ロードバイクのホイールにおいてのリムハイトの重要性

ロードバイクのホイールは、1本1本、様々な特徴の違いがあります。

中でも、見た目から、その違いがすぐに分かるのは、リムの高さ=リムハイトです。

リムハイトの高いホイールは、街で見かけることは少ないですが、ロードレースでは定番と言っても過言ではありません。

今回は、そんなリムハイトについて考えてみましょう。

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ロードバイクのカーボンホイールはリムハイトが高い

ロードバイクのホイールは、外周部分のリムの素材で分けることができます。

ほとんどのホイールは、リムがアルミかカーボンで作られており、価格と重量を大きく左右します。

一般的にカーボンリムは軽量で高価、アルミリムは、ある程度重量があって安価というイメージです。

また、リムはホイールによって、「リムハイト」と言われる高さが違います。

アルミリムのホイールは、20mm~30mm未満の「ノーマルハイト」のものが多いです。

リムハイトを高くすると、それだけ面積が大きくなるので、重量もかさみます。

さすがに、アルミリムでハイトを高くし過ぎてしまうと、かなりの重量になってしまうので、少し抑え気味になっています。

一方、カーボンリムのホイールは、リムハイトが高いものも目立ちます。

後述しますが、リムハイトが高いホイールは、高速巡航性に優れています。

そのため、平坦な舗装路を一定のスピードで走るようなロードレース向きです。

それだけに、プロレーサーは、ハイトが高いホイールを履く人が多いです。

アルミにはない軽さのカーボンなら、リムハイトを高くできるということです。

ちなみに、30~50mmくらいまでを「セミディープリム」、50mm以上を「ディープリム」と定義するメーカーが多いようです。

ロードバイクのホイールと空気抵抗

ロードバイクは空気抵抗を、いかにして減らすかを考えて、設計されています。

走行時に受ける空気抵抗の90%近くは、人間=乗り手に掛かるもので、残りが車体に掛かるものです。

乗り手に掛かる空気抵抗を減らすのが、あの独特の前傾姿勢であり、そのための細工がなされています。

一方、車体に掛かる空気抵抗は全体では10%程度ですが、最も影響を受けるのがホイールです。

もちろん面積が大きいので、風に当たる部分が多いということがあります。

さらには、骨組みであるスポークが前方からの空気の通りを妨げ、乱気流を起こしてしまうので抵抗が大きくなります。

そのため、一般的なホイールには見られませんが、空気抵抗の元とも言えるスポークをなくし、表面が円盤になっているディスクホイールというものがあります。

屋内のトラック競技では、よく採用されています。

極限まで空気抵抗が軽減されていますので、異次元のスピードが体感できます。

ただし、横からの風は抜けずに、まともに食らいますので、屋外で使用するのは難しいです。

これと同じ発想なのが、リムハイトの高いホイールです。

リムハイトが高くなる分、スポークが短くなり、前面投影面積が減るので、空気抵抗が軽減されるということになります。

リムハイトが高いホイールのメリット・デメリット

ロードバイクのホイールでリムハイトを高くするということは、空気抵抗の軽減になるとお話しました。

しかし、ディスクホイールと同様に、横風に弱いという特徴があります。

特に、低速で走行しているときの影響が大きく、公道で大型車が横を通ろうものなら、横風に煽られてしまうのは必至です。

また、低速時の抵抗が大きいということは、ゼロストップからの漕ぎ出しの際に、重さを感じることになります。

そのため、ストップ&ゴーの多い街乗りには適しません。

ノーマルハイトのものに比べれば重量は、かさみますので、ヒルクライムにも不向きです。

こういったことから、ロードレースや平坦路を高速で走るツーリング向きのホイールであると言えます。

さらに、リムハイトが高くなると、上からの加重に耐えやすくなるので、たわみが少なくなります。

たわみが少ないことを「剛性が高い」と表現しますが、ディープリムホイールはハイトが高い分、スポーク短くなるので、余計に剛性が高くなります。

剛性が高い=硬いという意味でもあるので、金属に比べ、柔らかいカーボンホイールにとって、リムハイトを高くするメリットは大きくなります。

アルミリムにもリムハイトの高いホイールがある

リムハイトの高いホイールのメリット・デメリットを考えていますが、性能以外では価格が最大のデメリットでしょう。

リムハイトの分だけ、多くのカーボンを使用しているので、当然と言えば当然です。

軒並み30万円前後になってきますし、40万円を軽く上回るホイールも、ざらにあります。

有名メーカーのホイールは、100万円前後のロードバイクに付属しているようなものですので、プロ向けであることは間違いありません。

そこで、リムハイトの高いホイールに興味がある方に一考していただきたいのは、アルミの「セミディープリム」です。

各メーカー共に、1~2種類はラインナップされており、需要の高さを感じさせます。

有名どころですと、カンパニョーロの「シロッコ」(リムハイト35mm)。

フルクラムの「レーシング・クアトロ」(35mm)、シマノの「WH-RS330」(30mm)といったところです。

いずれにせよ、リムハイトの高さを活かした空力性能には定評があり、ロードレースの練習用ホイールとして人気があります。

リムハイトが高いロードバイクのホイールならこのメーカー

【ZIPP(ジップ)】というパーツメーカーを聞いたことがあるでしょうか?

UCIツアーにも機材を提供しているので、ロードレース好きには、お馴染みのメーカーかもしれません。

リムハイトの高いホイールに特化しているラインナップで、トライアスロンの歴史には欠かせないメーカーと言われています。

製品の全てがカーボンリムで、ホビーライダーからすれば、レース機材用の高級メーカーというイメージです。

最大の特徴はエアロ効果にあり、ZIPPが特許を持っている「ディンプル加工」は、ゴルフボールと同じ原理です。

プロレースの機材だけあって、普通なら相反する空力性能と耐久性が両立されており、価格は高いですが、長く使えるホイールが多いです。

私の周りでは、剛性の高いホイールにしては、ロングライドでも疲れないとの評価もあり、バランスに優れていることもうかがえます。

気楽に手が出せる価格ではありませんが、ロードバイクでディープリムを検討しているなら、視野に入れておきたいメーカーです。

同じホイールでも前後でリムハイトが違う

ここまでは、ホイールのリムハイトの違いについて、考えてきました。

同じホイールでも、前輪と後輪でハイトが違うものがあります。

ノーマルハイトのホイールによく見られますが、後輪の方が前輪に比べて、少しリムハイトが高くなっています。

これは、ロードバイクの後輪は駆動輪のため、スポーク本数も多く重量があるので、リムの強度を上げる必要があるからです。

また、空気抵抗軽減の観点から前輪の方が横風に弱いので、ハイトを低めにしているということもあります。

さらに、前輪で漕ぎ出しの軽さを、後輪で安定感を出すというバランスでもあります。

派手さはありませんが、こういった細かい配慮がされているのが、良いホイールということになります。

そのため、ホイール選びの際は重量や価格共に、前後のリムハイトの違いにも注目していただきたいと思います。

リムハイトはホイール選びに重要な要素

今回は、ホイールのリムハイトについて考えてみました。

リムハイトの高いホイールは多数派ではありませんが、特にカーボンリムでは、メジャーな存在です。

リムハイトは、漕ぎ出しや巡航性などに関わる大切な要素であり、前後で違うハイトにしているホイールなどもありました。

リムハイトが高すぎると安全面で不安ですが、自分の用途に合っていれば一考してみてください。