも良い!

今回は、ビアンキのクロモリフレームのロードバイクを紹介しました。

正直イメージが薄かったのですが、確認してみるとクロモリロードらしいクラシカルな雰囲気を大切にした「王道」を行っていると感じました。

組み合わされているパーツを見ると、ヨーロッパの老舗メーカーを集めたこだわりも感じます。

クロモリロードバイクを視野に入れている方には、おすすめして良いメーカーと言えます。